「サーブにはどんな種類があるの?」「スライスとリバースは何が違う?」――サーブのレパートリーを増やしたいと考えている方は多いはずです。
結論から言うと、ソフトテニスのサーブは「上から打つ4種類」と「カット系の3種類」の7つに分けると整理しやすくなります。この記事では、それぞれの回転の違い、向いている場面、練習する順番をまとめました。
結論|ソフトテニスのサーブの種類7つ一覧
| 種類 | 打ち方 | 回転・ボールの動き | 主な使いどころ |
|---|---|---|---|
| ①フラットサーブ | 上から | ほぼ無回転。速く、まっすぐ | ファーストサーブ |
| ②スライスサーブ | 上から | 横回転。曲がりながら落ちる | セカンドサーブ、コースを散らす |
| ③リバースサーブ | 上から | スライスと逆向きの回転 | 相手の予想を外す |
| ④トップスピンサーブ | 上から | 前回転。ネットを越えて急に落ちる | 速さと確率を両立したいとき |
| ⑤ショルダーカットサーブ | 肩〜腰の高さ | 横回転・逆回転 | 安全なセカンドサーブ |
| ⑥アンダーカットサーブ | 下から | 強い逆回転。大きく曲がり、低く跳ねにくい | 相手のタイミングを外す |
| ⑦バックカットサーブ | 下から(バック側) | アンダーカットと逆向きに変化 | 変化をつけたいとき |
※分類と各サーブの説明は、スーパースポーツゼビオのメディア記事などの公開解説をもとに整理しました。呼び名は、指導者やチームによって違うことがあります。
ルール上、上から打っても下から打ってもいい
ソフトテニスのルールでは、サービスはトスをしたときに始まり、ボールがコートに落ちる前にラケットで打てばよいとされています。上から打つか下から打つかの決まりはありません。
そのため、硬式テニスではあまり見かけないカット系のサーブが、ソフトテニスでは試合でもよく使われます。
上から打つサーブ4種類

①フラットサーブ|すべての基本
ほぼ無回転の、最も速いサーブです。正しいフォームを身につけるための、基本のサーブでもあります。
- 握りはイースタングリップ
- 頭の上にトスを上げ、ひざを曲げて体を反らせてから、伸び上がって打つ
- 前足に体重を乗せて、ラケットの真ん中(スイートスポット)で打つ
向いている場面:ファーストサーブで、スピードで押したいとき。
②スライスサーブ|曲がって落ちるから入りやすい
横回転をかけたサーブです。ボールが曲がりながら落ちるので、フラットより入る確率を上げやすいのが特長です。
- 打ち方はフラットとほぼ同じ
- 右利きなら、ボールの右上をこするように打つ
- バウンドが横にずれるので、レシーブのタイミングを崩せる
向いている場面:セカンドサーブ、コースを左右に散らしたいとき。
③リバースサーブ|スライスと逆に曲がる
スライスと逆向きの回転をかけるサーブです。
- 握りはウエスタングリップ
- フォームはフラットと同じで、右利きなら、ボールの左側をこするように打つ
- 手首の角度は人によって違うため、自分に合う形を探す
向いている場面:スライスと組み合わせて、相手に曲がる方向を読ませたくないとき。慣れれば速さも出せます。
④トップスピンサーブ|ネットを越えて急に落ちる
フラットサーブに前回転(トップスピン)を加えたサーブです。
- 上半身はフラットと同じ動き
- ひざを深く曲げ、伸び上がりながら、ボールを下から上へこすり上げる
- ネットを越えてから急に落ちるので、速く打っても入りやすい
向いている場面:速さと確率を両立したいファーストサーブ。習得の難しさは高めです。
カット系のサーブ3種類

