「団体戦って何人で出るの?」「オーダーの順番はどう決めればいい?」。初めて団体戦に出る1年生や、試合を見に行く保護者の方には、個人戦との違いが分かりにくいはずです。

結論から言うと、中学・高校の団体戦の多くは、ダブルス3ペアで戦い、先に2勝したチームが勝ちです。この記事では、人数・ペア数、勝敗の決め方、中学・高校・国スポの違い、オーダーの組み方、当日の流れと試合時間の目安まで、団体戦の仕組みに絞って整理しました。

まず結論|ソフトテニスの団体戦の基本

中学・高校の主な大会要項を確認すると、団体戦の基本は次のとおりです。

項目中学・高校の主な大会の例
戦い方ダブルス3ペアによる点取り戦
勝敗3対戦のうち2勝(2点)したチームの勝ち
登録人数選手8名以内+監督1名が多い
試合の長さ1対戦は7ゲームマッチが基本(大会により5ゲーム)
オーダー対戦ごとに出場選手・順番を変えられる大会が多い

ただし、人数やゲーム数、オーダーの提出方法は大会ごとの要項で決まります。出場する大会の要項を必ず確認しましょう。

ソフトテニスの団体戦とは?個人戦との違い

観客席に囲まれた屋内のソフトテニス大会会場

団体戦とは、学校やクラブ単位のチームで、複数の対戦の勝ち数を競う試合です。男子・女子は別々に行います。個人戦は1ペアの勝ち負けで終わりますが、団体戦は自分のペアが負けても、ほかのペアが2勝すればチームは勝ち上がれます。

個人戦団体戦
単位ペア(シングルスは1人)学校・クラブのチーム
勝敗その試合の勝ち負け複数の対戦の勝ち数
ベンチ監督・コーチが入る監督のほか、登録選手が入れる大会もある
戦略ペアの作戦ペアの作戦+オーダー(出場順)の作戦

1ゲームの得点の数え方やファイナルゲームのルールは、日本ソフトテニス連盟のルールブックに沿って個人戦と同じです。得点ルールの基本は、記事末の関連記事で解説しています。

団体戦は何人・何ペア?中学・高校・国スポの違い

青いハードコートが並ぶ屋外のテニスコート

団体戦の人数とペア数は、大会のカテゴリーで変わります。確認できた大会要項をもとに比べます。

大会の例チーム編成試合の形ゲーム数
全国中学校ソフトテニス大会(令和8年度)選手8名以内+監督1名(コーチ1名を登録可)ダブルス3ペアの点取り対抗戦7ゲームマッチ
全国高校総体(令和8年度)エントリー8名(令和3年度要項では選手6〜8名+監督1名)3ペアの点取り対抗戦大会要項で確認
高校の県大会の例(熊本・令和8年度)4ペア編成(選手4〜8名)+監督1名試合は3ペアで行う7ゲームマッチ(一部5ゲーム)
国民スポーツ大会(2024佐賀大会)選手5名+監督1名ダブルス2ペア+シングルス1名7ゲーム

中学の団体戦

全国中学校ソフトテニス大会の要項では、団体戦は同じ学校(または同じ地域クラブ)の選手8名以内と監督1名で構成します。試合はダブルス3ペアの点取り戦です。

また、「対戦の過半数を超えなければ参加できない」とされています。3対戦なら、少なくとも2ペア(4人)をそろえる必要があると読めます。部員が少ない学校は、地区大会の要項で最低人数を確認しておきましょう。

高校の団体戦

令和8年度の全国高校総体の要項でも、団体戦は3ペアによる点取り対抗戦です。エントリーした8名の中で、対戦ごとに出場選手と順番を変えてもよいとされています。人数は、令和3年度の要項で監督1名・選手6名以上8名以内と定められていました。

県予選では、4人から出場できる大会もあります。熊本県の令和8年度の要項では、6人未満のチームは全国・九州大会の規定に合わせて、ベスト4までの勝ち上がりとしています。人数が少ないと、上位大会に進めない場合がある点に注意しましょう。

一般・国スポの団体戦

国民スポーツ大会(旧・国体)は、2024年の佐賀大会の要項でダブルス2ペアとシングルス1名の点取り法と定められています。対戦の順番はダブルス→シングルス→ダブルスで、1対戦の中で同じ選手が重複して出ることはできません。2026年の青森大会も同じ形式と案内されています。

