
ソフトテニスのラケット選びが終わったら、次に悩むのがガット(ストリング)選びですよね。せっかく「ボルトレイジ5S」という素晴らしいラケットを手に入れても、ガットの選び方を間違えるとその性能を十分に発揮できません。特に中学生になって本格的にソフトテニスを始めたお子さんや、2本目のラケットとしてボルトレイジ5Sを選んだ方にとって、どのガットをどのくらいの強さで張ればいいのかは大きな悩みどころです。今回は、ボルトレイジ5Sの性能を最大限に引き出すおすすめのガットとテンション設定について、わかりやすくお伝えしていきます。
ボルトレイジ5Sはどんなラケット?ガット選びの前に知っておきたい特徴
後衛向けに設計されたスピード系ラケット
ボルトレイジ5Sは、ヨネックスが展開するボルトレイジシリーズの後衛モデルです。後衛というポジションは、ベースラインからストロークでラリーを展開し、相手を揺さぶりながらチャンスを作る役割を担います。そのため、ストロークのスピードとコントロールの両立が求められます。ボルトレイジ5Sは軽量設計でありながら、シャープな弾きを実現しており、スウィングスピードを活かしたスピードボールが打ちやすいのが魅力です。ガットを選ぶ際には、このラケット本来の「弾きの良さ」をどう活かすかがポイントになってきます。
軽さと操作性が初中級者にぴったり
ボルトレイジ5Sが多くのプレイヤーに選ばれている理由のひとつが、その軽さと操作性です。UXLサイズは特に軽量で、中学生や女性プレイヤーでも振り抜きやすい設計になっています。ラケットが軽い分、ガットの種類やテンションによる打球感の変化をダイレクトに感じやすいのも特徴です。つまり、ガット選びがプレーの質に直結しやすいラケットだからこそ、自分に合ったガットをしっかり選ぶことが上達への近道になります。
ガット選びでラケットの印象が大きく変わる
同じボルトレイジ5Sでも、張るガットによって打った感触はまったく違うものになります。弾き系のガットを張ればスパッと飛ぶ爽快な打球感になりますし、球持ち系のガットを張ればボールをしっかり掴んでからコントロールする感覚が得られます。ラケットとガットは一心同体のようなものなので、「ラケットは良いのになぜかしっくりこない」という場合は、ガットを見直すだけで劇的に改善されることも珍しくありません。

ボルトレイジ5Sにおすすめのガット【弾き・スピード重視編】
サイバーナチュラル シャープはスピードを求める後衛の定番
ヨネックスの「サイバーナチュラル シャープ(CSG550SP)」は、ボルトレイジ5Sの公式推奨ガットにも選ばれているモノフィラメントガットです。芯糸に極細のモノフィラメントを採用しており、ボールを弾き飛ばすパワーに優れています。後衛としてベースラインからスピードのあるストロークを打ちたい方にはまさにうってつけの一本です。ボルトレイジ5S本来の弾き性能との相性が非常に良く、鋭いドライブ回転をかけながらスピードボールを打ち込めます。迷ったらまずはこのガットを試してみるのがおすすめです。
ガムブーストは柔らかさとスピードを両立
ゴーセンの「ガムブースト」は、打球感が柔らかいにもかかわらず、高い反発力でスピードのあるショットが打てるガットとして人気があります。モノフィラメント系のガットは硬く感じることもありますが、ガムブーストはその名の通りガムのような柔軟さがあり、インパクト時の衝撃が穏やかです。肘や手首への負担を軽減しながらもスピードを出したい中級者にとって、非常にバランスの良い選択肢といえます。ボルトレイジ5Sの弾きの良さと組み合わせると、力を入れなくても気持ちよくボールが飛んでいく感覚が味わえます。
スピード系ガットを選ぶときの注意点
弾き・スピード重視のガットは魅力的ですが、いくつか気をつけたいポイントがあります。弾きが良すぎると、特に初心者のうちはボールが飛びすぎてアウトが増えてしまうことがあります。そのような場合は、テンションを少し高めに設定することで飛びを抑えることができます。また、モノフィラメント系のガットはマルチフィラメントに比べて耐久性がやや劣る傾向がありますが、その分シャープな打球感が得られるというトレードオフがあります。自分のプレースタイルや練習頻度に合わせて総合的に判断しましょう。

