「ピックルボールって最近よく聞くけど、どんなスポーツ?」「自分にもできる?どこで、いくらで始められる?」と気になっている方は多いはずです。
結論から言うと、ピックルボールはバドミントンのダブルスと同じ広さのコートで、穴のあいたプラスチックボールを板状のパドルで打ち合うラケットスポーツです。始めるなら、まずは用具を貸してくれる体験会に参加するのが近道で、費用は無料〜1,000円程度の例があります。この記事では、ピックルボールの全体像と、体験会・サークル・施設の探し方、費用の目安をまとめました。
結論|ピックルボールはこんなスポーツ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| どんな競技? | パドルで穴あきボールを打ち合うラケットスポーツ |
| コート | 横6.10m×縦13.41m(バドミントンのダブルスとほぼ同じ) |
| 人数 | シングルス(1対1)とダブルス(2対2) |
| 道具 | パドル(ラケット)・ボール・室内用シューズ |
| 発祥 | 1965年、アメリカ・ワシントン州 |
| 始め方 | 体験会→サークル・クラブ→施設で練習 |
| 費用の目安 | 体験会は無料〜1,000円程度の例。パドルを買うならメーカー品で1万円台〜が目安 |
※コートの寸法と発祥はUSA Pickleball(米国の統括団体)の公式情報によります。費用は2026年10月時点で確認できた例です。
ピックルボールとは?基本をおさえよう

ピックルボールは、テニス・バドミントン・卓球の要素をあわせ持つと言われるスポーツです。コートが小さく、ボールのスピードも出すぎないため、運動経験や年齢を問わずラリーを楽しみやすいのが特徴です。
コートとネット
USA Pickleballの公式情報では、コートは20フィート×44フィートです。メートルに直すと約6.10m×13.41mで、シングルスもダブルスも同じ広さを使います。
| 項目 | 公式の数値 | メートル換算 |
|---|---|---|
| コートの広さ | 20×44フィート | 約6.10m×13.41m |
| ネットの高さ(サイド) | 36インチ | 約91.4cm |
| ネットの高さ(中央) | 34インチ | 約86.4cm |
| キッチン(ノンボレーゾーン) | ネットから7フィート | 約2.13m |
体育館のバドミントンコートのラインを使って練習しているサークルもあります。
道具はパドルとボール
ラケットは「パドル」と呼ばれ、ガット(ストリング)を張らない板状のものを使います。ボールは穴のあいたプラスチック製で、USA Pickleballによると穴の数は26〜40個です。室内用と屋外用で、ボールのつくりが少し違います。
パドルの重さや素材、選び方は奥が深いので、最初は体験会などで借りて打ってみるのがおすすめです。
ルールの要点は3つ
細かいルールはたくさんありますが、初心者がまず覚えたいのは次の3つです。
- サーブは下から打つ:アンダーハンドで、対角線の相手コートに入れます(ボールを一度床に落としてから打つ「ドロップサーブ」も認められています)
- 最初の2打はワンバウンドさせる:サーブを受ける側も、それを返す側も、ノーバウンドで打てません(ツーバウンドルール)
- キッチンの中ではボレー禁止:ネットから約2.13mのエリア(キッチン)に入って、ノーバウンドで打つことはできません
試合は11点先取(2点差がつくまで)の形式が一般的です。なお、ルールは毎年見直しがあり、USA Pickleballの2026年版ルールブックは2026年1月1日から適用されています。大会に出るときは、その大会の要項で最新のルールを確認しましょう。
1965年にアメリカで生まれた
ピックルボールは、1965年にアメリカ・ワシントン州のベインブリッジ島で、3人の父親が子どもたちと遊ぶために考えたのが始まりです。卓球のラケットと穴あきボールを使い、バドミントンのネットを低くして遊んだのが原型とされています。
ピックルボールが人気の理由

ピックルボールの人気は数字にも表れています。
- アメリカ:SFIA(米国スポーツ・フィットネス産業協会)の調査では、2025年のプレー人口は2,430万人。2020年の420万人から5倍以上に増えました
- 日本:民間企業(株式会社ピックルボールワン)の2026年3月のインターネット調査では、国内の競技人口は推計約33万人。ただし公的な統計ではありません