実業団のリーグ戦や市民大会・クラブ大会は、ペア数やシングルスの有無が大会ごとに異なります。出場前に、その大会の要項を確認してください。

団体戦の勝敗の決め方|2点先取と「初戦は3対戦」

点取り戦では、1対戦の勝利が1点になり、3対戦のうち先に2点を取ったチームが勝ちです。

1番2番3番結果
勝ち勝ち(行わない場合が多い)2勝0敗でチームの勝ち
勝ち負け勝ち2勝1敗でチームの勝ち
負け負け(行わない場合が多い)0勝2敗でチームの負け

知っておきたいのが、初戦の扱いです。全国中学校ソフトテニス大会や国スポでは、各チームの初戦は勝敗が決まっても3対戦すべてを行い、2戦目以降は2点先取で打ち切ります。高崎市の中学校新人大会でも「コート初出場は3ペアまで対戦する」と定めていました。

つまり、初戦なら3番手まで試合があります。3番の選手も、出番がないと思わずに準備しておきましょう。

リーグ戦で勝ち数が並んだときの順位の決め方(勝ち点・得失ゲームなど)は、大会ごとの要項で決まります。

団体戦の当日の流れ5ステップ

フェンスに囲まれた屋外のソフトテニスコート

大会によって細かい手順は違いますが、当日はおおむね次の流れで進みます。

  1. 受付:チームの到着を本部に届け出る。オーダー用紙をここで受け取る大会もある
  2. オーダーの提出・交換:本部へ提出する方式と、コート上で相手チームと交換する方式がある
  3. 整列・あいさつ:監督も選手と並んであいさつし、各ペアがサービスとサイドを決める
  4. 試合:1番から順に行う。2面を使って同時に進める大会もある
  5. 結果の報告:勝ったチームが採点票を本部に提出し、次のオーダー用紙を受け取る

中学の地区大会などでは、選手同士が審判をすることも多くあります。石川県の大会の注意事項では、対戦する両チームが交代で審判を担当する「相互審判」と定めていました。団体戦に出る選手は、審判のやり方やジャッジペーパーの書き方も覚えておくと安心です。

オーダーの順番はどう決める?組み方3パターン

オーダーとは、どのペアを何番に出すかを決めた出場順のことです。なお、「1番手」はチーム内の実力順、「1番」は出場順を指すことが多く、1番手のペアを1番に出すとは限りません。ルール上の正解はなく、戦力と相手の情報をもとに監督が決めます。よく使われる考え方を3つ紹介します。

パターン1|エースを1番に置いて流れをつかむ

最も強いペアを1番に出し、確実に1勝して流れを作る組み方です。1番が勝つと、2番以降のペアも落ち着いて試合に入れます。一方で、相手もエースを1番に出してくると、エース同士のつぶし合いになります。

パターン2|エースを2番に置いて勝負どころを任せる

1番を2番手か3番手のペアに任せ、エースを2番に置く組み方です。1番が負けても2番で取り返せ、1番が勝てば2番で勝負を決められます。2連敗すると終わるため、強いペアを3番まで温存しすぎない考え方です。

パターン3|3番に安定したペアを置いて接戦に備える

1勝1敗で3番に回ったときに勝ち切れるよう、メンタルが強く、試合運びが安定したペアを3番に置く組み方です。実力の近いチーム同士の対戦で使われます。ただし、2戦で決着すると3番は出番がない(初戦を除く)ため、力を出し切れないこともあります。

組み方向いている場面注意点
エースが1番先に流れをつかみたい/格上に先制したい相手エースとぶつかりやすい
エースが2番戦力に差がある/取りこぼしを防ぎたい1番の勝敗で役割が変わる
安定ペアが3番実力が近い相手/接戦が予想される出番がないまま終わることがある

対戦ごとにオーダーを変えられる大会なら、相手チームの前の試合を見て組み替えることもできます。どのパターンでも、選手には自分が何番になっても戦える準備をさせておくことが大切です。

