「ソフトテニスを習わせたいけれど、スクールが近くに見つからない」「部活だけでは物足りない」。そう感じて探し始めると、硬式テニスに比べて情報が少なく、戸惑う方は多いはずです。
結論から言うと、ソフトテニスを習える場所は民間スクールだけではありません。習える場所は大きく5種類あり、目的と年代で向き不向きが分かれます。この記事では、種類ごとの違い、費用の考え方、年代別の選び方、体験レッスンで見るポイント、近くにない場合の探し方までを順にまとめます。
まず結論|ソフトテニスを習える場所は5種類

最初に全体像を表で整理します。頻度と費用は一般的な傾向で、実際は施設やクラブごとに違います。
| 種類 | 主な対象 | 頻度の傾向 | 費用の傾向 | 向く人 |
|---|---|---|---|---|
| 民間テニススクールのソフトテニスクラス | 小学生〜大人(施設による) | 週1回・1回60〜90分の例 | 月謝は高めになりやすい | 基礎からていねいに習いたい人、天候に左右されたくない人 |
| ジュニアクラブ・スポーツ少年団 | 小学生〜中学生 | 週2回以上の例が多く、土日に試合が入ることも | 月会費は低めの例が多い。別途費用あり | 仲間と大会を目指したい小中学生 |
| 連盟・協会や自治体の教室 | 初心者の子ども〜大人 | 期間や回数を決めた募集 | 主催者による | まず試してみたい人 |
| 総合型地域スポーツクラブ・地域クラブ活動 | 子ども〜大人(クラブによる) | クラブによる | 会費制 | 部活の代わり・補完の場を探す中学生 |
| 個人レッスン(プライベートレッスン) | 年代を問わない | 都度予約 | 1回あたりは高めになりやすい | 課題を短期間で見てもらいたい人 |
迷ったら、「何のために通うのか」を先に決めるのが近道です。試合で勝ちたいのか、基礎を身につけたいのか、楽しく体を動かしたいのか。目的が決まると、候補を絞りやすくなります。
種類ごとの特徴と違い
民間テニススクールのソフトテニスクラス
硬式テニスが中心のスクールが、ソフトテニス専門のクラスを設けている形が見られます。レベル別にクラスが分かれ、初心者クラスから大会を目指すクラスまで段階を設ける例があります。
インドア(屋内)コートの施設なら、雨や暑さで練習が流れにくい点も利点です。一方で、対象学年は施設ごとに違います。小学生の入門クラスを置くスクールもあれば、小学5年生〜中学3年生に限るスクールもあります。ソフトテニスクラス自体がない校舎もあるため、申し込み前に対象と開講曜日を確認しましょう。
ジュニアクラブ・スポーツ少年団
地域の指導者や保護者が運営するクラブです。スポーツ少年団は1962年に創設された、地域で子どもがスポーツに親しむための団体で、日本スポーツ協会のもとで活動しています。
平日の夜と土日に練習し、大会や練習試合に出る活動が中心になります。会費は抑えめの例が多い一方、保護者の送迎や保護者会への参加が求められるクラブもあります。費用だけでなく、家庭の負担まで含めて考えるのが大切です。
連盟・協会や自治体のソフトテニス教室
都道府県や市区町村のソフトテニス連盟、自治体のスポーツ施設が開く教室です。初心者向けに期間や回数を決めて募集する形が見られ、「続くか分からないので、まず体験したい」という人に向きます。募集時期は主催者ごとに違うため、広報紙や施設のお知らせを確認しましょう。
総合型地域スポーツクラブ・地域クラブ活動
総合型地域スポーツクラブは、地域の住民が会費を出し合って運営するクラブです。複数の種目を、子どもから高齢者まで楽しめるのが特徴で、種目のひとつにソフトテニスを設けているクラブがあります。
中学生の保護者が知っておきたいのが、部活動の地域展開の動きです。国は2025年12月に部活動改革の総合的なガイドラインをまとめ、2026年度から2031年度までの6年間を「改革実行期間」としています。学校の部活動を、地域のクラブ活動へ移していく取り組みです。進み方は自治体によって差があり、すでに地域クラブがソフトテニスの受け皿になっている地域もあります。