人気の理由として、次の4つがよく挙げられます。
- すぐにラリーが続く:コートが小さく、打球の速さも出すぎないので、初日からゲームを楽しみやすい
- 体格差・年齢差が出にくい:力よりも、コースやタッチの工夫が生きる
- ダブルスで交流しやすい:体験会やサークルでは、その場で組んだ人とペアを組むことが多い
- 場所を取らない:体育館のバドミントンコートや、テニスコートの一部を使って楽しめる
ソフトテニス・テニス経験者にはなじみやすい
ソフトテニスやテニスの経験がある人は、ボールに合わせて足を動かす感覚やダブルスの前後の動きを生かせます。一方で、パドルにはガットがなく、ボールも弾み方が違うため、強く打ちすぎてアウトになる、キッチンの中でついボレーしてしまうといった戸惑いもあります。最初は「強く打つ」より「つなぐ」意識で入ると、早くなじめます。
ピックルボールの始め方|4ステップ

始め方の流れは、次の4ステップです。
- 体験会に参加する
- サークル・クラブを探す
- 練習できる施設(コート)を探す
- 自分の道具をそろえる
ステップ1 体験会に参加する
最初の一歩は、用具を貸してくれる体験会がおすすめです。ルールの説明から始めてくれることが多く、手ぶらに近い形で参加できます。体験会は、主に次のような場所で探せます。
- 自治体・地域のスポーツ協会:市区町村の広報誌や公式サイト、体育館の掲示に募集が出ます。2026年には、福岡市の東体育館(市教育委員会が後援。参加費無料・事前申込制、用具は主催者が用意)や、長崎県の佐世保市スポーツ協会(参加料1,000円)などで体験会が開かれました
- Pickleball Japan:国内の統括団体です。公式サイトのお知らせに「交流イベント」「レッスン」の情報が載ります。都道府県ごとの連盟の情報もあります
- メーカー・専用施設:ミズノは、ピックルボールができる施設の検索ページを用意しています。ページでは、用具の貸出があり、1名から参加でき、会員登録や長期契約は不要と案内されています
なお、日本の競技団体は、日本ピックルボール協会(JPA)とピックルボール日本連盟(PJF)が統合し、2026年4月14日から「Pickleball Japan(PJ)」になりました。2026年6月24日には、日本スポーツ協会(JSPO)の承認団体にも認められています。古い記事では旧団体名のまま紹介されていることがあるので、情報を探すときは「Pickleball Japan」の名前で検索しましょう。
ステップ2 サークル・クラブを探す
体験会で「続けたい」と思ったら、定期的に練習しているサークルやクラブを探します。
- 都道府県のピックルボール連盟・協会:地域のクラブや練習会の情報が見つかることがあります
- 体験会の主催者に聞く:参加者の多くは地域のサークルにつながっています。いちばん確実な方法です
- SNSで「ピックルボール+地域名」を検索:練習会の募集を出しているサークルが見つかります
サークルを選ぶときは、初心者歓迎か、用具の貸出があるか、参加費(1回いくらか、年会費があるか)、活動の曜日と時間を確認しておくと安心です。
ステップ3 練習できる施設(コート)を探す
自分たちでコートを借りて練習する場合は、次の3つが候補です。
| 施設の種類 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 公共の体育館 | 利用料が比較的安い | ネットや用具があるかは施設ごとに違う。ピックルボールで使えるかも事前に確認 |
| ピックルボール専用施設 | 専用コート・用具レンタルがある | 料金は時間帯・曜日で変わる。会員制の施設もある |
| テニスコートなどの屋外施設 | 開放感がある | 夏は熱中症に注意。屋外用ボールを使う |
首都圏を中心に、専用施設も増えています。コート料金は施設や時間帯によって差が大きく、1面1時間あたり数百円台から数千円台まで幅があります。ラケットやボールを無料で貸し出す施設もあれば、レンタルが有料の施設もあるので、予約前に公式サイトで確認しましょう。
ステップ4 自分の道具をそろえる
月に何回か通うようになったら、自分のパドルを買うタイミングです。最初の1本は、メーカーの初心者〜中級者向けモデルから選ぶと失敗が少なくなります。体験会やサークルで、いろいろなパドルを借りて打ち比べてから選びましょう。
