ミズノから、2026年8月に新しいテニスシューズ「ネオエース(MIZUNO NEO ACE)」が登場しました。「エクシードツアーと何が違うの?」「2万円を超える価値はある?」と気になっている方は多いはずです。
結論から言うと、ネオエースはスピード型のエクシードと、安定型のエンフォースの“いいとこ取り”を狙った上位モデルです。そのぶん、重さと価格には注意点があります。この記事では、公式情報と海外での評価をもとに、良い点・悪い点・改良点を整理しました。
結論|ネオエースはどんなシューズ?
ネオエースは、「攻めの速さ」と「守りの強さ」の両立をコンセプトにしたモデルです。ミズノ公式Xでは「新フラッグシップモデル」と紹介されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | MIZUNO NEO ACE(ミズノネオエース) |
| 品番 | AC:61GA266002/OC:61GB266302 |
| コート | AC=オールコート/OC=クレー・砂入り人工芝 |
| 価格 | 22,000円(税込) |
| 発売 | 2026年8月 |
| 幅 | 2E相当 |
| サイズ | 22.5〜30.0cm |
| 重さ | 約370g(27.0cm片足) |
| カラー | ホワイト×レッド(02) |
| インソール | ミズノエナジーxpインソール(取り外し可) |
| 販売 | ミズノテニスプレミアムステーション限定品 |
ひとことで言えば、スライディングや切り返しでブレにくく、次の一歩も速く出せることを狙った1足です。軽さ最優先のモデルではありません。
ネオエースの4つのテクノロジー

ネオエースの中心は、ソールまわりの4つの技術です。名前だけではわかりにくいので、コートでどう効くかに置きかえて説明します。
| テクノロジー | 公式の説明 | コートでの効きどころ |
|---|---|---|
| AGILITY FRAME(アジリティフレーム) | 切り返し時の横ブレを抑える | 左右に振られたときに足が靴の中で流れにくい |
| CROUCHING WALL(クラウチングウォール) | スライディングの安定と切り返しの速さを強化 | 砂入り人工芝で滑りながら止まる場面 |
| MIZUNO ENERZY XP(ミズノエナジーxp) | 超高反発の新素材をミッドソール全体に採用 | 一歩目の蹴り出し、着地の衝撃 |
| D-Flex Groove(Dフレックスグルーブ) | 中足部の反発で蹴り出しと切り返しを強化 | ストップから逆方向へ動き出す瞬間 |
安定性を担う「アジリティフレーム」と「クラウチングウォール」
ソフトテニスは、前衛のボレーでも後衛のフットワークでも横方向の急ストップが多い競技です。この2つは、そのときのシューズの「横ブレ」を抑える役割を持ちます。
特にクラウチングウォールは、スライディング時の安定をうたっています。砂入り人工芝やクレーで滑りながら打つ選手には、関係の深い技術です。
速さを担う「エナジーxp」と「D-Flexグルーブ」
ミズノエナジーxpは、ミズノが「従来素材を大きく上回る超高反発」とする新素材です。ネオエースでは、これをミッドソール全体に使っています。米国ミズノの公式ページでは、ミッドソール全体にこの素材を使ったミズノ初のラケットスポーツ用シューズと説明されています。
D-Flexグルーブは、足の中ほどの曲がり方を整えるための溝です。止まってから逆へ動き出す一歩を助けます。
フィット感の工夫|3つのポイント
ソールだけでなく、足を包む部分も見直されています。
- 前足部のテープ:靴ひもを通す穴の最前列にテープがあり、足の幅が一番広い部分(ボールガース)を締めやすくしています。
- かかとの形:「シンプルに心地よく。」をテーマにした形状です。
- ハーフブーティー構造:足の甲を靴下のように包む構造です。WAVE EXCEED TOUR 5で使った構造を改良し、「ピタッとしたフィット感を保ちつつ快適に包まれる」感覚を狙っています。
前足部のテープは、ひもの締め具合でフィットを調整したい人にうれしい工夫です。幅は2E相当なので、締めて合わせる設計と考えるとわかりやすいでしょう。
ネオエースの良い点
公式の仕様と、海外での声をもとに、良い点を5つにまとめます。
1. 速さと安定性を1足で狙える
これまでのミズノは、速さのエクシードツアーか、安定のエンフォースツアーかを選ぶ形でした。海外の販売店では、ネオエースを「エクシードツアーの速さとエンフォースツアーの安定性と耐久性をあわせた」モデルと説明しています。前衛と後衛を両方こなす選手や、ポジションが固まっていない選手には選びやすい立ち位置です。
2. ミッドソール全体に高反発素材
インソールだけでなく、ミッドソール全体にエナジーxpを使っている点は、ほかのツアー系にない特徴です。一歩目の反発と、着地のクッションの両方に効きます。
3. スライディングを想定した安定設計
クラウチングウォールで、滑りながら止まる動きに対応しています。OC(クレー・砂入り人工芝用)を選ぶソフトテニスプレーヤーには、相性のよい設計です。
4. サイズ展開が広い
22.5〜30.0cmと、幅広いサイズがそろいます。同じ安定系のWAVE ENFORCE TOUR 2は23.5〜28.5cmなので、小さめ・大きめの足の人も選びやすくなっています。
5. 海外では履き心地の評価が高い
海外の大手テニス専門店では、購入者レビュー4件がすべて星5でした(2026年10月時点)。「つま先にゆとりがあり、かかとはしっかり固定される」「慣らし履きがほぼ不要」「横にも前後にも安定する」といった声があります。
ただし、海外版と日本版は仕様が同じとは限りません。参考程度に見てください。
ネオエースの悪い点・注意点
買う前に知っておきたい点も、正直にまとめます。
1. エクシードツアー7より約35g重い
ネオエースは約370gです。スピード系のWAVE EXCEED TOUR 7(約335g)より約35g重く、安定系のWAVE ENFORCE TOUR 2(約375g)に近い重さです。「とにかく軽い靴がいい」という人には向きません。
2. 価格が22,000円と高め
エクシードツアー7やエンフォースツアー2は19,800円(税込)です。ネオエースは2,200円高い設定です。成長期で足のサイズが変わりやすい中学生には、負担が大きく感じるかもしれません。
3. 幅は2E相当のみ
発売時点で、幅は2E相当だけです。3E(ワイド)や4E(スーパーワイド)はありません。足の幅が広い人は、きつく感じる可能性があります。海外でも「幅広の足には合いにくい」という声が見られました。
4. 限定品で試し履きの場所が限られる
ネオエースはミズノテニスプレミアムステーション限定品です。どこのスポーツ店でも置いているわけではありません。取扱店は、ミズノ公式サイトや購入予定のお店で確認しましょう。
5. カラーは1色、国内のレビューはまだ少ない
発売時点のカラーはホワイト×レッドの1色です。また、2026年8月発売のため、国内の長期使用レビュー(ソールの減り方など)はまだ少ない状況です。
改良点|これまでのミズノと何が変わった?
ネオエースは新しいシリーズなので、「前作」はありません。そのうえで、これまでのミズノのシューズから新しくなった点は次のとおりです。
| 変わった点 | これまで | ネオエース |
|---|---|---|
| 高反発素材の使い方 | エクシードツアー7などはエナジーxpをインソールに採用 | ミッドソール全体にエナジーxp |
| モデルの立ち位置 | 速さ(エクシード)か安定(エンフォース)かを選ぶ | 両方の要素をあわせたモデル |
| ハーフブーティー | WAVE EXCEED TOUR 5で採用 | 包み込む感覚を改良 |
| 前足部のフィット | — | シューホール最前列にテープ |
| サイズ | エンフォースツアー2は23.5〜28.5cm | 22.5〜30.0cm |
一番の変化は、「速さか安定か」の二択に、第3の選択肢ができたことです。速さと安定の両方を求めて、エクシードとエンフォースの間で迷っていた人のためのモデルといえます。
ネオエースが向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 前衛も後衛もこなすオールラウンダー | 1gでも軽いシューズがほしい人 |
| 砂入り人工芝でよく滑る人 | 足の幅が広く3E以上が必要な人 |
| エクシードの安定感に物足りなさを感じた人 | 予算を2万円未満におさえたい人 |
| エンフォースでは重く、動きが遅く感じた人 | 成長期で半年ごとにサイズが変わる人 |
エクシードツアーでは不安、エンフォースツアーでは遅い。そんな人ほど、ネオエースを試す価値があります。
AC・OCはどちらを選ぶ?

