前衛はネット際で相手の強打を受け止め、ボレーやスマッシュで一瞬のうちにポイントを決めるポジションです。打ち合いの時間が短いぶん、ガットのテンション(張りの強さ)が合っていないと「ボレーがふかしてアウト」「スマッシュが決まらない」といったミスに直結します。
この記事では、前衛のテンションの目安と、その理由、合っていないときのサインと調整方法をまとめました。テンションの基本やレベル別の目安はソフトテニスのガットテンション目安で詳しく解説しています。
前衛のテンション目安は「レベル別の目安+1〜2ポンド」
前衛は、レベル別の目安から1〜2ポンドほど高めに張る考え方が多く見られます。目安をまとめると次のとおりです。
| 対象 | 前衛のテンション目安 |
|---|---|
| 初心者・中学1年生 | 24〜27ポンド前後 |
| 中学生・高校生(女子) | 26〜30ポンド前後 |
| 中学生・高校生(男子) | 28〜32ポンド前後 |
| 一般・上級者 | 30〜34ポンド前後 |
ただし数値はあくまで出発点です。ラケットのフレームに書かれている推奨範囲(多くは25〜35ポンド)の中で、実際に打った感覚をもとに調整していきます。
前衛が高めに張る理由
ボレーが飛びすぎるのを防ぐ
前衛のボレーは、相手が強く打ったボールの勢いをそのまま利用するショットです。テンションが低いとガットがたわんで反発が大きくなり、軽く合わせただけでもボールが飛びすぎてアウトしやすくなります。高めにすると飛びが抑えられ、コースを狙いやすくなります。
打球感がはっきりして反応しやすい
テンションが高いほど打球感が硬く、ボールが当たった感覚がはっきり手に伝わります。ネット際の速いボールに対して、面の向きを細かく調整しやすくなるのが利点です。
低めを選ぶ前衛もいる
一方で、あえて標準〜低めに張る前衛もいます。次のような場合は、高めにこだわる必要はありません。
- 筋力がまだ少ない中学生や女子選手で、ボレーやスマッシュが相手コートの深くまで届かない
- 腕やひじに痛みや疲れを感じやすい(テンションが高いほど衝撃は大きくなります)
- 相手の緩いボールを自分から押し出して決めるボレーが多い
前衛だから必ず高め、ということではなく、「ボールが飛びすぎるなら上げる、飛ばないなら下げる」という考え方が基本です。
合っていないときのサインと調整方法
| こんな症状 | 次の張り替えで試すこと |
|---|---|
| ボレーがふかしてアウトになる | 1〜2ポンド上げる |
| ボレーがネットにかかる・浅くなる | 1〜2ポンド下げる |
| スマッシュが伸びない | 1〜2ポンド下げる |
| 打球感が硬すぎて腕が疲れる | 1〜2ポンド下げ、ショップに相談する |
| 冬になってボールが飛ばなくなった | 1〜2ポンド下げる |
一度に大きく変えると感覚がつかみにくくなるので、変えるのは1回につき1〜2ポンドまでにして、張り替えのたびに少しずつ近づけていくのがおすすめです。
ガットの種類との組み合わせ
同じテンションでも、ガットの構造によって打球感は変わります。弾きの良いモノフィラメント系は前衛に人気があり、ボールのつかみを重視したい場合はマルチフィラメント系や複合型が向いています。テンションとガットの両方を見直すと、自分に合う組み合わせが見つけやすくなります。
まとめ
- 前衛はレベル別の目安から1〜2ポンド高めに張る考え方が多い
- 高めにするとボレーの飛びすぎを抑え、狙いやすくなる
- 筋力が少ない選手や腕に不安がある選手は、標準〜低めでも問題ない
- 症状を見て、1回につき1〜2ポンドずつ調整する
後衛のテンションについてはソフトテニス後衛のガットテンション目安で解説しています。

