「中学のソフトテニスは、一般のルールと何が違うの?」と気になっている方は多いはずです。部活に入ったばかりの中学生や、初めて大会を見に行く保護者なら、なおさらでしょう。

結論から言うと、点数の数え方などの基本ルールは、一般のソフトテニスと同じです。中学で違いが出るのは、大会ごとに要項で決まる「運用」の部分です。この記事では、全国中学校ソフトテニス大会(全中)の規定や県大会の注意事項をもとに、中学ならではの決まりをまとめました。

結論|中学ソフトテニスのルールの全体像

中学のルールは、「全国共通の競技規則」+「大会ごとの要項」の2段構えです。

項目どこで決まるか中学の大会での例
点数・サーブ・アウトなど日本ソフトテニス連盟の競技規則(全国共通)一般と同じ
試合のゲーム数大会の要項7ゲームマッチが多い
団体戦の形式大会の要項3ペアの点取り戦
服装・用具全中の規定+大会の要項体操服OK、装飾はNG
ベンチ・応援大会の要項プレー中のアドバイスは禁止
暑さ対策競技規則+大会の要項ヒートルール、帽子の着用

つまり、基本ルールを覚えたうえで、出る大会の要項を読むのが中学ソフトテニスの正しい準備です。

まずは基本ルールのおさらい

基本ルールは、一般のソフトテニスと同じです。大事なポイントだけ確認しておきましょう。

項目基本ルール
人数中学の部活はダブルス(2対2)が中心
1ゲーム4ポイント先取。3対3はデュースで、2ポイント連取で勝ち
7ゲームマッチ4ゲーム先取で勝ち。3対3になるとファイナルゲーム
ファイナルゲーム7ポイント先取。6対6はデュース
サーブ1ポイントにつき2回まで。2回とも外すと失点

点数の数え方やサーブの順番など、くわしい基本ルールは別記事「ソフトテニスのルール入門」で解説しています。

中学の大会の試合形式

ソフトテニスコートのネットとサービスライン

ゲーム数は大会の要項で決まる

何ゲームで試合をするかは、大会ごとに要項で決まります。たとえば、山口県中学校ソフトテニス選手権大会の注意事項では「団体戦・個人戦ともに、すべて7ゲーム」と定めています。

地区大会や練習試合では、時間の都合で5ゲームマッチにすることもあります。出る大会の要項に書かれたゲーム数を、事前に確認しておきましょう。

団体戦は「3ペアの点取り戦」が基本

中学の団体戦は、1チーム3ペア(6人)で戦う点取り戦が多い形式です。3つの対戦のうち、先に2勝したチームの勝ちになります。

山口県の大会では、団体戦について次のように定めています。

  • 1チーム(校)3ペア編成の点取り対抗トーナメント戦
  • 2点先取した方を勝者とし、試合を打ち切る(どちらかが初戦のときは3ペアすべてが試合をする)
  • オーダー(出場順)は試合ごとに変えてもよい
  • 2ペア以上が欠けた場合は、競技を続けられない
  • 1ペアが欠けた場合は、3番目を欠番にする

登録できる人数も大会によって違います。北海道のある中学生大会の要項では、3ペア編成で4名以上8名までの登録としています。

個人戦はペアで出場

個人戦といっても、中学ではダブルスのペアで出場するのが一般的です。トーナメントで勝ち上がり、上位のペアが上の大会(地区→県→ブロック→全国)へ進みます。

服装・用具のルール

服装の決まりは、中学ならではの違いが一番大きい部分です。全中の「服装・用具等の規定」(第55回大会)を見てみましょう。

選手の服装の基本

  • ユニフォームは、日本ソフトテニス連盟の着用基準を満たしたもの。ただし学校指定の体操服でもよい
  • シューズはテニスシューズ。体育館では室内用シューズに履き替える
  • 中体連の「ゼッケン規定」に合ったゼッケンを付ける
  • サポーター・テーピング、アンダーシャツやアンダータイツの着用は認められている

やってはいけないこと

全中の規定では、次のことが禁止されています。

  • シャツの袖をまくる、ズボンを下げて履く
  • 靴や靴ひもを、わざと左右で色違いにする
  • ユニフォームや帽子に、あとから文字・記号を入れたり、リボンやワッペンを付けたりする(端に小さく「チーム名・名前」を書くのはOK)
  • 腕へのペイントや文字の書き込み、磁気ネックレス、ミサンガ、腕時計

