「サーブはどこから打つの?」「ダブルスで、どっちが先にサーブするの?」「今のはフォルト?レット?」――ソフトテニスのサーブのルールは、意外と細かく決まっています。

結論から言うと、押さえるべきは①打つ位置 → ②順番と交代 → ③フォルトとレットの3つです。この記事では、日本ソフトテニス連盟の「ジュニア審判マニュアル」などの資料をもとに、サーブのルールを審判にも使える形でまとめました。

結論|ソフトテニスのサーブのルール早見表

項目ルール
打つ位置サイドラインとセンターマークの間で、ベースラインの外側から
入れる場所対角線上の相手のサービスコート。右から始めて、右・左と交互
打てる回数1ポイントにつき2回(ファースト・セカンド)。2回ともフォルトでダブルフォルト
ダブルスの順番ペアの2人が2ポイントずつ交互に打つ。ゲーム中は順番を替えられない
サーブの交代1ゲームごとに相手ペアと交代。ファイナルゲームは2ポイントごと
フォルト入らない、トスを打たない、ドリブル、フットフォルトなど7つ
レット(やり直し)ネットに触れて正しいコートに入った、レシーバーの用意ができていない、など

ここからは、それぞれをくわしく見ていきます。

サーブを打つ位置と入れる場所

ハードコートのラインの近くに置かれたボール

打つ位置は「サイドラインとセンターマークの間」

サーブは、サイドラインとセンターマークの間で、ベースラインの外側から打ちます。ベースラインの内側に入って打つことはできません。

右から始めて、右・左と交互に

サーブは、センターマークの右側から始めます。相手のライトサービスコート、レフトサービスコートへ、交互に入れていきます。

いつ打つのか

サーブは、正審のコールがあったあと、レシーバーの用意ができていることを確かめてから打ちます。

ルール上の「サービス」は、トスをしたときに始まり、ボールがコートに落ちるまでにラケットで打ったときに終わります。

ファーストサーブとセカンドサーブ

サーブは1ポイントにつき2回打てます。

  • ファーストサービスがフォルトになったら、セカンドサービスを打てる
  • ファーストもセカンドもフォルトなら、ダブルフォルトで1ポイントを失う

ファーストとセカンドで打ち方を変える決まりはありません。多くの選手は、ファーストで攻めて、セカンドは確実に入れるという使い分けをしています。

ダブルスのサーブの順番と交代

ペアの2人が「2ポイントずつ」交互に打つ

ソフトテニスのダブルスでは、ペアの2人が同じゲームの中で、2ポイントずつ交互にサーブを打ちます。硬式テニスのように、1ゲームを1人で打ち続けるのではありません。

ポイントサーブを打つ人打つ位置
1ポイント目Aさん右
2ポイント目Aさん左
3ポイント目Bさん右
4ポイント目Bさん左
5ポイント目Aさん右

最初にどちらが打ってもよい

日本ソフトテニス連盟の審判委員会は、そのゲームの最初のサーブは、ペアのどちらが打ってもよいと説明しています(競技規則第24条)。

  • 「後衛から打つ」という決まりはない。前衛から打ってもよい
  • 1ゲーム目と3ゲーム目で、最初に打つ人を変えてもよい
  • ただし、1つのゲームの中では順番を替えられない

レシーブも同じで、どちらがライトサービスコートでレシーブするかは自由ですが、そのゲーム中は替えられません。

サーブの交代とチェンジサイズ

  • サーブとレシーブは、1ゲームが終わるごとに相手ペアと交代
  • 奇数ゲーム(1・3・5ゲーム)が終わるごとに、コートを入れ替える(チェンジサイズ)

フォルトになる7つの場合

コートの上に置かれたソフトテニスボールのアップ

ジュニア審判マニュアルでは、サーブがフォルトになる場合を次の7つにまとめています。

No.フォルトになる場合
①正しいサービスコートに入らなかったとき
②サーブをしようとして、手から放したボールを打たなかったとき
③ボールを2つ一緒にトスしたとき。またはトスしてから打つまでに、もう1つのボールを手から落としたとき(ポケットのボールは含まない)
④ボールがラケットに2回以上当たったとき(ドリブル)
⑤サーブしたボールが、直接、審判・審判台・パートナーの体やラケット、ユニフォームに当たったとき
⑥サーブしたボールがネットやネットポストに当たったあと、コートなどに落ちる前にサーバーの体などに当たったとき。または、サーバーの体などがネットを越えたり触れたりしたとき
⑦ラインを踏んだり、サイドラインやセンターマークの外側に足が出ていたとき(フットフォルト)

気をつけたいポイント

  • トスの上げ直しはできない:トスしたボールを打たずにキャッチすると、②のフォルトになります
  • カットサーブは「1回」と数える:マニュアルには「カットサービスはボールがラケットにあたった回数は1回とする」と書かれています。カットサーブで2度当たったように見えても、ドリブルにはなりません
  • ポケットのボールは落としてもOK:③の対象は、手に持っているボールです

