「子どもにソフトテニスをやらせてみたいけれど、何歳から、どこで始めればいいの?」。中学の部活で始めるイメージが強いソフトテニスは、小学生向けの情報がまとまっておらず、迷う保護者の方は多いはずです。

結論から言うと、小学生のソフトテニスは地域のジュニアクラブに入る形が中心で、低学年から出られる学年別の大会もあります。この記事では、始める時期の目安、始め方、ジュニア用ラケットの選び方、費用、練習の注意点、全国大会までの流れを順にまとめます。

まず結論|小学生のソフトテニスで押さえる5つのこと

項目ポイント
何歳から受け入れ学年はクラブごとに違う。小学3年生からの例、小学6年生からの例などがある
始め方ジュニアクラブ(スポーツ少年団を含む)、民間スクール、地域の連盟・自治体の教室の3つ
ラケット一般用より短く軽いジュニア用がある。身長に合わせて選ぶ
費用月会費だけでなく、登録料・大会参加費・遠征費・道具代まで含めて考える
大会地区・都道府県の大会から始まり、予選を勝ち上がると全国大会がある

小学生は何歳からソフトテニスを始められる?

受け入れ学年はクラブによって違う

ソフトテニスを何歳から始めるべきか、決まった基準はありません。目安になるのは、通いたいクラブや教室が何年生から受け入れているかです。

たとえば新潟市が紹介している市内のジュニアクラブでは、対象を「小学3年生〜6年生」とするクラブと、「小学6年生〜中学3年生」とするクラブがありました。同じ市内でも対象が大きく違うため、低学年のうちから始めたい場合は、まず問い合わせて確認しましょう。

学年別に競える大会がある

小学生の大会には、学年で区切った種目を設ける例が見られます。2026年3月の全国小学生ソフトテニス大会では、ダブルスに「4年生以下の部」がありました。低学年で始めても、同じ学年の子と競える場があるのは、小学生のソフトテニスならではの特徴です。

低学年はボールに慣れることから

低学年のうちは、ボールを投げる・捕る・ワンバウンドで打ち合うなど、遊びの要素が多い練習で十分です。「コートに行くのが楽しい」と感じられるかを大切にしましょう。

小学生がソフトテニスを始めるメリット

小学生のうちに始めるメリットは、大きく3つあります。

  1. 中学の部活でスタートダッシュを切れる:ヨネックスは、中学生が「ソフトテニスの競技人口の約6割を占める」と説明しています。中学で始める人が多い競技なので、小学生のうちに基礎を身につけておくと、入部時に余裕を持って練習できます。
  2. 柔らかいゴムボールで始めやすい:ソフトテニスのボールはゴム製で、硬式テニスのボールより柔らかく軽いのが特徴です。初めてラケットを持つ子どもでも、ボールに慣れやすい競技です。
  3. ダブルスでペアと協力する経験ができる:ソフトテニスはダブルスが中心の競技です。ペアと声をかけ合い、作戦を相談する経験は、コートの外でも役立ちます。

小学生がソフトテニスを始める方法3つ

フェンス越しに見た屋外のソフトテニスコート

ジュニアクラブ・スポーツ少年団

小学生のソフトテニスで最も一般的なのが、地域のジュニアクラブです。指導者と保護者が運営する形が多く、平日の夕方や土日に練習します。月会費は抑えめの例が多い一方で、保護者の送迎や当番が必要なクラブもあるため、入会前に家庭の負担を確認しましょう。

大会を目指すなら、「どの大会に出ているクラブか」を聞いておくと、入会後のイメージがつかみやすくなります。

民間テニススクールのジュニアクラス

硬式テニスのスクールが、ソフトテニスのジュニアクラスを設けている場合があります。週1回から通え、雨の日も練習できるインドアの施設もあります。ソフトテニスのクラスがない校舎もあるため、事前に確認しましょう。スクールの比べ方は、記事末の関連記事でまとめています。

地域の連盟・自治体のソフトテニス教室

市区町村のソフトテニス連盟や自治体のスポーツ施設が、期間を決めた初心者教室を開くことがあります。「続くか分からないので、まず体験させたい」というご家庭に向いています。

