「家でも自主練したいけれど、どの練習器具を買えばいいのかわからない」。通販サイトを開くと練習グッズがずらりと並び、かえって迷ってしまう人は多いはずです。
結論から言うと、練習器具は「直したい悩み」と「使える場所」の2つで選ぶと失敗しにくくなります。この記事では、ソフトテニスの練習器具を6種類に分け、目的別の選び方、予算と置き場所、使うときの注意までまとめました。
まず結論|練習器具は6種類、目的で選ぶ

| 種類 | 主な器具 | 向く目的 | 使いやすい場所 |
|---|---|---|---|
| ① 素振り・スイング矯正 | 練習用ラケット、素振り練習機、フォーム確認用品 | 打点とフォームを固める | 家・庭・コート |
| ② 一人打ち | ゴムひも付きボール、リバウンドネット、壁打ち | 相手なしで球数を打つ | 庭・公園・コート |
| ③ 球出し | トスマシン、電動の球出し機 | 同じ球を反復して打つ | 庭・コート |
| ④ フットワーク | ラダー、マーカーコーン | 一歩目と細かい足さばき | 家・公園・コート |
| ⑤ 体づくり | トレーニングチューブ、メディシンボール、なわとび | 体幹と振る力の土台づくり | 家・コート |
| ⑥ コート用品 | ボールかご、ターゲット(的)、集球ネット | 部活の練習効率を上げる | 学校コート |
個人の自主練なら①②④⑤、部やクラブの備品なら③⑥が中心になります。まず1つ選ぶなら、いま一番困っていることから逆算しましょう。
悩み別|合う練習器具の早見表
| 悩み | 合う種類 | 選び方のヒント |
|---|---|---|
| ストロークが安定しない | ①練習用ラケット、②ゴムひも付きボール・リバウンドネット | まず打点をそろえる。球数を打てる器具を足す |
| サーブが入らない | ⑥ボールかご+ターゲット | 的を置いて、入った数を数える |
| ボレーが怖い | ②リバウンドネット、⑥ボールかご(手出し球) | ゆるい球を近い距離で、面を作る練習から |
| 足が動かない | ④ラダー、マーカーコーン | 短時間で毎日続けられるものを |
| 打球に力が伝わらない | ⑤チューブ、メディシンボール | 軽い負荷で、フォームを崩さない範囲で |
| 練習相手がいない | ②一人打ち系、③トスマシン | 使える場所の広さを先に測る |
器具は「うまくなる魔法の道具」ではなく、同じ動きを数多く、正しく繰り返すための補助です。悩みと合わない器具を買うと、使わなくなりがちです。
練習器具6種類の特徴と選び方
① 素振り・スイング矯正系

打点やフォームを固めたい人向けです。代表は、フェイス(打球面)を小さくした練習用ラケットです。
たとえばヨネックスの「ドクタースキル」は、フェイス面積50平方インチ・長さ690mmのトレーニング用ラケットです。面が小さいぶん、ラケットの真ん中で捉える意識づけに使えます。公式オンラインショップの表示価格は税込12,100円でした(2026年10月13日確認)。なお、公式戦では使えないと明記されています。
確認した時点では、公式オンラインショップは売り切れ表示でした。販売状況や価格は変わるため、購入前に公式サイトや販売店で最新の情報を確かめてください。
このほか、手持ちのラケットに取り付ける素振り用の器具やおもり、スイング軌道を確認する練習機、サーブの素振りに使う器具もあります。専門店の掲載例では、数千円から数万円まで幅があります。選ぶときは次の点を確かめましょう。
- ソフトテニス対応か(硬式用はラケットやボールの前提が違う)
- 重さが体格に合うか(重すぎるとフォームが崩れやすい)
- 室内で振れる長さか
② 一人打ち系
相手がいなくても球を打てる道具です。大きく3つあります。
- ゴムひも付きボール:重りとボールがゴムひもでつながり、打った球が戻ってくる。本体は税込1,000〜2,000円前後の掲載例があり、始めやすい価格帯。ただし販売店によって幅がある
- リバウンドネット:ネットに当てた球がはね返る。ボレーやストロークの反復に使える