⑤ショルダーカットサーブ|安全なセカンドに
肩から腰の高さで打つ、コンパクトなカットサーブです。
- ラケットを短く持ち、体の近くで小さく振る
- トスは肩から腰の高さ
- ボールの後ろを切り下ろして、横回転や逆回転をかける
向いている場面:ダブルフォルトをしたくない場面のセカンドサーブ。
⑥アンダーカットサーブ|大きく曲がり、跳ねにくい
地面すれすれの低い打点から、下で打つカットサーブです。一般に「カットサーブ」と呼ばれるのは、このサーブです。
- 握りはイースタングリップ、オープンスタンスで構える
- ひざの高さで、ボールの下側をこすり上げる
- 強い回転で大きく横に曲がり、バウンドが低く跳ねにくい
向いている場面:相手のタイミングを外したいとき、レシーブが苦手な相手への変化球。打ち方や跳ねないコツは、別記事「ソフトテニスのカットサーブ」でくわしく解説しています。
⑦バックカットサーブ|アンダーカットと逆に変化
バックハンドのスイングで、低い打点から打つカットサーブです。
- ウエスタングリップで短く持ち、ラケットの裏面を使う
- ひざの高さで、逆回転と横回転をかける
- バウンド後は、アンダーカットと逆向きに変化する
向いている場面:アンダーカットと使い分けて、変化の方向を読ませたくないとき。
カットサーブは「2度当たり」にならない
カット系のサーブでは、ボールがラケットの面をこするため、2回当たったように見えることがあります。
日本ソフトテニス連盟のジュニア審判マニュアルでは、「カットサービスはボールがラケットにあたった回数は1回とする」と定めています。そのため、カットサーブがドリブル(2回以上当たる反則)になることはありません。
「忍者サーブ」などの呼び名について
インターネットでは「忍者サーブ」などの呼び名も見かけます。ただし、連盟の資料などで決まった定義は確認できませんでした。
サーブの呼び名は、指導者やチーム、地域によって違うことがあります。新しい呼び名を聞いたら、「上から打つか、下から打つか」「どんな回転か」の2点で、この記事の7種類のどれに近いかを考えると、理解しやすくなります。
ファーストとセカンドでの使い分け
| サーブ | ファースト向き | セカンド向き |
|---|---|---|
| フラット | ◎ | △ |
| スライス | ○ | ◎ |
| リバース | ○ | ○ |
| トップスピン | ◎ | ○ |
| ショルダーカット | △ | ◎ |
| アンダーカット | ○ | ○ |
| バックカット | ○ | ○ |
※◎○△は、各サーブの特徴をもとにした編集部の目安です。
基本の考え方は、ファーストは速さ、セカンドは確率です。セカンドで回転系やショルダーカットを使えるようになると、ダブルフォルトが減り、思い切ってファーストを打てるようになります。
どの順番で練習すればいい?

いきなり全部を練習する必要はありません。次の順番がおすすめです。
- フラットサーブ:すべてのサーブの土台になるフォームを固める
- スライスサーブ:フラットと同じフォームで回転をかけ、セカンドを安定させる
- カット系を1つ:ショルダーカットかアンダーカットで、変化をつける
- リバース・トップスピン・バックカット:相手に読ませないための引き出しを増やす
中学生や初心者は、フラットとスライスの2つで、確実にコースに入れられることを目標にしましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. ソフトテニスのサーブには何種類ありますか?
決まった数はありませんが、上から打つフラット・スライス・リバース・トップスピンと、カット系のショルダーカット・アンダーカット・バックカットの7つに分けると整理しやすくなります。
Q. スライスサーブとリバースサーブの違いは何ですか?
回転の向きが逆です。右利きの場合、スライスはボールの右上を、リバースはボールの左側をこするように打ちます。
Q. 初心者は、どのサーブから練習すればいいですか?
フラットサーブから始めましょう。すべてのサーブの基本になるフォームが身につきます。次に、同じフォームで回転をかけるスライスサーブを練習すると、セカンドサーブが安定します。
Q. ソフトテニスで下から打つサーブは反則ですか?
反則ではありません。ルール上、トスしたボールをコートに落ちる前に打てばよく、上から打つか下から打つかの決まりはありません。
Q. カットサーブで2回当たったように見えたら反則ですか?
反則ではありません。連盟のジュニア審判マニュアルでは、カットサービスはラケットに当たった回数を1回とすると定めています。
まとめ
- ソフトテニスのサーブは、上から打つ4種類+カット系3種類の7つで整理できる
- ルール上、上から打っても下から打ってもよい
- ファーストは速さ(フラット・トップスピン)、セカンドは確率(スライス・ショルダーカット)
- カットサーブは、2度当たったように見えても1回と数える
- 練習はフラット → スライス → カット系の順で
まずは、ふだんのセカンドサーブをスライスかショルダーカットに変えて、10本中何本入るか数えてみてください。ダブルフォルトが減れば、試合の流れが大きく変わります。

