「新チームのユニフォームをそろえる係になったけれど、何から決めればいいのか分からない」。顧問の先生や保護者、キャプテンから、よく聞く悩みです。

結論から言うと、ソフトテニスのユニフォーム(ユニホーム)のそろえ方は「既製品をそろえる」「既製品にマークを入れる」「チームオーダーで作る」の3つです。どれが合うかは、毎年の人数の変動と使う日までの残り日数でほぼ決まります。

この記事では、3つの方法の比較表、発注から納品までの逆算スケジュール、サイズ取りのチェックリスト、主要メーカーのオーダー制度を、公式情報で確認できた範囲でまとめました(2026年10月13日確認)。

まず結論|そろえ方は3つ。チームの事情で選ぶ

ゲームシャツとショートパンツを着てラケットを振るソフトテニス選手のイラスト
こんなチーム向いている方法
大会まで1か月を切っている既製品をそろえる
毎年の入部人数が読めない・少人数既製品をそろえる(定番モデル)
既製品に学校名だけ入れたい既製品+マーク加工
ほかの学校とかぶらないデザインを、数年使いたいチームオーダー(昇華プリント)

迷ったら、今年は既製品でそろえ、来年度に向けてオーダーを準備する二段構えも現実的です。

既製品とチームオーダーの比較表

コートに並べて置かれた、チーム全員分のソフトテニスラケット
比べる点既製品をそろえる既製品+マーク加工チームオーダー(昇華)
デザインの自由度メーカーの柄・色から選ぶ柄は既製品、学校名などを追加色・柄・文字を組み合わせて作れる
納期在庫があれば早い加工の日数が加わる数週間かかる(後述)
最小枚数1枚から店によるメーカーごとに決まりあり
追加注文モデルの生産終了に注意同じモデルがあれば可制度によっては1枚から可
発注後の変更返品・交換は店の規定による加工後は不可が一般的正式発注後は不可が一般的

見落としやすいのは、既製品の「生産終了」です。翌年の新入部員が、同じゲームシャツ(試合用のシャツ)を買えるとは限りません。既製品なら、継続して販売されている定番モデルを選ぶか、色だけをそろえる方式が無難です。

チームオーダーの種類|昇華プリントとマーク加工

方法しくみ特徴
昇華プリント生地そのものにデザインを染める文字や柄が生地と一体になる。色や柄の自由度が高い
マーク加工(圧着・刺しゅう)できあがったウェアに文字を貼る・縫う既製品に追加できる。位置や大きさに制約がある

ヨネックスの公式ページでは、昇華プリントの注意点として、色ムラや日光による色あせが出る場合があること、タンブラー乾燥やアイロンを避けることが挙げられています。洗い方も、部員に伝えておきましょう。

主要メーカーのオーダー制度|公式で確認できた範囲

メーカー制度確認できた内容(2026年10月時点)
ヨネックスCUSTOM ORDER SYSTEMオーダーシートを取扱販売店に持ち込む。新規4枚から・追加1枚から
ミズノミズノカスタムスタジオ/Team Support PLUSデザインを試し、ウェブで注文できる。最小枚数・納期は公式ページに記載が見当たらず
ゴーセン—当サイトの調査では、公式のオーダー制度の案内を確認できず
ルーセント—同上

※条件は時期・仕様で変わります。発注前に、必ず公式サイトと販売店で最新の内容を確認してください。ゴーセンとルーセントは、制度がないと決まったわけではありません。希望する場合は、取扱販売店に「チームオーダーや別注はできるか」を相談してみましょう。

ヨネックス|4枚から作れて、追加は1枚から

  • 新規は1デザイン・1スタイルにつき4枚から、追加は1枚から
  • 納期の目安は、ゲームシャツが受付から約20日間、ウォームアップなどは約30日間(土日祝・年末年始・夏季休業・ゴールデンウィークを除く営業日で数える)
  • ゲームシャツの文字や番号のマーキングは最大6か所まで無料。オリジナルロゴは有料オプション
  • ゲームシャツの価格は1枚あたり税込9,900円から(丸首の場合。襟の形で変わる。2026年10月時点)
  • 正式発注後のキャンセル、仕様・数量の変更は不可。納期の短縮も不可