ボルトレイジ5Sにおすすめのガット【コントロール・球持ち重視編】
サイバーナチュラル ゲイルで狙ったコースに打ち分ける
コントロールを重視するプレイヤーにおすすめなのが、ヨネックスの「サイバーナチュラル ゲイル(CSG650GA)」です。こちらもボルトレイジ5Sの公式推奨ガットに指定されています。マルチフィラメント構造を採用しているため、ボールを打った瞬間にガットがしなり、ボールを一瞬掴んでから飛ばす感覚が得られます。この「球持ち」の良さが、後衛からのクロスやストレートへの打ち分けをサポートしてくれます。打球感も柔らかく、長時間の練習でも腕への負担が少ないのも嬉しいポイントです。
サイバーナチュラル ブラストのホールド力が後衛のコントロールを支える
もうひとつのコントロール系おすすめガットが「サイバーナチュラル ブラスト」です。このガットの最大の特長は、優れたホールド力(掴み感)にあります。スウィングのパワーをロスなくボールに伝えることができるため、しっかり振り切ったときに狙い通りのコースへボールを運べます。ゲイルよりもやや反発力がある印象で、コントロールとパワーのバランスを取りたいプレイヤーに向いています。ボルトレイジ5Sの軽さを活かして素早くラケットを振り、ブラストのホールド力でコースを突くというプレースタイルが実現できます。
初心者がコントロール系ガットを選ぶメリット
ソフトテニスを始めたばかりの方には、コントロール・球持ち重視のガットをまずおすすめしたい理由があります。初心者のうちはスウィングが安定しないため、弾き系ガットだとボールの飛びが予測しにくく、コートに収まらないことが多くなりがちです。球持ちの良いガットであれば、打球の方向を微調整しやすく、フォームが固まっていない段階でも比較的安定したショットが打てます。フォームが安定してきてから弾き系ガットに切り替えるという段階的なステップアップも、上達の効率を考えると非常に理にかなった方法です。

ボルトレイジ5Sの推奨テンションとおすすめ設定
公式推奨テンションをまずは確認しよう
ガットの種類と同じくらい重要なのがテンション(張りの強さ)の設定です。ボルトレイジ5Sのヨネックス公式推奨テンションは以下のとおりです。
| サイズ | 推奨テンション |
|---|---|
| UXL(軽め) | 20〜30 lbs |
| UL(標準) | 25〜35 lbs |
この範囲内で、自分のプレースタイルやパワーに合わせて調整していきます。推奨範囲を超えたテンションで張ると、ラケットのフレームに過度な負荷がかかり、破損の原因になることもあるため注意が必要です。
パワーに自信がない方・中学生は低めのテンションがおすすめ
中学生やまだ筋力が発達途上の方には、22〜25 lbs程度の低めのテンションがおすすめです。テンションが低いとガットのたわみが大きくなり、少ない力でもボールがよく飛びます。いわゆる「トランポリン効果」が高まるイメージですね。また、衝撃吸収性も高くなるので、肘や手首への負担が軽減されるという大きなメリットもあります。成長期のお子さんにとって、怪我の予防は何よりも大切です。まずは低めのテンションで気持ちよくボールを飛ばす感覚を掴み、そこから少しずつ調整していくのが理想的です。
コントロール重視なら26〜28 lbsを基準に
ある程度パワーがあり、ボールが飛びすぎて困るという方は、26〜28 lbs程度のテンションを試してみてください。テンションを上げるとガットの反発力が抑えられ、ボールの飛距離をコントロールしやすくなります。ベースラインぎりぎりを狙うような精密なストロークを打ちたい後衛プレイヤーにとって、この範囲のテンションは非常に扱いやすいはずです。ただし、テンションが高いほど腕への衝撃も大きくなるため、体に痛みを感じた場合は無理をせず、少しテンションを下げることをおすすめします。
迷ったときは「真ん中」から始めるのが正解
テンション選びに正解はなく、最終的には打ってみて自分の感覚で判断するしかありません。とはいえ、初めてのガット張りで何を基準にすればいいかわからないという方も多いでしょう。そんなときは、推奨テンションのちょうど真ん中あたりを出発点にするのがおすすめです。UXLサイズなら24〜25 lbs、ULサイズなら28〜30 lbs前後が目安になります。ここを基準にして、「もう少し飛んでほしい」と感じたらテンションを下げ、「飛びすぎる」と感じたらテンションを上げるという微調整を繰り返していくことで、自分にぴったりのテンションが見つかります。

ガットの種類による違いを理解しよう
モノフィラメントとマルチフィラメントの違い
ガット選びで必ず出てくるのが「モノフィラメント」と「マルチフィラメント」という分類です。モノフィラメントは太い芯糸を中心に構成されており、反発力が高く弾きの良い打球感が特徴です。一方、マルチフィラメントは細い繊維を束ねて作られており、柔軟性に富み球持ちの良いソフトな打球感が得られます。ボルトレイジ5Sのようなスピード系ラケットにモノフィラメントを合わせるとスピード特化型に、マルチフィラメントを合わせるとスピードとコントロールのバランス型になります。どちらが優れているということではなく、プレースタイルによって使い分けるものだと理解しておきましょう。
ガットの太さ(ゲージ)も打球感に影響する
ガットの太さも見落としがちですが、打球感に大きく影響する要素です。一般的にソフトテニス用ガットのゲージは1.25mm〜1.35mm程度のものが主流です。細いガットは反発力が高くスピードが出やすい反面、耐久性はやや低くなります。太いガットは耐久性に優れ安定した打球感が長く続きますが、反発力はやや控えめになります。ボルトレイジ5Sの弾き性能を重視するなら細めのゲージ、耐久性やコストパフォーマンスを重視するなら標準〜やや太めのゲージを選ぶと良いでしょう。
ガットの寿命と張り替え時期の目安
どんなに良いガットでも、使い続けると性能は徐々に低下していきます。ガットのテンションは張った瞬間から少しずつ落ちていくもので、一般的には1〜2ヶ月程度で初期テンションから大きく変化します。週に3回以上練習する場合は、1ヶ月〜1ヶ月半での張り替えが理想的です。ガットが切れていなくても、「最近ボールの飛びが変わった気がする」「コントロールが定まらなくなった」と感じたら、それは張り替えのサインかもしれません。常にベストな状態でプレーするためにも、定期的な張り替えを心がけましょう。