オーダー用紙の書き方と提出のタイミング

コート脇のベンチに置かれたソフトテニスボール

オーダー用紙は、大会本部が用意した書式に、出場順とペアの氏名を記入して提出するのが一般的です。主な記入項目は次のとおりです。

記入項目の例ポイント
大会名・対戦番号(回戦)何試合目のオーダーかを間違えない
チーム名・対戦相手学校名は略さず、要項の表記に合わせる
1番・2番・3番のペア前衛・後衛の順など、書き方の指定があれば従う
監督名署名が必要な大会もある

提出のタイミングも大会によって違います。高崎市の中学校新人大会では、受付後に本部へ提出し、以降は対戦相手が決まってから5分後を目安に提出と定めていました。熊本県の高校総体では、オーダー用紙を毎回提出し、提出後の変更は認めないとしています。

提出が遅れると進行を止めてしまいます。次の対戦相手が決まりそうな段階で、候補を2〜3通り考えておくと慌てません。登録外の選手は出場できないため、選手の変更は要項の手続きどおりに届け出ましょう。

団体戦にかかる時間の目安

団体戦1試合(チーム対チーム)の時間は、1対戦の時間×試合をする対戦数で考えるとイメージしやすくなります。

ソフトテニスの1試合は、7ゲームマッチで平均30分前後が目安です。1面で順番に行うと、2対戦で決着すれば約1時間、3対戦まで行くと約1時間半かかる計算です。2面以上で同時に進める大会では短くなり、ファイナルゲームが続くと延びます。応援に行くときは、大会の進行表を見て余裕をもって到着しましょう。

団体戦ならではの注意点

団体戦では、個人戦にはない決まりやマナーがあります。大会の注意事項でよく見られるものをまとめました。

  • ベンチ入りの人数:石川県の大会は「選手4組以内・監督1人・コーチ1人」など、上限を決めている大会が多い
  • コーチングの時間:チェンジサイズとファイナルゲーム前のみで、石川県の大会は1分以内、熊本県の高校総体は45秒以内と大会で異なる
  • 試合前の練習:1分以内など短く決められていることがある
  • 服装・ゼッケン:チームでそろえる、ゼッケンをつけるなどの規定に従う
  • 応援のマナー:相手のミスを喜ぶ声や、審判の判断を左右するような言動はしない

よくある質問

Q. ソフトテニスの団体戦は何人で戦いますか?

中学・高校の主な大会では、ダブルス3ペア(試合に出るのは6人)で戦います。登録は選手8名以内と監督1名とする大会が多く、全国高校総体もエントリーは8名です。国スポはダブルス2ペア+シングルス1名の5人です。

Q. 団体戦は何ペアから出場できますか?

大会によって違います。全国中学校ソフトテニス大会の要項では、対戦の過半数を組めない場合は参加できないとされ、3対戦なら2ペアは必要と読めます。県大会では4名から出場できる例もあるため、出場する大会の要項で確認してください。

Q. 同じ選手が団体戦で2回出ることはできますか?

1回の対戦(チーム対チーム)の中で、同じ選手が2つの試合に出ることはできないのが一般的です。国スポの要項でも、1対戦中の重複出場はできないと定めています。次の対戦でオーダーを変えることは、多くの大会で認められています。

Q. 2勝したら3番の試合はしないのですか?

2戦目以降は、2勝で勝負が決まった時点で打ち切る大会が多いです。ただし、全国中学校ソフトテニス大会や国スポでは、各チームの初戦は3対戦すべて行います。

Q. 団体戦と個人戦の両方に出られますか?

全国中学校ソフトテニス大会の要項では、同じ選手が団体戦と個人戦を兼ねて出場できるとされています。地区大会でも兼ねて出られることが多いですが、日程が重なる場合もあるため、要項と進行表を確認しましょう。

まとめ

  • 中学・高校の団体戦は、ダブルス3ペアの点取り戦で2勝したチームの勝ちが基本
  • 登録は選手8名以内+監督1名が多い。国スポはダブルス2ペア+シングルス1名
  • 各チームの初戦は3対戦すべて行う大会があるため、3番の選手も準備しておく
  • オーダーは「エース1番」「エース2番」「安定ペア3番」の3パターンを基本に、相手と戦力で考える
  • 人数・ゲーム数・オーダーの提出方法は大会の要項で決まるので、出場前に必ず確認する

次の団体戦の前に、要項で「登録人数・ゲーム数・オーダーの提出時刻」の3点に印をつけておきましょう。チーム全員がルールを知っているだけで、当日の慌てる場面はぐっと減ります。

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