個人レッスン(プライベートレッスン)
コーチと1対1、または2〜3人の少人数で受ける形です。「サーブだけ直したい」「大会前に前衛の動きを見てほしい」など、課題がはっきりしている人に向きます。
月謝・入会金の考え方|内訳と確認すべき項目

費用は「月謝」だけで比べると、あとで想定とずれます。年間でいくらかかるかを合計して比べましょう。
公開されている料金の例
料金を公開している施設・団体を確認すると、次のとおりでした(2026年10月時点)。件数が少ないため、全国の相場ではなく「例」として見てください。
| 種類 | 確認できた例 | 補足 |
|---|---|---|
| 民間スクール | 月謝6,600〜10,330円、入会金3,300〜8,800円 | 料金を公開していた3スクールの例。税込か不明な表示を含む。施設費が毎月加わる例、5週ある月は月謝が上がる例あり |
| 地域のクラブ | 月会費500〜4,500円、または年会費30,000円 | ある市が公表している地域クラブ一覧の例。保険料・大会参加費・遠征費などは別途 |
注意したいのは、月会費が安くても総額が安いとは限らない点です。上の一覧でも、月会費500円のクラブでナイター代が月1,000円かかる例がありました。通いたい施設の最新の料金表で確認してください。
月謝以外にかかる費用
見落としやすい項目を並べます。問い合わせのときにそのまま聞くと、漏れを減らせます。
- 入会金・年会費・登録料(初年度だけか、毎年か)
- 施設費・コート利用料・ナイター(照明)代
- スポーツ保険料(月謝に含むか、別払いか)
- 大会参加費・遠征費・合宿費
- ユニフォームやチームウェアの代金
- 連盟への登録料(大会に出る場合)
- 表示が税込か税別か
個人レッスンは、レッスン料とは別にコート代や照明代がかかる料金体系が見られます。「1回いくら」に何が含まれるかを先に確かめましょう。
年代別|失敗しにくい選び方
小学生
小学生は、技術よりも「楽しく続けられるか」を優先するのがおすすめです。ボールに慣れる時間が十分にあるか、同じ学年の子がいるか、コーチの声かけが前向きかを見てください。送迎を続けられる距離と時間帯かどうかも、長く通ううえで外せない条件です。
中学生
中学生は、部活との関係で目的が大きく3つに分かれます。
| 目的 | 向く場所 |
|---|---|
| 部活の練習に加えて基礎を固めたい | 民間スクール(週1回)、個人レッスン |
| 学校にソフトテニス部がない・活動が少ない | ジュニアクラブ、地域クラブ活動 |
| 上のレベルの相手と打ちたい | 大会を目指すクラスのあるスクールやクラブ |
部活と併用するときは、次の3点に注意します。
- 顧問の先生に通うことを伝えておく(指導内容の食い違いを減らせます)
- 練習量が増えすぎないよう、休む日をつくる
- 地域クラブの所属で大会に出たい場合は、登録と出場のルールを事前に確認する
中学校体育連盟(中体連)の大会には、地域クラブ活動として参加できる特例があります。ただし、条件は競技・都道府県・年度ごとに決められます。ある府県のソフトテニスの例では、在籍校に部がある生徒は部活動から出場し、部とクラブの二重登録や年度途中の移籍には制限がありました。対象が夏の大会だけという例もあります。お住まいの地域のルールは、クラブの代表者や顧問の先生に早めに確認してください。
高校生
高校生は部活の練習量が多くなりやすいため、スクールは弱点を補う目的に絞ると無理がありません。期間を決めた個人レッスンも一案です。高校生を対象外とするジュニアクラスもあるので、対象年齢を確認しましょう。
社会人・大人
大人向けは、一般クラスのある民間スクールか、地域の連盟に加盟するクラブ・サークルが主な選択肢です。久しぶりに再開する人は、初心・初級クラスから入ると無理なく体を慣らせます。平日の夜や土日のナイターに開講する例があり、仕事帰りに通えるかどうかが続けやすさを左右します。