プレースタイル別おすすめガットの選び方
ガンガン攻めたい攻撃型後衛にはシャープ系がベスト
後衛として積極的にストロークで攻めていきたいタイプのプレイヤーには、サイバーナチュラル シャープのような弾き系ガットが最適です。トップ打ちやシュートボールでどんどん攻撃を仕掛けたいなら、ラケットのスピード性能を最大限に引き出せるモノフィラメント系を選びましょう。テンションは中間〜やや高めに設定することで、スピードを保ちつつコートに収まるショットが打てるようになります。攻撃型後衛にとって、ラケットとガットの組み合わせは最大の武器になります。
ラリーでじっくり展開するタイプにはゲイル系が安心
粘り強くラリーを続け、相手のミスを誘うスタイルの後衛には、球持ちの良いマルチフィラメント系ガットが合っています。サイバーナチュラル ゲイルのような柔らかいガットを使えば、深いボールで相手をベースラインに釘付けにしながら、チャンスボールが来たときにしっかりコースを突く展開ができます。コントロール系ガットは一見地味に思えるかもしれませんが、試合で勝つための安定感という意味では非常に頼りになる選択肢です。
自分に合ったガットを見つけるための試し方
最終的にどのガットが合うかは、実際に打ってみないとわかりません。おすすめの方法としては、まずヨネックス公式推奨のサイバーナチュラル シャープかサイバーナチュラル ゲイルのどちらかを張ってみることです。弾き系と球持ち系、両方を試してみることで自分の好みが明確になります。部活の仲間やチームメイトが別のガットを張っていれば、試打させてもらうのも良い方法です。ガットは消耗品なので、張り替えのたびに少しずつ条件を変えてみると、自分だけのベストセッティングにたどり着けます。

ボルトレイジ5Sのガット選びでよくある質問
最初に張ってあるガットのままでいいの?
新品のラケットには購入時にガットが張られていることがありますが、これはあくまでも出荷時のセッティングです。テンションや種類が自分のプレースタイルに合っているとは限りません。本格的に練習や試合をするなら、自分に合ったガットとテンションで張り直すことを強くおすすめします。最初のガットで打ってみて感覚を確かめてから、次の張り替えで調整するという流れでもまったく問題ありません。大切なのは、何も考えずにそのまま使い続けるのではなく、自分の打球感を意識してガット選びに向き合うことです。
ガットのカラーは性能に関係ある?
ガットにはさまざまなカラーバリエーションがありますが、基本的にカラーによって性能が変わることはありません。好きな色を選んでラケットとのコーディネートを楽しむのも、ソフトテニスの醍醐味のひとつです。ボルトレイジ5Sはデザイン性の高いラケットなので、ガットの色にもこだわると練習のモチベーションが上がりますよね。見た目のお気に入り度もプレーに影響するものなので、性能で種類を決めたら、あとは好きな色を選んで問題ありません。
テンションは自分で変えられるの?
ガットの張り替えやテンション調整は、専用のストリングマシンが必要なため、基本的にはスポーツ用品店やラケットショップに依頼します。張り替えの際に「テンションは何ポンドにしますか?」と聞かれるので、希望のテンションを伝えましょう。お店のスタッフに自分のプレースタイルや悩みを相談すると、適切なアドバイスをもらえることも多いです。張り替え費用はガット代と工賃を合わせて2,000〜3,000円程度が目安です。定期的なメンテナンスとして予算に組み込んでおくと安心です。

まとめ
ボルトレイジ5Sのガット選びは、自分のプレースタイルとレベルに合わせることが大切です。スピードを重視するならサイバーナチュラル シャープやガムブースト、コントロールを重視するならサイバーナチュラル ゲイルやサイバーナチュラル ブラストがおすすめです。テンションはUXLで22〜25 lbs、ULで28〜30 lbsあたりを基準に、打ってみながら微調整していきましょう。ガットは消耗品ですので、張り替えのたびにいろいろ試して自分だけのベストセッティングを見つけてください。ラケットとガットの組み合わせが決まれば、きっとソフトテニスがもっと楽しくなるはずです。

