
はじめに
「大会でどんなインナーを着ていいの?」「長袖やスパッツはOK?」──ソフトテニスをプレーする中で、意外と多くの人が迷うのがアンダーウェア(インナーウェア)の規定です。
特に公式戦では、シャツやパンツなどのユニフォーム規定だけでなく、アンダーシャツやスパッツの着用にも細かいルールがあります。
本記事では、公益財団法人日本ソフトテニス連盟の規定に基づき、大会で注意すべきアンダーウェアのルールとポイントをわかりやすく解説します。

大会でのアンダーウェア規定は「単色・露出なし」が基本ルール
結論から言うと、ソフトテニスの大会で着用できるアンダーウェアには、次のような明確な基準があります。
- 単色であること(ブラック・ホワイト・ネイビーなど)
- ユニフォームから露出しないこと(襟元を除く)
- 大会主催者が特別に認めた場合を除き、派手な柄やロゴは禁止
- ユニフォーム・シューズは日本ソフトテニス連盟公認メーカー製が原則
これが全国大会での一般的なルールです。地域大会や学校大会では若干の違いがありますが、全国大会基準を守っておけばほぼ問題なしです。
特に、近年では暑さ・寒さ対策のために「長袖アンダーシャツ」や「ロングスパッツ」を着用する選手が増えていますが、これらも2018年以降の改定で「常時着用可能」となりました。
ただし、カラーやデザインに関しては引き続き厳格に単色ルールが適用されています。

統一感と公平性を守るために定められた服装ルール
では、なぜここまで服装やアンダーウェアの規定が細かいのでしょうか?
その理由は大きく3つあります。
① チーム全体の統一感を保つため
テニスコート上で複数チームが同時に試合を行うソフトテニスでは、見た目の統一感がとても重要です。
もし選手ごとに柄の違うインナーを着ていたら、観客や審判の目には「バラバラな印象」に映ってしまいます。単色ルールは、チーム全体のまとまりと美しさを保つための大切な基準です。
② 審判が公平に判断するため
ユニフォームやアンダーウェアに派手な柄・文字があると、ボールの軌道や動きが見えづらくなることがあります。審判が正しく判定するためにも、無地・シンプルなインナーが推奨されています。
また、チームによっては独自のデザインウェアを採用している場合もありますが、公式戦では規定内のものを用意するのが安全です。
③ スポーツとしての品位と安全性を守るため
派手なデザインやブランドロゴの多い服装は、他選手や観客から見ても「公式戦らしさ」に欠けます。
また、装飾が過度なものは動きの妨げや引っかかりの原因にもなるため、機能性と安全性を両立するためのルールでもあります。
日本ソフトテニス連盟が公認しているウェアメーカー(例:ヨネックス・ミズノ・ゴーセンなど)で揃えるのがもっとも安心です。

アンダーウェア着用で注意すべきポイントと最新基準一覧
ここでは、実際の規定内容と、試合前に確認しておきたいポイントを整理します。
全国大会基準をベースにしていますが、地域や学校によって運用が異なる場合もあります。
🔸アンダーウェア(インナーウェア)の主な基準
| 項目 | 内容 | 補足説明 |
|---|---|---|
| 色 | 単色のみ(ブラック・ホワイト・ネイビーなど) | 柄入り・グラデーションは不可。ステッチや縫い目の差し色はOK。 |
| 露出 | 襟元を除きユニフォームから見えないこと | 袖や裾がはみ出すと違反になる場合も。 |
| 長袖アンダーシャツ | 常時着用可能(2018年以降改定) | 気温や天候に関係なくOK。単色が条件。 |
| ロングスパッツ | 常時着用可能 | スコートやパンツの下に履いても問題なし。 |
| 公認メーカー | ユニフォーム・シューズは日本ソフトテニス連盟公認メーカー製 | アンダーウェア自体は公認対象外だが、規定条件を満たす必要あり。 |
| ロゴ・装飾 | メーカー名以外のロゴ・文字は禁止 | チーム名や広告は規定サイズ以内で表示可能。 |
🔸大会参加前のチェックリスト
大会直前で慌てないよう、以下の点を確認しておきましょう。
- ☑ アンダーシャツ・スパッツは**単色(黒・白・紺)**か?
- ☑ インナーがユニフォームからはみ出していないか?
- ☑ チーム全員が同系色で統一されているか?
- ☑ シューズとユニフォームが連盟公認メーカー製か?
- ☑ 主催者からの「服装・用具規定の案内」を確認済みか?
もし少しでも不安な場合は、事前に監督や大会本部に問い合わせるのがおすすめです。
近年では、暑さ・寒さ対策のために「長袖アンダーシャツ」を着用する選手が増えており、大会側も柔軟に認める傾向にあります。
🔸よくある質問(Q&A)
Q. 柄入りのインナーは大会で使えますか?
A. 原則として不可です。単色であることが求められています。縫い目やステッチ程度ならOK。
Q. アンダーウェアは公認メーカーじゃないとダメ?
A. 公認の対象は「ユニフォーム・シューズ」までで、アンダーウェアは指定外です。ただし規定(単色・露出なし)を満たすこと。
Q. 中学生・高校生の大会も同じ?
A. ほぼ同様ですが、中体連・高体連主催大会では、各連盟の要項で補足規定がある場合があります。必ず大会要項を確認しましょう。
Q. レディースのスコートの下にタイツを履くのはOK?
A. OKです。単色ロングスパッツであれば問題ありません。防寒やケガ防止にも効果的です。

大会前に確認!正しいアンダーウェア選びで安心プレーを
最後にもう一度まとめましょう。
ソフトテニスの大会でのアンダーウェア着用ルールは、以下の3点を守れば安心です。
- 単色で露出しないデザインを選ぶこと
- ユニフォーム・シューズは公認メーカー製を使用すること
- 大会要項・主催者の案内を必ず確認すること
これらを守ることで、「服装違反で注意される」などのトラブルを防げます。
特にインナーは、プレーの快適さを左右する重要なアイテム。季節や体質に合わせて吸汗速乾・抗菌防臭タイプを選ぶのもおすすめです。
たとえば、ヨネックス(YONEX)やミズノ(MIZUNO)、アシックスなどのスポーツブランドでは、ソフトテニスプレーヤー向けに軽量で動きやすいインナーを展開しています。
まとめ
- ソフトテニスのアンダーウェアは単色・露出なしが基本ルール。
- 長袖インナーやロングスパッツも2018年以降は常時着用可能。
- 公認メーカーのユニフォームとシューズを着用しよう。
- 大会や地域によって微妙な違いがあるため、要項確認は必須。
- チームでインナーの色を統一しておくと見た目にも清潔感があり、印象も良くなります。
ルールを正しく理解して、服装の心配をせずプレーに集中できる環境を整えましょう。
「安心してプレーできるアンダーウェア選び」こそが、勝負の第一歩です。

