
はじめに
中学生でソフトテニスの後衛を担当するようになると、
「どんなラケットを選べばいいの?」と悩む方が多いです。
特に中学生は体力や技術がまだ発展途上のため、重すぎる・硬すぎるラケットを選ぶと、
フォームが崩れたり、ケガにつながることもあります。
この記事では、後衛プレーヤーとして上達したい中学生に向けて、
選ぶべき3つのポイントとおすすめモデルを、わかりやすく紹介します。

1. まず押さえたい結論:中学生後衛に合うラケットとは
中学生の後衛におすすめなのは、
「軽量で振り抜きやすく、コントロール性能が高いラケット」です。
具体的には、
- ヨネックスのジオブレイク50S
- ヨネックスのボルトレイジ5S
- ミズノのディーフォースS-10
この3本が特に人気で、多くの部活生が愛用しています。
どのモデルも「中学生でもしっかりスイングできる重さ」「ミスを減らすフェイス設計」「成長しても長く使える性能」を兼ね備えています。
つまり、上達の土台をつくるラケットといえるでしょう。
2. なぜ“軽量でコントロール性が高い”ラケットが良いのか
後衛のプレーは「ラリーの安定」「コース打ち分け」「深いストローク」が重要です。
中学生のうちはまだ筋力が十分ではないため、重くて硬いラケットを使うと、
- スイングが遅くなる
- 打球が浅くなる
- フォームが崩れる
といったミスが増えてしまいます。
そのため、軽くて操作性の良いモデルを選ぶことがとても大切です。

中学生後衛に求められる性能
| 項目 | 内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 軽量性 | 約220〜240g(UL、SLクラス) | 疲れにくく、スイングが安定する |
| コントロール性 | 面の安定・しなり重視 | 狙ったコースに正確に打てる |
| 反発力 | 高反発カーボン素材 | 少ない力でも飛距離が出る |
| 振動吸収性 | VDM・リアクトレジン搭載 | 打球感がマイルドで腕に優しい |
ヨネックスの「ジオブレイク」シリーズは、VDM(バイブレーションダンプニングメッシュ)を搭載しており、
振動を吸収しながらパワーを引き出す設計になっています。
一方、ミズノの「ディーフォース」シリーズは、リアクトレジン素材で安定性を高めており、
長時間のプレーでも疲れにくいのが特徴です。
3. 具体的な選び方|3つのポイント

ポイント①:重さとバランスを確認する
中学生には「UL」「SL」などの軽量タイプが最適です。
ヘッドが重い(ヘッドヘビー)モデルはパワーが出やすい反面、スイングが遅くなりがちです。
最初の1本には**手元重心(ヘッドライト)**のバランス設計を選びましょう。
| バランスの種類 | 特徴 | おすすめプレーヤー |
|---|---|---|
| ヘッドライト | 操作性が高く振り抜きやすい | 初心者・中学生 |
| イーブン | パワーと操作性の中間 | 中級者 |
| ヘッドヘビー | スピードボールが打てる | 上級者・パワー系 |
ポイント②:しなりと反発のバランスを重視
後衛ラケットでは「しなり」が重要です。
しなりがあるほどボールをつかみ、スピンやコントロールがしやすくなります。
一方で反発力が高いと、少ない力でも遠くに飛ばせるため、
しなりと反発のバランスが取れた中間系フレームが理想的です。
- ジオブレイク50S:しなりと反発のバランスが非常に良い
- ボルトレイジ5S:高反発でスピード重視
- ディーフォースS-10:安定性と打球感を両立
ポイント③:ガット(ストリング)との組み合わせも考える
ラケット本体の性能だけでなく、ガット選びも打球感を大きく左右します。
| 要素 | おすすめ設定 | 効果 |
|---|---|---|
| ガット素材 | ナイロン系 | 柔らかく反発性が高い |
| テンション | 25〜28ポンド | 打ちやすくコントロールしやすい |
| カラー | ホワイト・グリーンなど | フレームカラーと合わせると統一感UP |
ガットは消耗品なので、約2〜3か月に一度の張り替えが理想です。
また、ガット張りをショップに依頼する際は「中学生後衛用で柔らかめ」と伝えると適したテンションに仕上げてもらえます。
4. 人気モデルを比較!中学生後衛におすすめ5選
| メーカー | モデル | 特徴 | 対応レベル | 平均価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| ヨネックス | ジオブレイク50S | 安定したコントロールと回転性能 | 初〜中級者 | 約22,000円 |
| ヨネックス | ボルトレイジ5S | 高反発で攻撃的なショット向き | 中級者 | 約24,000円 |
| ヨネックス | ジオブレイク70S | 競技志向で精度の高いストローク | 上級者 | 約26,000円 |
| ミズノ | ディーフォースS-10 | ストロークの安定性重視 | 中級者 | 約25,000円 |
| ミズノ | アクロスピードS-05 | 軽量で扱いやすく入門に最適 | 初心者 | 約23,000円 |
どのモデルも、中学生の体格やプレースタイルに合わせて設計されています。
「部活で勝ちたい」「上位大会を目指したい」中学生は、まずジオブレイク50Sから試すのが間違いありません。
5. 購入前にチェックしたいポイント
- 必ず試打してみる
カタログだけでは打球感はわかりません。可能であれば、スポーツ店の試打イベントを利用しましょう。 - 専門店やコーチに相談
チーム顧問や経験者の意見を聞くことで、体格やフォームに合ったラケットを選びやすくなります。 - 返品・交換条件の確認
ネット注文時は「ガット加工後の返品不可」などの条件を事前に確認しましょう。
6. まとめ:3つのポイントを押さえて自分に合う1本を選ぼう
中学生後衛に合うラケット選びのポイントは以下の3つです。
- 軽量でバランスの取れたモデルを選ぶ
- しなりと反発力のバランスを確認する
- ガットとの組み合わせも意識する
そして、特におすすめの3モデルは――
- ヨネックス ジオブレイク50S:万能バランスで部活の定番
- ヨネックス ボルトレイジ5S:攻撃的ショット重視
- ミズノ ディーフォースS-10:安定したラリーと打球感
後衛として成長するためには、「自分に合うラケット」を使い続けることが何より大切です。
焦らず、自分の体とプレースタイルに合った1本を見つけましょう。