ミズノ|マークの入れ方で呼び名が分かれる

ミズノのカスタムスタジオでは、マークの入れ方によって、次のように説明されています。

区分内容
デザインプリントオーダー生地自体にプリントする方式。本体とマーキングが一体になる
カスタムオーダーマークは圧着や刺しゅうで加工する方式
マーキングオーダー定番商品に、マーキングを選んで入れる方式

注文に使うTeam Support PLUSは、メンバーごとの決済と、チームでまとめての決済の両方に対応しています。ただし、注文方法によっては個人決済ができない場合もあります。

最小枚数と納期は、公式ページでは確認できませんでした。見積もりのときに、「何枚から作れるか」「発注から何営業日かかるか」「追加は何枚からか」の3点を、申込店に確認しましょう。

そろえる手順|発注から納品までの逆算スケジュール

大会でプレーヤーが集まっている屋外テニスコート

オーダーの場合、「初めて着る日」の8〜10週間前に動き出すと安心です。下の表は、ヨネックスの納期目安(約20営業日=暦ではおよそ4週間)をもとに、当サイトが独自に組んだ目安で、メーカーが示した日程ではありません。

時期(着る日から逆算)やること
10〜8週間前予算・色・方式を決める。大会要項でユニフォームの決まりを確認する
8〜7週間前シミュレーターでデザイン案を2〜3個作り、チームで決める
7〜6週間前サイズ取り(試着)。枚数と名簿を確定する
6週間前販売店で見積もりと最終確認をして、正式に発注する
6〜2週間前生産期間。この間は変更できない
2週間前受け取り・検品。ゼッケンを付けて試着する

前倒しが必要なケースは、次の3つです。

  • 大型連休をはさむ:営業日で数えるため、ゴールデンウィークや年末年始、夏季休業の分だけ後ろにずれます
  • 一度に30枚を超える:ヨネックスでは、遅れる可能性があるケースとして案内されています
  • 繁忙期・海外の祝日:受注が集中する時期や、中国の祭日(1・2・9・10月)をはさむ場合も、遅れる可能性があるとされています

4月入部の1年生が夏の大会で着るなら、入部が決まったらすぐサイズ取りに入る段取りが必要です。

サイズ取りで失敗しないチェックリスト

正式発注後は変更できないオーダー品では、サイズ取りがいちばんの山場です。

  • [ ] 同じメーカーの既製品(同じ型のシャツ)を、実際に試着して決めた
  • [ ] ユニセックスとウィメンズ、ジュニアサイズの違いを確認した
  • [ ] 腕を振る・しゃがむ動きをして、突っ張らないか確かめた
  • [ ] 成長期の中学生は、本人と保護者で「何年着るか」を決めてから選んだ
  • [ ] 名簿に「氏名・サイズ・枚数」を本人が書き、保護者が確認した
  • [ ] シャツとパンツ(スコート)のサイズを、別々に聞いた
  • [ ] 洗い替えの枚数(1枚か2枚か)をそろえるかどうか決めた
  • [ ] 発注書の合計枚数と名簿の人数を、2人以上で数え直した

「前のユニフォームと同じサイズで」という決め方は避け、実物かサイズ表で確かめましょう。

学校名・チーム名・個人名の入れ方

デザインを決める前に、表示の決まりを押さえます。日本ソフトテニス連盟の着用基準(令和4年4月1日改訂)のうち、オーダーに関わる要点は次の3つです。

表示するもの決まり
登録団体名(学校名など)シャツは1表示130㎠以内、パンツ・スコートなどは40㎠以内
個人名など袖口に刺しゅうで小さく入れるのは可。前面や背面へのプリントは控える(ゼッケンで隠れる場合は可)
ゼッケン連盟主催大会では指定のものを着用。ユニホームへのプリントは認められていない

注意したいのが、バドミントンなど他競技と同じ感覚で作らないことです。ヨネックスのオーダーでは、前面の文字の「大」サイズと、背面の文字はソフトテニスでは使えないと案内されています。対応しているのは、前面の「小」サイズ(高さ5.2cm×幅25.0cm)です。

さらに、このサイズも大会によっては認められない場合があるとされています。中体連・高体連の大会や、都道府県ごとの大会では、要項で別の決まりが示されることがあります。デザインを確定する前に、顧問の先生を通じて、所属の連盟や大会主催者に確認しましょう。

