
はじめに
ソフトテニスをプレーするうえで欠かせないのが「ネット」。
普段の練習や大会でも当たり前のように使われていますが、実はソフトテニスのネットの高さは、硬式テニスとは違うことをご存じでしょうか?
この記事では、ソフトテニスのネットの高さや特徴、設置方法の基本をわかりやすく解説します。
初心者の方や学校・クラブでコートを整備する方にも役立つ内容です。
ソフトテニスのネットの高さは1.07メートル
ソフトテニスでは、ネットの高さが1.07メートル(107cm)とルールで定められています。
この高さはコートの両端から中央まで同じ高さで、水平に張られているのが特徴です。
| 種類 | ネットの高さ | 中央の形状 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ソフトテニス | 1.07m(107cm) | 水平 | センターベルトなし |
| 硬式テニス | 両端107cm/中央91.4cm | 中央が低い | センターベルトあり |
ソフトテニスの特徴
- センターベルトを使わないため、中央部分も両端と同じ高さになります。
- ネット全体がまっすぐ水平なので、ボールがネットにかかる高さが一定。
- 安定したプレー環境を保てるため、練習にも最適です。
設備状況による微調整
日本ソフトテニス連盟の大会規定では、設備によって多少の誤差(1.06m~1.07mの範囲内)が認められています。
つまり、風やポールのたわみなどの影響を考慮しつつ、できる限り水平に保つことが大切です。

硬式テニスとの違いを比較
同じ「テニス」という名前でも、ソフトテニスと硬式テニスではネット構造や設置方法が異なります。
主な違い一覧
| 項目 | ソフトテニス | 硬式テニス |
|---|---|---|
| ネットの高さ | 107cm | 両端107cm・中央91.4cm |
| センターベルト | なし | あり |
| ネットの張り方 | 水平 | 中央を下げて張る |
| ボール | 軟式ゴムボール | 硬式フェルトボール |
| コートの大きさ | 縦23.77m × 横10.37m(ダブルス) | ほぼ同じだがライン構成が異なる |
硬式テニスのネットは、センターが低い(91.4cm)ことで、ボールが中央を通りやすく設計されています。
一方、ソフトテニスは全体が水平なため、ストロークやボレーの感覚が一定で、ボールの軌道をコントロールしやすいのが特徴です。

ソフトテニスコートの基本構造
ソフトテニスのコートは、ベースライン・サイドライン・センターライン・サービスラインなどで構成されています。
ネットはその中央に設置され、コートを左右に分ける役割を果たします。
コートのサイズ
- シングルス:縦23.77m × 横8.23m
- ダブルス:縦23.77m × 横10.37m
- ネット高さ:1.07m(水平)
※テニスコートの中央部分(センター)にネットポストを立て、ストラップでネットを固定します。

ネットの設置とメンテナンスのポイント
練習や試合前に正しい高さでネットを張ることは、正確なプレーにつながります。
以下のポイントを押さえておくと、安定したネット設置が可能です。
設置の基本手順
- ポストをコートの両端(サイドラインの外側)に設置
- ネットをポストに引っ掛けて張る
- ストラップでテンションを調整し、水平を確認
- 高さをメジャーで測定(107cmが基準)
注意点
- 練習中にボールがネットに当たることが多い場合、テンションが緩んでいないかを確認。
- ゴム製のボールが多く当たると、ネットの中央部分が少し下がることがあります。
- その場合は、ストラップやベルト部分で再調整しましょう。

試合中のネットに関するルール
ソフトテニスでは、ボールがネットを越えずに当たった場合は失点となります。
ただし、サーブ時にネットに当たって相手コートに入った場合は「レット」となり、やり直しが認められます。
よくある判定例
- サーブがネットに当たって入る → レット(やり直し)
- ボレーがネットに当たって落ちる → 打った側の失点
- ネットタッチ(体やラケットが触れる) → 失点
また、ダブルスではペア同士の交代やサイドチェンジの際にも、ネットをまたぐ際に接触しないよう注意が必要です。
練習での活用ポイント
ネットの高さを意識して練習することで、プレーの精度が上がります。
特に、バックハンドストロークやネット際のボレー練習では、ネット上すれすれを通す感覚が重要です。
高さを意識した練習方法
- 目標ラインを設定してストローク練習(ネット上15〜20cmを狙う)
- ネット前ラリー練習でボールコントロールを磨く
- ミニゲームで正確なバウンドと高さを感覚的に掴む
練習中に高さを測る際は、メジャーや専用スティックを使うと便利です。
メーカーによっては、ソフトテニス専用の「ネット測定スティック」も販売されています。

まとめ
ソフトテニスのネットの高さは**1.07メートル(107cm)**で、硬式テニスのように中央が低くならない水平構造が特徴です。
正確に設置し、常に同じ高さを保つことで、安定したプレー環境を作ることができます。
この記事のポイントまとめ
- ソフトテニスのネット高さは1.07mで水平
- 硬式テニスとの違いはセンターベルトの有無
- 正確な高さで設置することで試合の公平性を保つ
- 練習時は高さを意識してコントロール力を向上
正しい高さを理解しておけば、練習効率も上がり、試合でも安定したショットが打てるようになります。
これを機に、あなたのコートのネットも一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