近くのジュニアクラブの探し方

ジュニアクラブはネットに情報が少ないことがあります。次の方法で探してみてください。

  • 都道府県の小学生ソフトテニス連盟のWebサイトを見る(埼玉県・大阪府・山形県・山口県など、Webサイトを持つ連盟があります)
  • 都道府県や市区町村のソフトテニス連盟に問い合わせる
  • 自治体が公開しているジュニアスポーツクラブの一覧を見る
  • 近くのテニスコートで、小学生が練習している日時に見学する

小学生のラケットの選び方|長さと重さの目安

重ねて置かれたソフトテニスラケットと白いゴム製のソフトテニスボール

ジュニア用は一般用より短く軽い

小学生、とくに低学年には、ジュニア用のソフトテニスラケットがあります。ヨネックスのジュニアモデル「エースゲート」を例に、一般的なラケットと比べてみましょう。

モデル(ヨネックス)対象身長(年齢の目安)長さ重さ(張り上げ時の平均)価格(税込)
エースゲート63(ACE63G)120〜130cm(7〜8歳)630mm(60mm短い)175g8,250円
エースゲート66(ACE66G)130〜140cm(9〜10歳)660mm(30mm短い)185g9,350円

※ヨネックス公式オンラインショップの掲載情報(2026年10月確認)。在庫や価格は変わる場合があります。

ヨネックスの一般用ラケット(ボルトレイジ、ジオブレイクなど)では、ガットを張る前のフレームの重さが「UL」で228〜242g、最も軽い区分の「XFL」でも198〜212gです。ジュニア用は張り上げた状態でも185g以下で、小学生の腕でも振り抜きやすい重さです。

身長で選び、大きめを買わない

選ぶときの基準は年齢より身長です。「すぐ大きくなるから」と大人用を早めに買うと、重さに負けて手打ちの癖がつきやすくなります。エースゲート66の対象身長(140cm)を超えてきたら、一般用の軽いモデルを候補に入れましょう。

グリップは細めから試す

手の小さい子どもは、グリップが太すぎると握りにくくなります。ヨネックスの表記では、00(104mm)、0(106mm)、1(110mm)の順に太くなります。購入前に、店頭で実際に握らせて確かめるのが確実です。

費用の目安|月会費以外にかかるもの

最初にそろえる道具

道具ポイント
ラケットジュニア用は8,000〜9,000円台の例(上の表参照)。クラブで貸し出しがあれば、最初は借りて様子を見る方法もある
シューズコートの種類(砂入り人工芝・クレー・ハード)に合うもの。サイズはこまめに見直す
ボール練習球をクラブで用意することが多い。自主練習用に数球あると便利
ウェア・帽子動きやすい服装でよい。大会ではユニフォームや服装の決まりがある
水筒・タオル屋外練習では必須。夏は日よけの帽子も

継続してかかる費用

道具代のほかに、次の費用がかかります。

  • クラブの月会費・年会費
  • 連盟への登録料(大会に出る場合)
  • 大会参加費・遠征費・合宿費
  • スポーツ保険料
  • ガットの張り替え代、シューズの買い替え代

月会費はクラブによって差があります。ある市が公表している地域クラブの一覧では、ソフトテニスのクラブの月会費は500〜4,500円で、保険料や大会参加費は別でした。月会費が安くても、遠征が多いクラブは年間の総額が大きくなることがあるので、年単位で見積もりましょう。

大会に出るには連盟への登録が必要

公式の大会に出るには、日本ソフトテニス連盟への会員登録が前提になるのが一般的です。登録はクラブ(団体)の管理者が会員登録システムでまとめて手続きする形が基本なので、入会時に「登録はいつ、いくらか」をクラブに確認しておくと安心です。

小学生の練習の注意点|ケガとやりすぎを防ぐ

コートのラインのそばで構えるプレーヤーの足元とラケット

練習量は「休む日」から決める

成長期の子どもは、同じ動きのくり返しで体を痛めることがあります。参考になるのが、国が中学生などの部活動・地域クラブ活動向けに示す目安です。2025年12月の文部科学省のガイドラインでは、週2日以上の休養日を設け、平日は1日2時間程度以内、休日は3時間程度以内とされています。

小学生向けの基準ではありませんが、練習量を考える参考になります。自主練習も含めた合計の時間で考えましょう。

痛みは我慢させない

ひじ・肩・腰・ひざなどに痛みが続くときは、練習を休ませ、早めに医療機関に相談しましょう。「休むと置いていかれる」と子どもが言い出せないこともあるので、保護者から声をかけるのが大切です。

