【徹底解説】ソフトテニスラケットの重さで変わる!プレーと選び方の全知識

はじめに

ソフトテニスラケットの重さは、プレーのスピード・コントロール・打球感に大きく影響します。
軽ければ操作性が上がり、重ければパワーショットに強くなる――。
一見単純に見えて、実は「自分のプレースタイル」と「筋力」によって最適な重さは異なります。
この記事では、ラケットの重さの基礎から、ヨネックス・ミズノの重量規格UL/SLなどの表記の意味まで、初心者にもわかりやすく解説します。


重さは「プレースタイル」で選ぶのが正解

結論として、ソフトテニスラケットの重さは「軽い=良い」「重い=悪い」ではありません。
あなたが前衛か後衛かスピード重視かパワー重視かによって、最適な重量帯が変わります。
自分のスタイルに合った重さを選ぶことで、フォームが安定し、打球の安定感やケガの防止にもつながります。


重さで「操作性」と「打球の重さ」が変わる

ソフトテニスのラケットは、一般的に200g台前半〜中盤が中心です。
硬式テニスラケット(約280〜300g以上)に比べ、ソフトテニス用は軽く設計されています。
軽いほど操作性が高まり、重いほど打球の威力が増すため、どちらを重視するかが選び方のカギです。


メーカー別の重量規格

ミズノ(MIZUNO)の重量表記

ミズノは独自の重量コードを採用しています。以下のように分類されます。

表記重量範囲(約)特徴
AU171g~185g非常に軽量。ジュニア・初心者におすすめ
AS186g~200g操作性重視の中軽量タイプ
Z(ZSL)201g~215gバランス重視のオールラウンドタイプ
X(XSL)216g~230gパワーと安定感を求める上級者向け

ヨネックス(YONEX)の重量表記

ヨネックスでは、ラケット重量を**「XFL/UXL/UL/SL」**の4段階で表記しています。

表記重量の目安特徴
XFL約198〜212g超軽量。ジュニアや女性、初心者向け
UXL約213〜227g軽量で扱いやすく、前衛に人気
UL約228〜242g標準的な重さでバランス良好
SL約243〜257g重量感があり、後衛やパワープレイヤー向け

これらの表記はヨネックス公式の基準で、モデルによって若干の差があります。


グリップサイズ表記

ヨネックスでは**「00」〜「36」**などのグリップサイズ表記も採用しています。
数字が大きくなるほど太くなります。

サイズ周長の目安(mm)特徴
00約104mm非常に細い。ジュニア向け
0約106mm女性や手の小さい方向け
1約110mm標準的サイズ
34約113mm少し太め
2約114mm男性プレイヤー向け
36約117mm太いグリップが好みの方向け

ヨネックスのカスタムフィット(PREMIUM CUSTOM FIT)

ヨネックスでは、重量・バランス・グリップサイズを細かく指定できる
**「プレミアムカスタムフィット」**サービスを提供しています。

例:
「GEOBREAK 70S」カスタムモデル → 品番:02GB70SX
→ 重量(UL/SL選択)+グリップ(0/1/2)+バランス位置を指定可能。

自分の体格やスイングに合わせた1本を選びたい人には最適なオプションです。


重さによるプレーの違い

ラケットの重さメリットデメリット向いているプレイヤー
軽い(〜200g)操作性が高く、振り抜きやすい。素早い反応が可能。打球が軽く、相手の強打に押されやすい。初心者・ジュニア・前衛
中間(200〜220g)バランスが良く、扱いやすい。特に弱点が少ない。オールラウンドタイプ
重い(220g以上)強い打球を生み出せる。安定感が高い。スイングに体力が必要。後衛・上級者

重さ選びのポイント3つ

  1. 自分のレベルに合わせる
     初心者が重すぎるラケットを使うと、フォームが崩れやすくケガの原因になります。
     最初はULやUXLあたりから始めるのがおすすめです。
  2. ポジションを意識する
     前衛は操作性重視 → 軽量タイプ(XFL/UXL)
     後衛は打ち負けないパワー重視 → やや重め(UL/SL)
  3. 実際に試打して確認する
     数値だけではわかりにくいため、実際に振って「疲れにくい」「スイングが自然」なものを選びましょう。

ヨネックス(YONEX)おすすめモデル

GEOBREAK(ジオブレイク)シリーズ

  • 【特徴】反発力とスピードを両立。高弾性カーボン×2G-Namd搭載。
  • 【対象】前衛=70V、後衛=70S、万能型=70VERSUS
  • 【重量】UL/SL
  • 【ポイント】柔らかい打感と高反発の両立。全国大会でも使用率が高い人気モデル。

VOLTRAGE(ボルトレイジ)シリーズ

  • 【特徴】爆発的な反発力と一撃のパワー。
  • 【対象】上級者、スピードショットを狙うプレイヤー。
  • 【重量】UL/SL
  • 【ポイント】SERVO FILTER構造で振動吸収と打感の鋭さを両立。

ミズノ(MIZUNO)おすすめモデル

DIOS pro-X(ディオス プロX)

  • 【特徴】しなりと安定感を両立。後衛トッププレイヤー御用達。
  • 【重量】Z/X表記
  • 【対象】強打・スピン重視の上級者。
  • 【ポイント】カーボンとグラスファイバーの複合素材でパワーを引き出す。

D FORCE S-10(ディーフォース S-10)

  • 【特徴】ボールを潰すような打感でコントロール性能が高い。
  • 【重量】AS/Z
  • 【対象】後衛中上級者。
  • 【ポイント】力強いストロークと安定したショットを両立。

ACROSPEED V-05(アクロスピード V-05)

  • 【特徴】軽量&スピード重視。前衛プレイヤーに最適。
  • 【重量】AS/Z
  • 【対象】中級者〜上級者。
  • 【ポイント】振り抜きやすさと瞬発的なスピードプレーを実現。

ガット・グリップの重さも考慮しよう

ラケット本体の重さに加え、ガット(約15g)とグリップテープ(約5〜10g)も加算されます。
実際の使用重量は表記より約20g前後重くなる
ことを考慮しておきましょう。


まとめ:自分の体にフィットする重さを選ぼう

  • 軽いラケット(XFL〜UXL) → 操作性・反応重視(前衛・初心者)
  • 中間(UL) → オールラウンドタイプ
  • 重いラケット(SL/X) → 威力・安定性重視(後衛・上級者)

ヨネックスやミズノのようなメーカーは、重さだけでなくバランス・素材・しなりまで設計されています。
カタログの数値に加えて、「実際に振ってどう感じるか」も重視して選ぶのがポイントです。