体験レッスンで見るチェックリスト10項目

申し込む前に、体験や見学で次の10項目を確かめましょう。保護者の方は、コートの外から見学するだけでも多くの項目を確認できます。
- コーチ1人に対する人数(定員を10〜12人とする例があります)
- 1人あたりが実際に打つ球数・待ち時間の長さ
- ソフトテニスの指導経験がある指導者か
- 指導者の資格や指導歴の説明があるか
- クラス分けの基準と、上のクラスへ上がる条件
- 声かけの雰囲気(できていない点の指摘だけになっていないか)
- 欠席時の振替の有無と期限
- 雨天・猛暑時の対応(中止の連絡方法、屋内の代替)
- 熱中症やけがへの備え(休憩の取り方、保険の加入)
- 月謝以外にかかる費用の総額
差が出やすいのは2番目の「打つ球数」です。同じ90分でも、人数と練習の組み方で打てる量は変わります。体験では、子どもが何分待っていたかを数えてみてください。
近くにスクールがない場合の探し方4ステップ

近くに見つからないときは、次の順で探してみてください。
- 都道府県・市区町村のソフトテニス連盟に聞く:日本ソフトテニス連盟の公式サイトに都道府県連盟の案内があります。加盟クラブや教室の情報を教えてもらえることがあります。
- 自治体のスポーツ担当課・スポーツ協会に聞く:地域クラブの一覧を公表している市区町村があります。
- 近くの公営テニスコートの掲示板・管理事務所を見る:会員募集や教室の案内が貼られていることがあります。
- 学校の顧問の先生や部活の先輩・保護者に聞く:地域のクラブは、ネットに情報が出ていない場合があります。
それでも見つからない場合の代わりの手段は3つです。
- 硬式テニススクールに、ソフトテニスの個人レッスンができるコーチがいるか問い合わせる
- 自治体の短期教室の募集を待つ
- 公営コートを借りて、家族や仲間と練習する(壁打ちや手出しの球出しでも基礎練習はできます)
硬式のクラスで代用する方法もありますが、ラケットの握り方やバックハンドの打ち方が異なります。大会を目指すなら、ソフトテニスを教えられる指導者を探すほうが近道です。
よくある質問(FAQ)
Q. まったくの初心者でも通えますか?
通えます。初心者・未経験者を対象にしたクラスを設けるスクールや教室があります。ラケットの貸し出しがあるかなど、持ち物は体験の申し込み時に確認しましょう。
Q. 何歳から通えますか?
施設によって異なります。小学生の入門クラスがあるスクールもあれば、小学5年生以上としているスクールもあります。小学1年生から受け入れる地域のジュニアクラブもあるので、低学年はクラブも候補に入れて探すのがおすすめです。
Q. 部活とスクールは両立できますか?
週1回のスクールなら、部活と並行して通いやすくなります。部活では見てもらいにくい基礎を補うなど、目的をはっきりさせておきましょう。
Q. 月謝が安いクラブと高いスクール、どちらがよいですか?
優劣ではなく役割が違います。クラブは仲間と大会を目指す場、スクールは決まった時間に指導を受ける場です。保護者の送迎の負担や、月謝以外の費用まで含めて比べると、家庭に合うほうが見えてきます。
Q. 住んでいる地域のスクールはどう探せばよいですか?
「地域名+ソフトテニス+スクール(または教室・クラブ)」で検索したうえで、都道府県や市区町村の連盟、自治体のスポーツ担当課に問い合わせましょう。ネットに載っていないクラブもあります。
まとめ
- ソフトテニスを習える場所は、民間スクール・ジュニアクラブ(スポーツ少年団)・連盟や自治体の教室・総合型地域スポーツクラブ(地域クラブ活動)・個人レッスンの5種類
- 先に「何のために通うか」を決めると、候補を絞りやすい
- 費用は月謝だけでなく、入会金・保険・大会費などを足した年間の総額で比べる
- 体験レッスンでは、人数・打つ球数・指導者・振替・安全面を確かめる
- 近くにない場合は、連盟・自治体・公営コート・学校の順に聞いて探す
まずは候補を2つ選び、同じチェックリストで体験や見学を見比べてみましょう。