アンダーウェアの色は大会によって違う

注意したいのが、アンダーウェアの色です。

大会アンダーシャツ・タイツなどの色
全中(第55回)の規定白・黒・ベージュの単色
山口県中学校大会の注意事項単色。色の指定はなくなったが、別色のラインなどはNG

このように、同じ中学の大会でも決まりが違うことがあります。新しいアンダーウェアを買う前に、出る大会の要項を確認しましょう。

ベンチ・応援のルール

体育館のベンチに立てかけられたソフトテニスのラケット

中学の大会では、ベンチや観客席でのふるまいにも決まりがあります。山口県の大会の注意事項から、主なものを紹介します。

アドバイスができるタイミング

  • プレー中は、監督・選手・観客からのアドバイスは禁止
  • 監督がアドバイスできるのは、チェンジサイズ(コートの入れ替え)のときなど
  • 過度な声かけは、イエローカードの対象になる

応援のマナー

  • ラリー中と、サーブの動作を始めてからの声援は禁止
  • 相手を不愉快にする声を出さない
  • 観客席から、うちわやタオルで選手をあおいだり、飲み物を直接渡したりしない(競技規則上の助言・支援とみなされるため)
  • 自分のチームと反対側のベンチ側の観客席で応援しない

保護者の方は、「プレー中は静かに、ポイントが決まったら拍手」と覚えておくと安心です。

ベンチに持ち込めないもの

山口県の大会では、ベンチへのスマートフォンや携帯型・首掛け扇風機などの電子機器の持ち込みを禁止しています。暑さ対策は、氷のうやうちわで行うよう定めています。

日傘はベンチで使えますが、反射したりボールの色と重なったりしないよう、黒・紺・青など濃い色のものを使います。観客席で使う場合も同じです。

熱中症対策のルール

晴れた日の屋外のクレーコート

夏の大会では、暑さ対策のルールも大切です。

ヒートルール

日本ソフトテニス連盟の競技規則(第46条)には、ヒートルールがあります。

  • 会場の暑さ指数(WBGT)が原則31以上のとき
  • ファイナルゲームに入る前に、3分間の休憩ができる
  • 休憩はテニスコート内(審判の目が届く範囲)でとる

大会ごとの暑さ対策

山口県の大会では、次のような対策も定めています。

  • 選手は帽子を必ず着用
  • 審判台の下に飲み物を置き、チェンジサービスのときに給水できる
  • 各チームで、体を冷やす氷や経口補水液を用意する

審判も選手が担当する

テニスの審判台のイラスト

中学の大会では、選手自身が審判をすることがよくあります。山口県の大会では、1回戦の審判を指定のチームが出し、その後は負けたチームが次の試合の審判をする(敗者審判)仕組みです。

審判は正審と副審の2人で行います。部活では、ルールを覚えると同時に審判のやり方とコールも練習しておきましょう。くわしくは別記事「ソフトテニス審判のやり方」で解説しています。

保護者・新入部員向けチェックリスト

大会の前に、次の項目を確認しておくと安心です。

チェック項目確認すること
試合形式何ゲームマッチか、団体戦はあるか
ユニフォーム体操服でよいか、着用基準を満たしたものか
ゼッケン大会指定の形式か、付け方は正しいか
アンダーウェア色の決まりに合っているか
シューズテニスシューズか、靴ひもは左右同じ色か
アクセサリーミサンガ・腕時計などを外したか
暑さ対策帽子、飲み物、日傘(濃い色)を用意したか
応援プレー中に声を出さないことを家族で共有したか

よくある質問(FAQ)

Q. 中学のソフトテニスは、一般のルールと違いますか?

点数の数え方やサーブなどの基本ルールは同じです。違いが出るのは、試合のゲーム数・団体戦の形式・服装・応援のマナーなど、大会の要項で決まる部分です。

Q. 中学生の試合は何ゲームマッチですか?

大会によりますが、7ゲームマッチが多く使われています。地区大会や練習試合では5ゲームマッチのこともあるため、要項で確認しましょう。

Q. 中学の団体戦はどのように勝敗が決まりますか?

1チーム3ペアの点取り戦が多く、3つの対戦のうち先に2勝したチームが勝ちです。大会によって、2勝した時点で試合を打ち切ります。

Q. ソフトテニスの大会に学校の体操服で出られますか?

全中の規定では、学校指定の体操服での出場が認められています。ただし、袖をまくる・装飾を付けるなどはできません。

Q. 中学の大会でルールブックは必要ですか?

選手全員が持つ必要はありませんが、部で1冊あると便利です。2026年4月に競技規則が改訂され、ルールブックも新しくなっています。

まとめ

  • 中学ソフトテニスの基本ルールは一般と同じ。違いは大会の要項で決まる「運用」
  • 試合は7ゲームマッチが多く、団体戦は3ペアの点取り戦(2勝で勝ち)が基本
  • 服装は体操服OK・装飾NG。アンダーウェアの色は大会によって違う
  • プレー中のアドバイスや声援は禁止。ポイントが決まったら拍手で応援
  • 夏はヒートルール(WBGT31以上で3分休憩)と帽子・飲み物の準備を

まずは、次に出る大会の要項を1回通して読むことから始めてみてください。わからない言葉があれば、顧問の先生や先輩に聞いておくと、当日あわてずにすみます。

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