- 壁打ち:器具は不要。ただし壁打ちを認めている場所に限る
ゴムひも付きボールは、戻る球の方向が毎回そろうとは限りません。フォームを固める練習というより、ボールに合わせて動く・当てる感覚づくりと割り切ると使いやすくなります。スペアボールが別売りされているかも確かめておきましょう。
③ 球出し系(トスマシン・練習機)
一定の球を自動で出してくれる器具です。小型のトスマシンは、ネットと組み合わせると1人で打ち続けられます。
価格は、メーカー公式通販の掲載例で、小型トスマシンやネットとのセットが1万円前後から2万円前後でした(2026年10月13日確認)。確認時点では在庫切れ表示の商品もあったため、価格と販売状況は公式サイトや販売店で確かめてください。
サイズも見ておきましょう。たとえばフィールドフォースのネットとマシンのセットは、ネットが横幅約200cm×高さ約204cm×奥行約135cmあります。置き場所の確保が前提です。
コートの反対側から球を飛ばす本格的な電動の球出し機は、価格も大きさも別格です。個人よりも、学校やクラブ単位での検討が現実的でしょう。選ぶ基準は次のとおりです。
- ソフトテニスボール(軟式球)対応と明記されているか
- 電源は電池か、ACアダプターか(屋外で使えるか)
- 球の飛ぶ距離と高さ、組み立てにかかる手間
④ フットワーク系

「球に追いつけない」「一歩目が遅い」という悩みに向きます。ラダー(はしご状のひも)やマーカーコーンは、かさばらず、短時間で使えるのが利点です。
ラダーは細かいステップ、マーカーコーンは前後左右の切り返しに使います。コーンを4つ置いて四角形を作り、中央から各コーンへ動いて戻る。これだけでも、コート上の動きに近い練習になります。
⑤ 体づくり系
トレーニングチューブ、メディシンボール(重いボール)、なわとびなどです。ラケットを振る力の土台になる、体幹や下半身を鍛えます。
成長期の中高生は、重さよりもフォームと回数を優先しましょう。メディシンボールは軽いものから始め、指導者や保護者の目が届く場所で行うと安心です。痛みが出たら中止してください。
⑥ コート用品
部活やクラブで練習の質を上げる道具です。ボールかご、ターゲット(的)、球を集める集球ネットなどがあります。
とくにターゲットは、練習の目的をはっきりさせます。「サーブを10本打つ」より「的に3本当てるまで」のほうが、集中しやすいはずです。専用品がなければ、マーカーコーンやタオルでも代用できます。
予算と置き場所で選ぶ
| 予算の目安 | 選べる器具の例 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 数千円まで | ゴムひも付きボール、ラダー、コーン、チューブ | バッグに入る |
| 1万円前後から | 練習用ラケット、小型トスマシン | ラケット1本分〜棚1段 |
| 1万円台から2万円台 | リバウンドネット、ネットとマシンのセット | 幅2m前後の空間と収納場所 |
| それ以上 | 素振り・ストロークの練習機、本格的な球出し機 | 設置・保管場所を要確認 |
※価格帯は、メーカー公式通販と販売店の掲載例(2026年10月13日確認)をもとにしたおおまかな目安です。商品・時期・店舗によって大きく変わるため、購入前に必ず販売ページで確認してください。
見落としやすいのが「使うときの広さ」です。たとえばフィールドフォースの「ストローク・オートリターン」は、本体の幅は約144cmですが、使うには奥行約4.5m×横幅約2m以上が必要とされています。本体サイズだけでなく、打つ人が立つ場所まで含めて測りましょう。
場所別|家・公園・学校コートで使える器具

| 場所 | 使いやすい器具 | 注意点 |
|---|---|---|
| 家(室内) | チューブ、ラダー、練習用ラケットでの素振り | 天井・照明・家具・家族との距離 |
| 庭・駐車スペース | ゴムひも付きボール、ネット類、小型トスマシン | 打球音、球が道路や隣家へ出ないか |
| 公園 | ゴムひも付きボール、ラダー、コーン | ボール遊びや器具使用のルールを確認 |