夏の屋外練習は熱中症に注意

屋外のコートで練習することが多いため、こまめな水分補給と休憩、帽子の着用を習慣にしましょう。暑い日に練習を短くするなど、クラブの対応も入会前に確認しておくと安心です。

家でできる練習

コートに行けない日は、次のような練習で十分です。

  • 鏡の前での素振り(フォームの確認)
  • ラケットの上でボールをつく「ボールつき」
  • 壁打ち(公園などのルールを守れる場所で)
  • 縄跳びや軽いランニング(フットワークの土台づくり)

小学生の大会の種類と全国大会までの流れ

大会でプレーヤーが集まっている屋外のテニスコート

大会は地区→都道府県→ブロック→全国

小学生の大会は、次のような段階に分かれています。

段階大会の例
地区・市区町村市の大会、クラブ主催の研修大会・交流大会
都道府県春季・秋季大会、シングルス大会、インドア大会、全国大会の予選会
ブロック(地域)東北・近畿・九州などの小学生大会、東日本・西日本の小学生大会
全国全日本小学生ソフトテニス選手権大会、全国小学生ソフトテニス大会

全国大会は大きく2つ

小学生の全国大会は、名前の似た2つの大会がよく知られています。

項目全日本小学生ソフトテニス選手権大会全国小学生ソフトテニス大会
時期夏(2025年は7月31日〜8月3日)春休み(2026年は3月29日〜31日)
会場の例2025年:茨城県神栖市の海浜運動公園テニスコート2026年:千葉県白子町の白子サニーテニスコートほか
主催日本ソフトテニス連盟千葉県白子町・日本ソフトテニス連盟
種目の例団体戦などを実施6年生シングルス、5年生ダブルス、4年生以下ダブルス(男女別)

※2025年は第42回(全日本)、2026年は第25回(全国)。次回以降の日程・会場・種目は、日本ソフトテニス連盟や都道府県連盟が公表する大会要項で確認してください。

全国大会に出るまでの流れ

全国大会への出場は、おおむね次の流れになります。

  1. ジュニアクラブに所属し、連盟への登録を済ませる
  2. 都道府県で行われる予選会(予選を兼ねた大会)に出場する
  3. 上位に入り、都道府県の代表に選ばれる
  4. 全国大会に出場する

代表の枠や選び方は、都道府県と大会ごとに決まっています。たとえば千葉県では、全国小学生大会の千葉県予選のほか、県のシングルス大会の結果で代表が決まった例があり、開催県としての推薦枠もありました。お住まいの地域のルールは、クラブの指導者に確認するのが確実です。

よくある質問(FAQ)

Q. 運動が苦手な子でも始められますか?

始められます。小学生の大会には学年別の種目を設けるものがあり、同じ学年の子と競えます。まずは体験や見学で、楽しそうに取り組めるかを見てあげてください。

Q. ラケットは最初に買う必要がありますか?

クラブで貸し出しがあれば、最初は借りて続けられるか様子を見る方法もあります。買う場合は、身長に合ったジュニア用を選びましょう。

Q. 小学生の全国大会はいつ、どこで開かれますか?

全日本小学生ソフトテニス選手権大会は夏に行われ、2025年は茨城県神栖市が会場でした。全国小学生ソフトテニス大会は春休みに行われ、2026年は千葉県白子町が会場でした。最新の日程は大会要項で確認してください。

Q. 保護者の負担はどれくらいですか?

クラブによって大きく違います。送迎、練習当番、大会の付き添いなどが必要な場合があるので、入会前に確認しましょう。

まとめ

  • 何歳から始められるかはクラブの受け入れ学年で決まる。小学3年生からの例などがある
  • 始め方は、ジュニアクラブ・民間スクール・地域の連盟や自治体の教室の3つ
  • ラケットは身長に合ったジュニア用を。大きめを先に買わない
  • 費用は月会費だけでなく、登録料・大会参加費・遠征費まで含めた年間の総額で考える
  • 練習は休む日を先に決め、痛みは我慢させない
  • 全国大会は夏の「全日本小学生」と春休みの「全国小学生」の2つ。都道府県予選から目指す

まずは近くのクラブを2つほど探して、見学や体験に行ってみましょう。子どもが楽しそうにボールを追いかけているかが、大切な判断材料になります。

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