ネオエースには、コートに合わせた2種類があります。
- AC(オールコート):ハードコートを含むすべてのコート向け。体育館やハードコートでの練習が多い人
- OC(クレー・砂入り人工芝):学校や公営コートでよく使われる、砂入り人工芝やクレー向け
練習で一番よく使うコートに合わせて選ぶのが基本です。中学・高校の部活は、砂入り人工芝やクレーのコートが多い傾向にあります。迷ったら、顧問の先生やチームに確認しましょう。コートとソールの関係は、下の「あわせて読みたい」の記事でくわしく解説しています。
サイズ選びのコツ

ネオエースは2E相当で、前足部のテープとひもで締めて合わせるつくりです。サイズ選びでは、次の3点を確認しましょう。
- 試合用の厚手ソックスをはいて試す:普段の靴下だと、実際より小さく感じることがあります。
- つま先に約1cmのゆとり:急ストップで指が当たらないかを確認します。
- かかとが浮かないか:つま先立ちや横ステップをして、かかとがズレないかを見ます。
海外の購入者レビューでは、「親指の上がきつく感じて0.5cm上げた」という声もありました。いつものミズノと同じサイズで決めつけず、できれば試し履きをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. ネオエースはソフトテニスで使えますか?
はい、使えます。ミズノ公式のソフトテニスのページでも紹介されているモデルです。大会での使用ルールは、大会要項で確認しましょう。
Q. ネオエースはどこで買えますか?
ミズノテニスプレミアムステーション限定品です。ミズノ公式オンラインや取扱いのあるテニス専門店で購入できます。取扱店はミズノ公式サイトで確認してください。
Q. エクシードツアー7とどちらを選べばいいですか?
軽さとスピード重視ならエクシードツアー7(約335g・19,800円)、安定性もほしいならネオエース(約370g・22,000円)がおすすめです。3E以上の幅が必要な場合は、ワイド展開のあるほかのモデルを検討しましょう。
Q. ネオエースは重いですか?
約370g(27.0cm片足)で、ミズノのツアー系の中では重めです。安定系のエンフォースツアー2(約375g)とほぼ同じ重さです。
Q. 幅広の足でも履けますか?
ネオエースは2E相当のみの展開です。幅広の足の人は、必ず試し履きをしてから購入しましょう。
まとめ
- ネオエースは、速さのエクシード+安定のエンフォースの両立を狙った、2026年8月発売の上位モデル
- 強みは、ミッドソール全体のエナジーxpと、スライディングに強い安定設計
- 弱みは、約370gの重さ、22,000円の価格、2E相当のみの幅展開
- コートはAC(オールコート)とOC(クレー・砂入り人工芝)の2種類。普段の練習コートで選ぶ
- 限定品で取扱店が限られるため、取扱店を確認して試し履きするのが確実
まずは、今のシューズで「速さ」と「安定」のどちらに不満があるかを考えてみてください。両方に不満があるなら、ネオエースは有力な候補になります。

