はじめに

ソフトテニスのラケットを選ぶときに、意外と迷うのが「重さ」と「サイズ」です。
この2つはプレーのしやすさや打球感を大きく左右します。
特に初心者や中学生プレイヤーにとって、自分に合った重さ・グリップサイズを選ぶことが上達の第一歩です。

この記事では、ヨネックス(YONEX)とミズノ(MIZUNO)を例に、
ソフトテニスラケットのサイズ・重量の意味と選び方をわかりやすく解説します。


ソフトテニスラケットの「サイズ」とは?

ラケットのサイズとは、主にグリップの太さを指します。
手の大きさや握り方によって適したサイズが異なり、フィット感や安定感に影響します。

数字が小さいほど細く、数字が大きいほど太くなります。


メーカー別グリップサイズ表記(ソフトテニス専用)

メーカー表記方法特徴
ヨネックス(YONEX)0、1、2例:1数字が大きいほど太い。日本ソフトテニス連盟公認モデルもこの表記。
ミズノ(MIZUNO)00、0、1、2例:000は非常に細め。中学生や女性に人気。

サイズ選びの目安

  • 小学生・中学生:0または1(細め)がおすすめ。
    → 握りやすく操作性が高いのでフォームが安定します。
  • 高校生・一般:1〜2(やや太め)を選ぶ人が多い。
    → 手が大きい方や力強いプレーをする方に最適です。

💡 ポイント
グリップテープを重ね巻きすれば太さを微調整できます。
細めを選び、あとで調整するのが失敗しにくい方法です。


ソフトテニスラケットの「重さ」とは?

ラケットの重さは、スイングスピードやボールの飛びに直結します。
軽いラケットは振り抜きやすく、重いラケットは威力のあるショットを打ちやすいのが特徴です。

軽いラケットの特徴

  • 操作性が高く、扱いやすい
  • 初心者・女性・ジュニアにおすすめ

重いラケットの特徴

  • 打球の安定性が高く、パワーが出しやすい
  • 上級者や体力のあるプレイヤーに適している

ヨネックスの重量表記(ソフトテニス用)

ヨネックスのソフトテニスラケットでは、以下のようにアルファベットで重量を表します。

表記重量(目安)特徴
XFL約190〜204g最も軽い。ジュニアや非力な方におすすめ。
UXL約201〜215g軽量タイプ。中学生・女性プレイヤーに人気。
UL約216〜230g標準よりやや軽い。オールラウンドに扱いやすい。
SL約231〜245g標準よりやや重い。後衛やパワー重視向け。

例:「UL1」
→ 「UL」は重さ(やや軽め)、「1」はグリップサイズ(中間の太さ)を表しています。

ポイント
ヨネックスの「ボルトレイジ」や「ジオブレイク」シリーズはUL・SLが主流です。
中学生〜高校生プレイヤーにちょうどよい重さ設定となっています。


ミズノの重量表記(ソフトテニス用)

ミズノでは、重さとグリップサイズを組み合わせて表記します。

表記意味特徴
Z最も軽い小学生や初心者におすすめ。
X軽い操作性が高く、女性プレイヤーに人気。
U標準バランスが良く、幅広い層に対応。
S重い安定感があり、上級者に好まれる。

例:「0X」
→ 「0」はグリップサイズ(やや細め)、「X」は重さ(軽い)を意味します。


重さの選び方の目安

プレイヤータイプおすすめ表記特徴
小学生・初心者XFL、UXL、Z、X軽量で操作性重視。疲れにくく扱いやすい。
中学生・高校生UL、UXL、Uバランスが良く、上達しやすい標準的な重さ。
上級者・パワー型SL、S威力重視で打球の安定性が高い。

⚠️ 注意点
軽すぎるとボールが飛ばず、重すぎるとスイングが遅くなります。
自分の体力やポジション(前衛・後衛)に合わせて選ぶことが大切です。


前衛・後衛でのおすすめ重量

ポジションおすすめ重量理由
前衛XFL、UXL、UL軽くて素早い反応がしやすい。ボレーやレシーブ向け。
後衛UL、SL、U安定感と打ちごたえがあり、ストロークに強い。

自分に合うラケットを見つけるチェックポイント

  1. 手にフィットするか
    握ってみて、指1本分のすき間があるとちょうど良い。
  2. 振り抜きやすいか
    軽すぎず、重すぎない「心地よいスイング感」を意識。
  3. ポジションに合っているか
    前衛なら軽め、後衛ならやや重めを選ぶとプレーが安定します。
  4. 成長期なら少し軽めを
    中学生や高校生は、体格変化に合わせて買い替える前提で選ぶのが◎。

よくある質問(FAQ)

Q1. ヨネックスの「UL1」や「SL2」の違いは?
→ 「UL・SL」は重さ、「1・2」はグリップサイズの太さを意味します。
 UL1は軽くて細め、SL2は重くて太めのモデルです。

Q2. 軽いラケットは壊れやすい?
→ 軽量モデルはやや繊細ですが、現在のヨネックスやミズノ製品は強度も十分です。

Q3. グリップサイズを変えたいときは?
→ オーバーグリップテープを重ね巻きして調整できます。


まとめ

ソフトテニスラケットの重さとサイズは、プレースタイルと上達スピードを左右する重要なポイントです。

  • サイズ(グリップの太さ)は握りやすさに、
  • 重さはスイングとボールの威力に影響します。

初心者は「軽くて細め」から始め、慣れてきたら「やや重め・太め」に移行するのが理想的です。
そして、カタログだけでなく実際に握って試すことで、自分にぴったりの一本を見つけましょう。

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