初めて参加するときの持ち物
- 室内用シューズ(体育館の場合。底が平らで滑りにくいもの)
- 動きやすい服装
- タオル
- 飲み物
- パドル(借りられない場合のみ)
ソフトテニスやバドミントンで使っている室内用シューズがあれば、それで大丈夫な場合が多いです。
ピックルボールの費用の目安

2026年10月時点で確認できた例をもとに、費用の目安をまとめます。
| 項目 | 費用の目安 | 確認できた例 |
|---|---|---|
| 体験会 | 無料〜1,000円程度 | 福岡市東体育館の体験会(無料)、佐世保市スポーツ協会の体験会(1,000円) |
| 専用施設のコート料金(1面・1時間) | 数百円台〜数千円台 | 施設・曜日・時間帯で大きく変わる |
| パドル | メーカー品で1万円台〜数万円 | 体験会などで借りて打ち比べてから選ぶ |
| ボール | 体験会では主催者が用意することが多い | 購入する場合は屋内用・屋外用を確認する |
| シューズ | 手持ちの室内用シューズを使えば0円 | ― |
※コート料金は1面あたりの金額です。4人で割れば、1人あたりの負担はその4分の1になります。
※専用施設の料金は時間帯や曜日、会員かどうかで変わります。予約前に各施設の公式サイトで確認しましょう。
※パドルの価格はモデルや販売店によって変わります。購入前にメーカーや販売店の公式サイトで確認してください。
費用をおさえるコツ
- 最初の数回は借りる:体験会や施設のレンタルを使えば、道具代はかかりません
- 料金の安い時間帯をねらう:専用施設は、平日の昼などが安く設定されていることがあります
- 公共の体育館を使うサークルに入る:施設の利用料をメンバーで分けるので、1回あたりの負担が小さくなります
初心者が気をつけたいこと
- 準備運動をしっかり:短い距離でも、急に止まる・踏み込む動きがあります。足首やふくらはぎを中心にほぐしましょう
- 屋外は熱中症対策を:Pickleball Japanも公式サイトで熱中症予防を呼びかけています。こまめな水分補給と休憩を
- 声かけのマナー:となりのコートにボールが入ったら、ひと声かけてプレーを止めてもらいます。初対面の人とペアを組むことも多いので、あいさつを大切にしましょう
よくある質問(FAQ)
Q. ピックルボールは難しいですか?
コートが小さく、打球が速くなりすぎないため、初日からラリーを楽しみやすいスポーツです。キッチン(ネット前のエリア)のルールなど独特な点はありますが、体験会ではルールから教えてもらえることが多いです。
Q. 何歳くらいの人が遊べますか?
子どもからシニアまで幅広い年代が楽しめます。自治体の体験会では、小学生から高齢者までを対象にしている例があります。
Q. 一人でも参加できますか?
参加できます。体験会や専用施設の中には、1名から参加できるものがあります。ペアはその場で組むことが多いです。
Q. ピックルボールはどこでできますか?
自治体やスポーツ協会が開く体験会、地域のサークル、公共の体育館、ピックルボール専用施設などでできます。ミズノのようにピックルボールができる施設を検索できるページを用意しているメーカーもあります。
Q. 始めるのにいくらかかりますか?
体験会なら無料〜1,000円程度の例があり、用具も借りられることが多いです。自分のパドルを買う場合は、メーカー品で1万円台からが目安です。
Q. ピックルボールではボレーは禁止ですか?
全面的に禁止ではありません。ネット前の「キッチン」と呼ばれるエリアの中でのボレーが禁止です。また、サーブとその返球はワンバウンドさせてから打つ決まりがあります。
まとめ
- ピックルボールは、バドミントンのダブルスとほぼ同じ広さのコートで、パドルと穴あきボールを使って打ち合うラケットスポーツ
- ルールの要点は「下から打つサーブ」「最初の2打はワンバウンド」「キッチンの中ではボレー禁止」の3つ
- 米国では2025年に2,430万人がプレー(SFIA)。日本は民間調査で推計約33万人
- 始めるなら、用具を貸してくれる体験会からがおすすめ。費用は無料〜1,000円程度の例がある
- 続けるならサークルや施設を探し、慣れてきたら自分のパドル(1万円台〜)を選ぶ
まずは、お住まいの自治体の公式サイトやPickleball Japanのお知らせで、近くの体験会を探してみましょう。