| 学校コート | 球出し機、ボールかご、ターゲット | 片づけ・保管の担当を決める |
集合住宅・室内で使うときの注意
- 素振りは、ラケットを伸ばして1回転しても何にも当たらない広さで行う
- ステップ練習やなわとびは、下の階に音と振動が伝わる。集合住宅では屋外で行うか、時間帯を選ぶ
- 室内でボールを打つ器具は、照明や窓ガラスに当たるおそれがある。基本は屋外向きと考える
- ネット類は、強風の日は倒れる危険がある。使用を控える
器具を使う前に、まわりに人や物がないかを毎回確認しましょう。小さなきょうだいやペットがいる家庭は、とくに注意が必要です。
買う前のチェックリスト
- □ 直したい悩みが1つに決まっている
- □ 「ソフトテニス対応」「軟式球対応」と明記されている
- □ 使う場所の広さを測った(本体サイズ+打つスペース)
- □ 収納場所と、出し入れの手間を想像できる
- □ 音や球の飛び出しで、近所に迷惑がかからない
- □ スペアボールや交換部品が手に入る
- □ 電源(電池・アダプター)の種類を確認した
- □ 週に何回使うか、具体的に決めている
チェックがあまりつかないうちは、買うのを少し待ってもよいかもしれません。ひとつの考え方として、次の「器具なしの練習」から始めてみるのもおすすめです。
器具なしで代用できる練習
器具がなくても、できる練習はあります。
| ねらい | 代用の方法 |
|---|---|
| スイングづくり | タオルを持って素振り。力まず振る感覚をつかむ |
| フォーム確認 | スマートフォンで横と後ろから撮影する(三脚があると便利) |
| サーブのトス | ラケットを持たず、トスだけを同じ高さに上げる |
| フットワーク | 地面の線やペットボトルを目印にステップ |
| ターゲット練習 | タオルやコーン代わりの目印をコートに置く |
まずは代用品で、たとえば2週間ほど続けてみるのも一つの方法です。それでも「もっと球数を打ちたい」「打点を直したい」と感じたら、器具を検討するよいタイミングといえます。
よくある質問
Q. ソフトテニスの練習器具でおすすめのものは?
悩みによって変わります。ストロークの打点ならフェイスの小さい練習用ラケット、球数を打ちたいならゴムひも付きボールやリバウンドネット、足を鍛えたいならラダーが候補です。迷ったら、価格が手ごろで場所を取らないものから試すとよいでしょう。
Q. 一人で練習できる器具はありますか?
あります。ゴムひも付きボール、リバウンドネット、小型トスマシンとネットのセットなどです。どれも使える広さが違うため、先に練習場所を決めてから選びましょう。
Q. マンションでも使える練習器具はありますか?
トレーニングチューブや、広さを確保したうえでの素振りが現実的です。ボールを打つ器具やジャンプをともなう練習は、音と振動が出やすくなります。屋外でできる場所を探すほうが安心です。
Q. 球出し機は硬式用でも使えますか?
機種によります。ソフトテニスボールは硬式球より軽くてやわらかいゴム製のため、硬式用の機種ではうまく飛ばないことがあります。「ソフトテニスボール対応」「軟式球対応」と明記された機種を選んでください。
Q. 初心者は何から買えばいいですか?
最初は器具なしの素振りとフットワークからでも始められます。そのうえで足すなら、ゴムひも付きボールやマーカーコーンなど、手ごろで片づけやすいものが続けやすいでしょう。
まとめ
- 練習器具は6種類(素振り・スイング矯正/一人打ち/球出し/フットワーク/体づくり/コート用品)
- 選ぶ基準は「直したい悩み」と「使える場所」
- 買う前に、ソフトテニス対応か・使う広さ・収納場所を確認する
- 室内や集合住宅では、音・振動・周囲の安全に気を配る
- 価格と在庫は変わるため、購入前に公式サイトや販売店で確認する
- 迷ったら、器具なしの練習をしばらく続けてから決めるのも一つの方法
道具は、使い続けてこそ意味があります。まずはチェックリストで「本当に必要な1つ」をしぼり、毎日の自主練に組み込んでみてください。