なお、連盟の着用基準のページに、チーム全員のデザイン統一を求める記載は見当たりません(2026年10月13日確認)。統一が必要かどうかも、大会の要項で確認してください。

費用の考え方|1人あたりの総額で比べる

ネットが張られたソフトテニスコートの全景

ユニフォームの費用は、シャツ1枚の値段ではなく、1人あたりの総額で比べます。

1人あたりの総額 =(シャツ + パンツまたはスコート)× 枚数 + マーク加工やロゴの追加費用

見積もりを取るときは、次の点をそろえて比べましょう。

  • シャツだけか、上下セットか
  • 洗い替えを含めて、1人何枚か
  • 学校名やロゴの追加に、別料金がかかるか
  • 翌年の追加注文も同じ条件で頼めるか

最初の年だけでなく、3年間の合計で考えると、判断しやすくなります。

卒業・入部で人数が変わるチームの追加注文

発注の時点で、翌年以降のことまで決めておくと、あとで困りません。

  • 追加の最小枚数を確認する:ヨネックスは追加1枚から発注できます。ほかの制度は、販売店に確認しましょう
  • デザインの記録を残す:ヨネックスでは、デザイン確定後に届くメールの専用URLから追加注文します。メールをなくすと新規注文の扱いになるため、個人のアドレスではなく、部で共有できるアドレスで受け取るのがおすすめです
  • 色番号・書体・文字サイズを控える:担当者が代わっても再現できるよう、発注書の写しを引き継ぎ資料に入れます
  • 既製品は生産終了に備える:同じモデルが買えなくなったら「色だけそろえる」のか「全員で切り替える」のか、方針を決めておきます

少人数のクラブや社会人チームで新規の最小枚数に届かない場合は、既製品の定番モデルにマークを入れる方法が現実的です。

よくある質問

Q. ソフトテニスのユニフォームの規定は?

日本ソフトテニス連盟の着用基準では、マッチ中は連盟公認メーカーのユニフォームを着ることが基本です(大会主催者が認めた場合を除く)。学校名などの団体名は、シャツで1表示130㎠以内と決められています。細かい決まりは大会ごとに異なる場合があるため、要項を確認しましょう。

Q. 中学生の部活のユニフォームに、特別な決まりはありますか?

中体連の大会や都道府県の大会では、要項で独自の決まりが示されることがあります。オーダーする場合は、デザインを確定する前に、顧問の先生を通じて所属の連盟に確認しましょう。

Q. ユニフォームの値段はどのくらいですか?

既製品は、モデルや販売店によって幅があります。オーダーの一例として、ヨネックスのCUSTOM ORDER SYSTEMでは、ゲームシャツが1枚あたり税込9,900円からと掲載されています(2026年10月13日確認。仕様で変わります)。パンツやロゴの追加は別にかかるため、1人あたりの総額で見積もりましょう。

Q. ゼッケンをユニフォームに直接プリントしてもいいですか?

連盟の案内では、ゼッケンのユニホームへのプリントは認められていません。オーダーのデザインに、ゼッケン代わりの名前を組み込むのは避けましょう。

Q. 注文してから届くまで、どのくらいかかりますか?

ヨネックスのゲームシャツは、受付から約20営業日が目安です。連休や繁忙期は遅れる場合があります。デザイン決めやサイズ取りの期間も含めると、着る日の8〜10週間前に動き始めるのが当サイトの目安です。

まとめ

  • そろえ方は、既製品/既製品+マーク加工/チームオーダーの3つ
  • ヨネックスのオーダーは新規4枚から・追加1枚から、ゲームシャツは約20営業日が目安
  • オーダーは、着る日の8〜10週間前に動き出す(当サイトの目安)。連休をはさむなら、さらに前倒し
  • 正式発注後は変更できない。サイズ取りと枚数の確認がいちばんの山場
  • 学校名はシャツで1表示130㎠以内。大会ごとの決まりは、要項で確認する
  • 翌年の追加注文に備えて、デザインの記録と連絡先を部で引き継ぐ

まずは、次の大会の日付から逆算して、残りの週数を数えてみてください。

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