ソフトテニスを愛する皆さん、ラケット選びに迷っていませんか?現在の主流はシャフトが2本ある「二本シャフト」ですが、ソフトテニスには独特のしなりパワーを生み出す「一本シャフト」のラケットも存在し、特に後衛の選手から根強い人気を誇っています。

この記事では、一本シャフトのラケットが持つ特別な性能と、現代のソフトテニス一本シャフトに近いモデルを選ぶ際の重要なポイントを、わかりやすく簡単な表現でご紹介します。

ソフトテニスラケット一本シャフトとは?

ソフトテニスラケットシャフトとは、フェイス(ガットが張られている部分)とグリップをつなぐ部分のことです。このシャフト1本で構成されているラケットを「一本シャフト」(またはシングルシャフト)と呼びます。

かつてはソフトテニスラケットの主流でしたが、操作性や面安定性に優れる二本シャフトが開発され、現在ではメーカー各社のモデルの多くは二本シャフトとなっています。しかし、一本シャフトにしかない唯一無二の性能と打感にこだわるプレーヤーは、今でも多く存在します。

一本シャフトと二本シャフトの違いを比較

特徴一本シャフト二本シャフト(主流)
シャフト構造1本2本
しなり大きい小さい〜中程度
パワー集中しやすく力強いボールを打ちやすい安定したストロークを打ちやすい
打球球持ちが良く、独特の打球感がある弾きが良く、操作性に優れる
後衛・前衛後衛ストローク)向けオールラウンド・前衛・後衛向け

一本シャフトラケットが持つ特別な性能

一本シャフトラケット後衛の選手に愛される理由は、その構造が生み出す独特の性能にあります。

力強いショットを可能にする「しなり

一本シャフトの最大の特徴は、シャフトしなりが非常に大きいことです。ボールを打つ瞬間にラケットが大きくしなることで、蓄えられたパワーが一気に解放され、非常に力強いショットを打ち出すことができます。

この大きなしなりによってボールを打つ時間が長く感じられる、いわゆる「球持ちの良さ」があり、ボールフェイスに長く乗せて運ぶ感覚が得られます。(スイートスポット)で正確に捉えたボールは、二本シャフトよりも「重い打球」になりやすく、相手コートで鋭く伸びるストロークが打てます。

高いコントロール

球持ちの良さは、単にパワーを生むだけでなく、コントロール性能にも優れています。ボールを長く捉えることで、細かなドライブ回転をかけやすく、コートの広範囲に正確にコースを打ち分けることが可能です。特に、ストロークでゲームを組み立てる後衛にとっては、非常に大きな武器となります。

後衛ストロークを最大限に引き出す設計

これらの特徴から、一本シャフトラケットは、力強いストロークで相手を打ち崩し、ボールコントロールしながら広範囲に打ち分けたい後衛の選手に最も適しています。

一本シャフトを選ぶ際の注意点

魅力的な性能を持つ一本シャフトですが、いくつか必要注意点があります。

繊細なボールコントロール必要

一本シャフトしなりが大きい反面、二本シャフトに比べてフェイスの面安定性が劣る傾向があります。そのため、を外したときにラケットフェイスがねじれやすく、ボールが意図しない方向へ飛んでしまいがちです。

正確にボールで捉える技術、つまり繊細なボールコントロール二本シャフトよりも強く求められます。上級者向けの用品だと言われるゆえんです。

現行モデルは限定的

現在、メーカー各社が二本シャフトを主流としているため、純粋な一本シャフトラケットモデルラインナップは非常に少なくなっています。新しいモデルショップで探す際は、YONEXヨネックス)などの主要メーカーラインナップをよく確認する必要があります。

一本シャフトに近い現行モデルの紹介

純粋な一本シャフトモデルは少なくなりましたが、二本シャフトの技術を取り入れつつ、一本シャフトが持つ「しなり」と「球持ちの良さ」の性能を再現したモデルYONEXヨネックス)などから販売されています。

