
はじめに
ソフトテニスを始めたばかりの方や、ラケットを買い替えたいプレーヤーの中には「どのラケットを選べばいいかわからない」という人も多いでしょう。
ラケット選びは、プレーのしやすさや上達スピードに大きく関係します。
この記事では、プレーヤーのレベル・ポジション・フレームの硬さ・メーカー別の特徴などを踏まえ、わかりやすく解説していきます。
レベル別に見るラケットの選び方
初心者におすすめのラケット
初心者はまず「扱いやすさ」と「軽さ」を重視しましょう。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 重量 | 軽量(ULサイズなど)で操作性の良いモデルがおすすめ |
| バランス | 手元寄り(ヘッドライト)で振り抜きやすいタイプ |
| タイプ | オールラウンドモデル(前衛・後衛どちらにも対応) |
| 素材 | カーボンやグラスファイバーを使用した柔らかめ構造 |
| 価格帯 | 10,000円〜15,000円前後の入門モデルが多い |
初心者はまだプレースタイル(前衛・後衛)が定まっていないことが多いため、**ヨネックス「エアライド」やミズノ「ディーフォース DS」**などのオールラウンドモデルが人気です。
軽くてスイートスポットが広いラケットを選ぶことで、打球感が安定し、練習時のミスも減らせます。
中級者〜上級者におすすめのラケット
技術が安定してきた中級者や上級者は、プレースタイルに合わせた専門モデルを選びましょう。
- 後衛プレーヤー向け:ボールを強く飛ばしたいならトップヘビー(先端寄りバランス)のラケット
- 前衛プレーヤー向け:素早く構えてボレーしたいならヘッドライト(手元寄りバランス)のラケット
中学生や高校生になると、試合でのプレーを意識して年間で2本以上ラケットを使い分ける選手もいます。
たとえば、「ジオブレイク 70S(後衛向け)」と「ボルトレイジ 5V(前衛向け)」など、プレーの幅を広げるために複数持つ人も増えています。

ポジション別に見るラケット選びのポイント
ソフトテニスでは、**前衛(ネットプレー中心)と後衛(ストローク中心)**で必要な性能が異なります。
前衛(ネットプレーヤー)におすすめ
- 特徴:ボレー・スマッシュなど、ネット付近での素早い反応が求められる。
- バランス:手元寄り(ヘッドライト)で軽快に操作可能。
- 代表モデル:
- YONEX ボルトレイジ Vシリーズ
- MIZUNO ディーフォース V-TOUR
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コントロール性 | ◎ |
| スピード | ◎ |
| 威力 | ○ |
| 操作性 | 非常に良い |
軽量でバランスの取れたラケットを選ぶことで、ネット際での反応スピードが向上します。
後衛(ストロークプレーヤー)におすすめ
- 特徴:ストロークで相手を後方に押し込むパワープレーが中心。
- バランス:トップヘビー(先端寄り)でボールにパワーを伝えやすい。
- 代表モデル:
- YONEX ジオブレイク 70S / 80S
- MIZUNO ディーフォース S-TOUR
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 飛び | ◎ |
| 安定性 | ◎ |
| コントロール | ○ |
| スピード | 高い |
遠くに打ち返すストロークプレーヤーにはヘッドの重さを活かせる設計が向いています。

フレームの硬さと打感の違い
ラケットの「しなり」や「硬さ」は、打球感とコントロールに直結します。
| フレームの硬さ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 柔らかい(しなる)タイプ | スイートスポットが広く、ボールを掴む感覚がある。衝撃吸収性が高く、ミスをしにくい。 | 初心者、女性、中学生 |
| 硬い(剛性の高い)タイプ | 弾きが強く、パワーショットが打てる。反発力を活かしてスピードを出したい人向け。 | 上級者、男性、後衛 |
柔らかめのモデルは打感が「ソフト」で、長時間プレーしても疲れにくいのが特徴です。
一方で硬いモデルは「弾き感」があり、スピードボールを打ちたい人に人気です。
重さ・サイズ・フェイス面積の選び方
| 項目 | 基準 | 説明 |
|---|---|---|
| 重量(UL・SL・UXL) | 軽量モデル:扱いやすく振り抜きやすい。 | ULが一般的で、UXLはより軽量。 |
| フェイスサイズ(平方インチ) | 一般的に85〜95平方インチ。 | 大きいほどスイートスポットが広く、打ちやすい。 |
| グリップサイズ | 0〜2が一般的。 | 手の大きさに合わせて選ぶ。中学生は0〜1がおすすめ。 |
グリップテープを巻いて調整も可能です。滑りやすいと感じたら、ナイロン素材のオーバーグリップを使用すると安心です。

メーカー別の特徴と人気シリーズ
ヨネックス(YONEX)
- 日本を代表するソフトテニスメーカー。
- VDM搭載モデルは振動吸収性が高く、打感が安定。
- 人気シリーズ:
- ジオブレイク(スピードと安定性を両立)
- ボルトレイジ(パワー重視、弾きの強い設計)
ミズノ(MIZUNO)
- 軽量で扱いやすいモデルが多く、初心者にも人気。
- カーボン+グラスファイバー構造により耐久性が高い。
- 人気シリーズ:
- ディーフォース(前衛・後衛モデルの両方あり)
- アクロスピード(しなりを活かしたストローク重視)
ゴーセン(GOSEN)
- 高反発で飛びやすく、安定した打球を実現。
- 柔らかめの打感で初心者や女性プレーヤーにもおすすめ。

試打・診断サービスを活用しよう
「カタログや説明だけではわからない…」という人は、メーカー公式の診断サイトを活用しましょう。
- ヨネックス:ラケナビ
→ いくつかの質問に答えるだけで、あなたに合ったラケットを提案。 - ミズノ:勝ちラケ診断
→ プレースタイルやレベルに合わせて最適なモデルを自動判定。
また、スポーツショップの店頭で試打ラケットを貸し出してくれる店舗もあります。
実際にボールを打って「打球感」「重さ」「振り抜きやすさ」を確認すると失敗が少なくなります。

よくある質問(FAQ)
Q1:初心者でも高価なラケットを使っていいの?
A:問題ありませんが、まずは軽量で扱いやすいモデルから始める方が上達が早いです。
Q2:ラケットはどのくらいの頻度で買い替える?
A:部活などで週3回以上練習する場合、1年〜1年半ごとに買い替えるのが一般的です。
Q3:ガット(ストリング)はどんなものがいい?
A:初心者はナイロン製で柔らかい打感のものが扱いやすいです。テンションは25〜28ポンドが目安です。
まとめ
ソフトテニスラケットの選び方は、レベル・ポジション・打感の好みによって変わります。
初心者は「軽量・柔らかめ・オールラウンドタイプ」を選び、上達に合わせて自分のプレースタイルに合うモデルにステップアップしましょう。
メーカーの診断ツールや試打を活用すれば、より自分にぴったりの1本が見つかります。
ラケットはソフトテニスの相棒。自分に合ったラケットで、プレーをもっと快適に、もっと楽しくしていきましょう。
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