はじめに

ソフトテニスを楽しむうえで、ボールの空気入れ(ポンプ)は欠かせないアイテムです。
「ボールが柔らかくなってバウンドが安定しない」「自転車の空気入れを使っても大丈夫?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

結論から言うと、ソフトテニスボールには専用の空気入れ(バルブ式ポンプ)が必要です。
この記事では、空気入れの正しい使い方やメーカー別の特徴、そして長く使うためのポイントをわかりやすく解説します。


ソフトテニスボールには専用ポンプが必須

ソフトテニスボールは「バルブエア式」という構造で、スリット(切り込み)部分から空気を注入します。
この方式は非常に繊細で、一般的な自転車ポンプや硬式テニスボール用の装置では対応できません。

専用ポンプを使用することで、スリットやバルブ部分を傷つけずに、正確な空気圧を保つことができます。
特に、ナガセケンコー・ルーセント(アカエム)・ダンロップの3ブランドは信頼性が高く、全国のスポーツショップやオンラインで広く利用されています。


バルブ式構造は精密な調整が必要だから

ソフトテニスボールの中心部には、空気を出し入れする「バルブ(ヘソ)」があります。
この部分に細い針を垂直に挿入して空気を送り込むため、針の形状や角度が非常に重要です。

針を斜めに挿すとスリットが裂け、空気が漏れる原因になります。
また、空気を入れすぎるとボールが硬くなりすぎ、打球感やコントロールにも悪影響が出ます。
そのため、専用ポンプを使い、適正な空気量を保つことが安全で確実です。


主要メーカーの空気入れ比較

国内の主要メーカーである「ナガセケンコー」「ルーセント(アカエム)」「ダンロップ」では、それぞれソフトテニス専用の空気入れを販売しています。
それぞれの特徴を下の表にまとめました。

ブランド製品名対応ボール特徴購入先例
ナガセケンコーケンコーポンプ TSPHP1-V-Cバルブ式軟式テニスボール専用空気抜き穴付きで、微調整がしやすい設計。多くのクラブや学校で使用されている。楽天市場、Amazon、スポーツショップ
ルーセント(アカエム)セーフティテニスポンプアカエムボール対応(他メーカーも使用可)キャップ内部にシリコーンオイルを含ませたスポンジを搭載。空気漏れ防止に効果的。テニス専門店、ラケットフィールドなど
ダンロップ(DUNLOP)エアポンプ DST-003ソフトテニスボール専用ステンレス製の針を採用し、耐久性が高い。軽量で持ち運びにも便利。公式オンラインストア、楽天市場など

どのブランドもソフトテニス専用設計で、初心者から上級者まで安心して使える仕様になっています。


空気入れの正しい使い方

① ボールを確認する

  • ボールのロゴ上部にあるスリット(空気調整口)を確認します。
  • 砂や異物が挟まっていないかをチェックし、汚れがあれば取り除きます。

② ポンプの針を準備する

  • 針が清潔かどうかを確認します。
  • 先端に少量のシリコーンオイルを塗ると滑りが良くなり、スリットを保護できます。

③ 空気を注入する

  • スリットに対して垂直に針を差し込みます。
  • ポンプ上部の穴を指で押さえながら空気を押し込みます。
  • 空気を入れすぎた場合は、指を離して空気を抜きましょう。

④ 空気量を調整する

  • 手で軽く押して「ほどよい弾力」がある状態が理想です。
  • 実際に打ってみて、バウンドや打球感を確認しながら微調整します。

⑤ 針を抜く

  • ボールを軽く握りながら、針をまっすぐゆっくりと引き抜きます。
  • 無理に引くとスリットが裂けるため、慎重に行いましょう。

適正空気圧とチェック方法

日本ソフトテニス連盟の規定では、1.5mの高さからボールを落としたときに70〜80cm跳ね上がるのが理想とされています。
この基準を目安に空気を調整しましょう。

家庭でできる簡単チェック法:

  1. 約1.5mの高さからボールを落とす
  2. 跳ね上がりが70〜80cmなら適正
  3. 高い → 空気を少し抜く
  4. 低い → 空気を少し追加
用途空気圧の目安特徴
練習用やや柔らかめ(バウンド低め)コントロール性が高く、手首への負担が少ない
試合用規定値(70〜80cm)弾きが良く、スピードショットに向く
冬季やや高め気温低下による空気収縮を補える

人気の空気入れランキング(2025年最新版)

さまざまなレビューや口コミから評価の高いモデルを紹介します。

順位製品名特徴
1位ダンロップ エアポンプ DST-003ステンレス針採用で耐久性が高く、軽量で扱いやすい。クラブチームでも人気。
2位ナガセケンコー TSPHP1-V-C空気抜き穴付きで、微調整がしやすい定番モデル。
3位ルーセント アカエム セーフティポンプシリコーンオイル入りスポンジがバルブを保護し、密封力を高める。

💡 ポイント
耐久性で選ぶならダンロップ、調整しやすさで選ぶならケンコー、密閉性で選ぶならアカエムがおすすめです。


トラブルと対処法

トラブル内容主な原因対処法
空気が漏れるバルブ破損・針の斜め挿入ボールを交換、または修理液で応急処置
空気が入らない針先の詰まり針を掃除、または交換
針が折れた強い力で押し込みすぎ新しい針に交換
空気がすぐ抜けるスリットの劣化新しいボールを使用する

メンテナンスと保管のコツ

  • 針先はキャップで保護する:折れ防止とサビ対策。
  • 使用後は軽く拭く:ホコリやオイル汚れを防ぎます。
  • オイルを定期補充:バルブの摩耗を防ぎ、長持ちします。
  • バッグ内整理:ラケットやボールと分けて収納し、針先を守るケースを使用。

注意点:自転車ポンプや電動ポンプは使えない!

自転車やボール以外の空気入れを使用すると、針の太さや構造が異なるため、バルブを破損する危険があります。
また、電動ポンプは圧力が強すぎてボールが破裂するおそれがあるため、絶対に使用しないようにしましょう。


まとめ:正しい空気入れでボールも長持ち!

  • ソフトテニスボールには専用のバルブ式ポンプが必要。
  • ナガセケンコー・ルーセント・ダンロップの3社製品が特に信頼できる。
  • 適正空気圧は「1.5m → 70〜80cmのバウンド」。
  • 定期的に空気をチェックして、練習や試合を快適に!

正しい空気管理は、プレーの質を上げるだけでなく、ボールの寿命を延ばします。
お気に入りのポンプを用意して、いつでもベストな状態でソフトテニスを楽しみましょう!

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