YONEXヨネックス)ジオブレイク80G

モデル名YONEX ジオブレイク80G (GEOBREAK 80G)
ポジション後衛ストローク)専用
シャフト構造二本シャフト(一本シャフトに近い特性)
特徴強靭なしなりとねじれを生み出す構造を採用し、一本シャフト特有の球持ちの良さとパワー、ドライブ性能を追求したモデル
フェイス面積85平方インチ
サイズ・重さUL0・1、SL1など(グリップの太さ・重さのサイズ
バランス290mm(ややトップヘビー)

ジオブレイク80Gは、「二本シャフトでありながら一本シャフトの感覚に近い」という評価があり、昔ながらの打球感を好むプレーヤーから高い支持を得ています。力強いストロークを重視する後衛の選手は、ぜひチェックすべきモデルです。

一本シャフトラケットの選び方

一本シャフトに近いラケットを探す際、性能重視して選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。これらのポイントは、後衛向けのラケット全般を選ぶ際にも役立ちます。

1. ポジションとプレースタイルを確認

一本シャフト系は基本的に後衛ストローク向けです。

  • 後衛力強いショットを打ちたい。
  • ボールを長くフェイスに乗せる感覚(球持ち)を重視したい。

上記のようなプレースタイルであれば、一本シャフトモデルを選ぶと、その性能を最大限にご利用いただけます。

2. ラケットしなり(フレックス)をチェック

一本シャフトの特徴であるしなりは、ラケットの硬さによって異なります。カーボンなどの素材やフレーム設計により、しなりやすさが決まります。

  • しなりやすい(柔らかい)ラケットボールを飛ばしやすく、打球感が柔らかい。
  • しなりにくい(硬い)ラケット:スイングのパワーロスが少なく、よりスピードのある打球を打ちやすい。

無料試打サービスがあれば、実際にボールを打ってしなり具合を確かめることを強くおすすめします。

3. サイズ(重さ・グリップ)の確認

ラケットには、重さ(ULやSLなど)とグリップの太さ(0, 1, 2など)のサイズがあります。

重さの表記(YONEXの場合)特徴
UXL非常に軽い
UL標準的な軽さ(筋力に自信のない方や女性にも適応)
SL標準的な重さ(パワーヒッターや筋力のある方に)

後衛の選手は、手首の操作性を高めるために、細めのグリップサイズを選ぶことも多いです。

4. フェイス面積バランス

後衛向けのラケットは、コントロール重視するため、フェイス面積が85~90平方インチの小さめなサイズが多いです。また、力強いストロークを打つために、重心が先端寄りにある「トップヘビー」なバランスモデル後衛向けとして設定されています。

5. 価格ガットケースの有無

ラケット価格は、モデルメーカーショップによって異なります。

  • 価格にはガット張り代や専用ケース無料ご利用いただけるサービスが含まれているかを確認しましょう。
  • ラケット本体の希望小売価格が30,000円未満モデルが多く、実売価格は25,000円以内が目安です。

まとめ:一本シャフトラケット後衛の武器

ソフトテニス一本シャフトラケットは、二本シャフトが主流の現在においても、そのしなりが生み出す力強いショットと、ボールを操るコントロール性によって、後衛の選手にとっては唯一無二の武器となります。

一本シャフト系ラケットの魅力共起語でわかりやすく簡単にまとめ
後衛ストロークに最適後衛ストローク力強いショットでアシスト。
独特の打球感とパワーシャフトしなりが大きく、ボールで捉えると重い打球に。
コントロール球持ちが良く、コースの打ち分けに優れる。
現行モデルYONEXヨネックス)のジオブレイク80Gなどが一本シャフトに近い性能重視

テニスラケット1本だけでなく、プレースタイルや性能によって使い分けることもあります。2本目のラケットを検討中の方も、ぜひショップ一本シャフトモデルを手に取り、その独特の打球感を体験してみてください。無料ご利用可能な試打があれば、実際にボールを打って性能を確認することが、あなたに必要1本を見つける一番の近道です。

価格サイズカラーガットバランスなど、すべての用品性能を比較検討し、あなたのソフトテニスライフをさらに充実させる1本を見つけましょう!

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