
はじめに
ソフトテニスの試合を観戦したり出場したりする際、「1試合ってどのくらい時間がかかるの?」と疑問に思う方は多いでしょう。実は、試合の進行時間はルールや試合形式、選手のレベルによって大きく変わります。この記事では、ソフトテニス1試合の平均時間や試合形式ごとの違いをわかりやすく解説します。
平均は約30分、ただし試合形式で変動
ソフトテニスの1試合にかかる時間は平均で約30分です。
ただし、使用する試合形式(7ゲームマッチ、9ゲームマッチなど)やラリーの長さ、デュースの回数、天候条件によって大きく変わることがあります。
特に大会や団体戦では時間制限が設けられている場合もあり、**「試合形式を理解しておくこと」**が試合の進行をスムーズにするポイントです。

試合形式と展開が所要時間を左右する
ソフトテニスでは「1ゲーム」を何回先取したチームが勝利かによって、7ゲームマッチ・9ゲームマッチ・5ゲームマッチなど複数の形式があります。
さらに、各ゲームは**4ポイント(カウント)**を先取したチームが勝ちとなりますが、デュース(3対3)になると決着まで時間が延びます。
つまり、ゲーム数が多いほど、またデュースが多いほど、試合時間も長くなるというわけです。
試合形式ごとの時間目安
以下の表に、代表的な試合形式ごとの勝利条件と所要時間の目安をまとめました。
| 試合形式 | 勝利条件 | 所要時間の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 9ゲームマッチ | 5ゲーム先取で勝利 | 約30分〜1時間以上 | 公式戦・上位大会で採用される。ラリーが長く時間もかかる傾向。 |
| 7ゲームマッチ | 4ゲーム先取で勝利 | 約20分〜40分 | 一般的な試合形式。多くの大会で採用。 |
| 5ゲームマッチ | 3ゲーム先取で勝利 | 約15分〜30分 | 練習試合や短時間の交流戦で多い。 |
上記の通り、9ゲームマッチは1時間を超えることもあるのに対し、5ゲームマッチは20分ほどで終わることもあります。

試合時間に影響する主な要因
ソフトテニスは展開のスピードが速く、同じ形式でも所要時間が大きく変わることがあります。
その主な要因を見てみましょう。
① 試合の展開
- デュースが多いと1試合の時間は延びる。
- 早いポイント決着が続けば短時間で終わる。
② ゲーム数
- 9ゲームマッチ > 7ゲームマッチ > 5ゲームマッチ の順に長くなる。
- 団体戦では全試合終了まで待つ必要があり、全体進行が遅くなる。
③ 選手のレベル
- 上級者同士の試合はラリーが続くため時間が長くなりやすい。
- 初心者やジュニアの試合は早い展開が多く、短時間で終了することもある。
④ 天候や環境
- 屋外コートでは風や雨などがプレーに影響し、試合が中断することも。
- 屋内コートでは進行が安定しやすい。

団体戦と個人戦の違い
ソフトテニスには「個人戦」と「団体戦」があります。
団体戦ではチーム全体での勝敗が決まるため、各試合の進行時間だけでなくチーム内の試合順も重要です。
| 試合形式 | 内容 | 所要時間の特徴 |
|---|---|---|
| 個人戦(ダブルス・シングルス) | 各ペアまたは個人で勝敗を競う | 平均20〜40分程度 |
| 団体戦(学校・企業対抗など) | チーム全体で3〜5試合を行う | 1チーム戦で1〜2時間以上かかることも |
特に中学・高校の大会では「団体戦3本勝負」が多く、勝敗が決まるまで全試合を行う場合は全体で1時間半程度になることもあります。
審判・進行・休憩時間も考慮しよう
試合時間は「プレー時間」だけではありません。
大会や練習試合では、以下のような進行要素も含めて考える必要があります。
| 要素 | 内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 試合前練習 | サーブ・レシーブの確認など | 約5分 |
| 試合間の準備 | 選手交代、ボール・スコア確認 | 約5分 |
| 休憩・コートチェンジ | 4ゲームごと、または中間休憩 | 約1〜2分 |
| 審判進行・判定確認 | 副審の合図やカウント宣告 | 約2〜3分 |
これらを含めると、実質的な1試合あたりのトータル時間は30〜45分程度になります。

試合時間に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 試合時間に制限はありますか?
A. 一部の大会では**「制限時間30分」や「40分」**などが設けられています。時間切れの場合、その時点のゲームカウントで勝敗を決定します。
Q2. 硬式テニスとの違いは?
A. ソフトテニスはボールが軽く、ラリーが短い傾向があるため、硬式テニスよりも1試合の時間が短いです。硬式ではセット制(6ゲーム先取)を複数回行うため、1時間を超える試合も多くなります。
Q3. シングルスとダブルスで時間差はありますか?
A. 一般的にダブルスの方がラリーが速く展開するため、試合時間はやや短くなります。シングルスはコートを広く使うため、体力戦になりやすく時間も延びがちです。
練習試合での効率的な進行ポイント
練習試合や学校の部活では、1日で多くの試合を行いたいこともあります。
その場合、以下のような方法で効率的に進行できます。
- 5ゲームマッチ形式を採用する
- デュースを1回(1ポイント勝負)で終了する「ノーアド方式」を使う
- 休憩時間を短縮する
- コート割りを事前に決め、次の試合がすぐ始められるよう準備
これにより、1時間に2〜3試合を消化することも可能になります。
まとめ:平均30分でも条件次第で倍以上に
最後に、この記事のポイントをまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均試合時間 | 約30分 |
| 最長試合時間 | 1時間以上(9ゲームマッチ・デュース多発時) |
| 最短試合時間 | 約15分(5ゲームマッチ・ノーアド方式) |
| 時間を左右する要素 | ゲーム数・選手レベル・展開・天候・進行状況 |
| 団体戦の場合 | 全体で1〜2時間かかることも |
ソフトテニスはスピーディーなスポーツですが、接戦ほど見応えがあり、時間も長くなるのが特徴です。試合形式や環境を理解しておくことで、プレーヤーも観客も試合をより楽しむことができます。