レット(やり直し)になる場合

レットは、そのサーブをやり直すことです。フォルトとは違い、打てる回数は減りません。

サーブのときのレット

  • 正審のコールがないのにサーブした、またはレシーバーの用意ができていないのにサーブしたとき(入ったかどうかに関係なく、やり直し)
  • サーブがネットやネットポストに当たったあと、次のどれかになったとき
  • 正しいサービスコートに入った
  • レシーバーの体やラケット、ユニフォームに当たった
  • レシーバーのパートナーが、サーブが入るはずのサービスコートに入った

プレー中のレット

レシーバーがレシーブを終える前に、次のことが起きたときもレットです。

  • 審判の判定のまちがいがプレーに影響した
  • となりのコートのボールなどでプレーが邪魔された
  • 失点になることが、両方のペアに同時に起きた

レシーバー側の失点にも注意

サーブのルールとあわせて、レシーブ側が失点になる場合も知っておきましょう。

名前内容
ダイレクトサーブが直接(ノーバウンドで)、レシーバーに当たった
インターフェアサーブがワンバウンドしたあと、ツーバウンドする前に、レシーバーのパートナーに当たった
インターフェアレシーブが終わる前に、パートナーがそのサービスコートに触れた
インターフェアレシーブの順番がまちがっていた(そのポイントのみ)

2026年4月1日の改訂では、インターフェアの条文に「ワンバウンド後」という言葉が加えられました。ノーバウンドで当たる「ダイレクト」と、はっきり区別するためです。

ファイナルゲームのサーブ順

晴れた日の屋外テニスコート

ファイナルゲームでは、サーブの交代のしかたが変わります。

  • 2ポイントごとに、相手ペアとサーブを交代する
  • 最初の2ポイントのあとにチェンジサイズ。その後は4ポイントごとにチェンジサイズ
ポイントサーブを打つ人(A・BペアとC・Dペアの例)
1・2ポイント目Aさん(サーブ権を持つペアのどちらか)
3・4ポイント目Cさん(最初にレシーブしたペアのどちらか)
5・6ポイント目Bさん(Aさんのパートナー)
7・8ポイント目Dさん(Cさんのパートナー)

この後も、同じ順番でくり返します。

順番をまちがえたときはどうなる?

サーブの順番をまちがえても、すぐに失点になるわけではありません。

まちがいコール直し方
パートナーとのサーブの順番ローテーションチェンジ正しい順番に直す
サービスコートの順番(右・左)ローテーションチェンジ正しい順番に直す
相手ペアとのサーブの交代チェンジサービス正しい順番に直す
コートの入れ替えチェンジサイズ正しい順番に直す
  • サーブをする前に気づいたら、そのポイントから直す
  • プレー中に気づいても、プレーは止めない(止めたほうが失点)。次のポイントから直し、それまでのポイントは有効
  • ファーストサーブのフォルトのあとに気づいたら、正しい順番に直してファーストサーブからやり直す

よくある質問(FAQ)

Q. ソフトテニスのサーブは、どこから打ちますか?

サイドラインとセンターマークの間で、ベースラインの外側から打ちます。センターマークの右側から始め、右・左と交互に打ちます。

Q. ダブルスでは、前衛と後衛のどちらが先にサーブしますか?

ルール上はどちらからでもかまいません。日本ソフトテニス連盟の審判委員会も、そのゲームの最初のサーブはペアのどちらが打ってもよいと説明しています。ただし、ゲームの途中で順番は替えられません。

Q. トスを上げて、打たずにキャッチしたらどうなりますか?

フォルトになります。硬式テニスのように、トスの上げ直しはできません。

Q. サーブがネットに当たって入ったらどうなりますか?

正しいサービスコートに入った場合は、レットとしてやり直しになります。入らなかった場合はフォルトです。

Q. カットサーブでラケットに2回当たったら反則ですか?

連盟のジュニア審判マニュアルでは、カットサービスはボールがラケットに当たった回数を1回とすると定めています。そのため、ドリブルにはなりません。

まとめ

  • サーブはサイドラインとセンターマークの間、ベースラインの外側から。右から始めて交互に
  • 1ポイントにつき2回。2回ともフォルトでダブルフォルト
  • ダブルスは2ポイントずつ交互。最初はどちらからでもよいが、ゲーム中は替えられない
  • フォルトは7つ。トスの上げ直しはできず、カットサーブは「1回」と数える
  • ネットに触れて入ればレット。順番のまちがいは失点ではなく、正しく直す

まずは、次の練習試合で「今のはフォルト?レット?」と迷った場面をメモしてみてください。この記事の表と照らし合わせると、ルールが一気に身につきます。

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