「ソフトテニスコートのサイズは何m?」「あの線の名前は何だっけ?」。部活に入ったばかりの人や、審判・コートづくりを任された人が最初につまずくポイントです。
結論から言うと、ソフトテニスコートのサイズは縦23.77m×横10.97mです。硬式テニスのダブルスコートと同じ大きさで、違いはネットの張り方やラインの幅にあります。
この記事では、日本ソフトテニス連盟のハンドブック(2021年版の競技規則)をもとに、寸法の早見表、ラインとエリアの名称、シングルスコート、硬式との違い、サーフェスの種類、ライン引きの手順までまとめます。
ソフトテニスコートのサイズ早見表

まずは数字だけ確認したい人向けの早見表です。
| 項目 | サイズ | 補足 |
|---|---|---|
| コートの縦 | 23.77m | サイドラインの長さ |
| コートの横 | 10.97m | ベースラインの長さ |
| シングルスコートの横 | 8.23m | 縦は同じ23.77m |
| サービスラインの位置 | ネットから6.40m | 計算値(サービスサイドライン12.80mの半分) |
| サービスコート1面 | 縦6.40m×横4.115m | 計算値 |
| ネットの高さ | 1.07m | 水平に張る |
| ネットポストの間隔 | 原則12.80m | ポストの外側で測る |
| ラインの幅 | 5cm以上6cm以内 | ベースラインは10cm以内まで可 |
| センターマーク | 10cm | ベースラインの内側から中へ |
| アウトコート | 後方6.4m以上・横5m以上が原則 | コートの周囲のスペース |
コートの面積は、23.77m×10.97mで約260.8㎡です(計算値)。シングルスコートは約195.6㎡になります。
大事なのは「ラインの外側が境界」という点
競技規則では、コートは「区画するラインの外側を境界」とすると定められています。つまり、23.77mと10.97mはラインの外側の縁どうしを測った長さです。
ラインに触れたボールはすべてインです。寸法とあわせて覚えておくと、審判をするときに迷いません。
ラインとエリアの名称一覧

コートの線には正式な名前があります。場所とセットで覚えましょう。
ラインの名称と長さ
競技規則に載っている名称は、次の6つです。
| 名称 | 場所 | 長さ |
|---|---|---|
| ベースライン | コートのいちばん後ろの横線 | 10.97m |
| サイドライン | コートの両わきの縦線 | 23.77m |
| サービスライン | ネットと平行な、サービスコートの後ろの線 | 8.23m |
| サービスサイドライン | サービスコートの外側の縦線 | 12.80m |
| サービスセンターライン | サービスコートを左右に分ける中央の線 | 12.80m |
| センターマーク | ベースラインの中央にある短い印 | 10cm |
サービスサイドラインとサービスセンターラインの「12.80m」は、ネットをはさんだ両側を合わせた長さです。片側だけなら6.40mになります。
エリアの名称
| 名称 | 場所 | 規則上の扱い |
|---|---|---|
| ライトサービスコート | レシーバー側からネットに向かって右側のサービスコート | 正式名称 |
| レフトサービスコート | レシーバー側からネットに向かって左側のサービスコート | 正式名称 |
| アウトコート | コートの周囲のスペース | 正式名称 |
| サービスラインより後ろの部分 | サービスラインとベースラインの間(奥行き5.485m・計算値) | 規則に名称なし |
| 両わきの細長い部分 | サイドラインとサービスサイドラインの間(幅1.37m・計算値) | 規則に名称なし |
意外と知られていないのが、「アウトコート」もテニスコートの一部だという点です。競技規則では、コート・アウトコート・ネット・ネットポスト・審判台を合わせて「テニスコート」と呼びます。
「右」「左」は、レシーバー側からネットを見たときの向きです。レシーブはライトサービスコートから始め、右・左と交互に行います。
センターマークはサービスの立ち位置を決める印
センターマークは、サービスを打つ場所の目印です。サーバーは、サイドラインとセンターマークそれぞれの仮想延長線の間で、ベースラインの外から打たなければなりません。
たった10cmの印ですが、消えているとサービスの立ち位置が判定しにくくなります。ラインを引き直すときは忘れずに入れましょう。
シングルスコートのサイズと使うライン
シングルスコートは、縦23.77m×横8.23mです。ダブルスより左右が1.37mずつ狭くなります。
両方のサービスサイドラインをベースラインまで延長した線が、シングルスのサイドラインです。サービスコートの大きさとネットの高さはダブルスと変わりません。ラリー中に使える横幅だけが狭くなる、と覚えておけば十分です。
硬式テニスコートとの違い

「ソフトテニスと硬式テニスでコートのサイズは同じ?」という疑問は多いです。答えは、外枠のサイズは同じで、細かい規格が違うです。
| 項目 | ソフトテニス | 硬式テニス |
|---|---|---|
| コートの縦 | 23.77m | 23.77m |
| コートの横(ダブルス) | 10.97m | 10.97m |
| コートの横(シングルス) | 8.23m | 8.23m |
| サービスラインの位置 | ネットから6.40m | ネットから6.40m |
| ネットの高さ | 1.07mで水平 | ポスト部1.07m、中央0.914m |
| ラインの幅 | 5cm以上6cm以内 | 2.5cm以上5cm以内(センター部分は5cm) |
| ベースラインの幅 | 5cm以上10cm以内 | 10cmまで可 |
硬式テニスの数値は、国際テニス連盟(ITF)の2026年版ルールによるものです。
いちばん大きな違いはネットです。硬式は中央をストラップで引き下げますが、ソフトテニスは端から端まで水平に張ります。硬式と共用のコートでは、ネットの高さを直してから使いましょう。
ラインの幅は、ソフトテニスのほうがやや太めの規定です。ただし外枠の寸法は同じなので、硬式用に引かれたコートでも練習はできます。
コートの周り(アウトコート)の広さ
コートの「外側」にも決まりがあります。大会会場づくりや、コートを新設するときに関わる数字です。
| 項目 | 規定(2021年版) |
|---|---|
| アウトコート(後方) | ベースラインから6.4m以上が原則 |
| アウトコート(横) | サイドラインから5m以上が原則 |
| 国際大会・全国大会などのコート | 後方8m以上・横6m以上が望ましい |
| となりのコートとの間隔 | サイドラインどうしで5m以上が原則 |
アウトコートを原則どおり取ると、1面に必要な広さは縦36.57m×横20.97mほどです(計算値)。コート本体の約3倍の面積が必要、というイメージです。
この原則は以前「後方8m以上・横6m以上」でした。古い資料には旧数値のまま載っていることがあります。実際の広さは施設によって違うので、コートを新設する場合や大会を開く場合は、最新のハンドブックと大会要項で確認してください。
ソフトテニスコートの種類(サーフェス)

コートの表面のことをサーフェスと呼びます。競技規則では、次の種類が挙げられています。
| 場所 | サーフェスの種類 |
|---|---|
| アウトドア | クレー、人工クレイ、砂入り人工芝、全天候型など |
| インドア | 木板、人工クレイ、砂入り人工芝、硬質ラバー、全天候型など |
- クレー:土のコートです。ライン引きやブラシがけなど、日々の整備が必要です。
- 砂入り人工芝:人工芝に砂をまいたコートで、「オムニコート」の呼び名で知られています。
- 全天候型:一般にハードコートと呼ばれる、表面の硬いコートなどがこれにあたります。
- 木板:体育館の床です。冬場やインドア大会で使います。
サーフェスが変わってもコートのサイズは変わりません。変わるのはボールのはずみ方や足元のすべり方です。そのため規則では、ボールを「試合をするコートで1.50mから落として70〜80cmはずむ」ように調整すると定めています。
シューズもサーフェスに合わせて選ぶのが基本です。
部活でコートを作るときのライン引き手順
クレーコートの学校では、部員がラインを引き直す場面があります。寸法を覚えていても、測り方しだいでゆがんだコートになります。ゆがみを防ぐ手順を紹介します。
用意するもの
- 30m以上の巻き尺(できれば2本)
- 水糸(細いひも)と、地面に刺すくぎやペグ
- ラインカーとラインパウダー、またはラインテープ
使ってよい材料は学校や施設で決まっていることが多いので、顧問の先生に確認してください。
手順
- ネットの位置を基準にする:ネットポストの中間点(コートの中心)を決めます。
- サイドラインの位置を出す:中心から左右に5.485mずつ測り、印をつけます。合わせて10.97mです。
- ベースラインの位置を出す:ネットから前後に11.885mずつ測ります。合わせて23.77mです。
- 対角線で直角を確かめる:四隅を結ぶ対角線を2本測ります。どちらも約26.18mならゆがみのない長方形です(計算値)。片面だけ確かめるなら約16.17mです。
- サービスラインを引く:ネットから6.40mの位置に、ネットと平行に引きます。
- サービスサイドラインを引く:サイドラインから1.37m内側に引きます。左右の間隔は8.23mです。
- サービスセンターラインとセンターマークを入れる:左右の中央に引き、ベースラインの中央には内側へ10cmの印を入れます。
失敗しないコツ
- ラインは水糸の内側に引く:コートの寸法はラインの外側が基準です。水糸を外枠に張り、その内側に5〜6cmの幅で引くと、コートが大きくなりません。
- 対角線の確認を省かない:辺の長さが合っていても、ひし形にゆがんでいることがあります。
試合中にラインテープが破れたりずれたりした場合は、「テープがあったと考えられる外側」を境界として審判が判定します。
よくある質問(FAQ)
ソフトテニスコートの大きさは何mですか?
縦23.77m、横10.97mの長方形です。面積は約260.8㎡になります。シングルスは横が8.23mに狭くなり、縦は変わりません。
ソフトテニスコートと硬式テニスコートの違いは何ですか?
コートの縦横やサービスラインの位置は同じです。違うのはネットとライン幅で、ソフトテニスはネットを1.07mの高さで水平に張ります。硬式は中央が0.914mと低くなります。
ソフトテニスコートの線の名前は?
ベースライン、サイドライン、サービスライン、サービスサイドライン、サービスセンターライン、センターマークの6つです。エリアは、ライトサービスコートとレフトサービスコートに分かれます。
ソフトテニスコートにはどんな種類がありますか?
競技規則では、アウトドアはクレー、人工クレイ、砂入り人工芝、全天候型などが挙げられています。インドアでは木板や硬質ラバーも挙げられています。
ハードコートでソフトテニスはできますか?
できます。競技規則のサーフェスには「全天候型」が含まれ、ハードコートは一般にこれにあたります。ボールのはずみ方や足への負担が変わるため、ボールの空気圧とシューズはコートに合わせて準備しましょう。
まとめ
- ソフトテニスコートのサイズは縦23.77m×横10.97m。シングルスは横8.23m。
- サービスラインはネットから6.40m。ネットは1.07mの高さで水平に張る。
- ラインの名称は6つ。エリアはライト/レフトのサービスコートとアウトコート。
- 硬式テニスとは外枠が同じで、ネットの張り方とライン幅が違う。
- サーフェスはクレー、砂入り人工芝、全天候型、木板など。サイズは共通。
- ラインを引くときは「ラインの外側が境界」と「対角線の確認」がポイント。
まずは早見表の数字と、6つのラインの名前を覚えるところから始めてみてください。次にコートへ立ったとき、線の1本1本の意味が見えてくるはずです。

