ソフトテニスのインカレは、大学生の日本一を決める「全日本学生選手権大会」の通称です。2026年は地震の影響で会場が熊本県から千葉県白子町に変わり、9月に開かれました。大学対抗戦は男女とも日本体育大学が優勝しています。
この記事では、2026年大会の結果と日程・会場、3種目の試合形式、地区学連の予選を通じた出場資格、近年の優勝校をまとめます。情報は2026年10月時点で、日本学生ソフトテニス連盟の要項・結果資料で確認できたものを中心に載せています。
ソフトテニスのインカレ(全日本学生選手権大会)とは
インカレは、日本学生ソフトテニス連盟(日本学連)が主催する、大学ソフトテニスの日本一を決める全国大会です。「インカレ」は「インターカレッジ(大学間の)」を略した呼び方で、正式には次の3つの大会をまとめて「全日本学生選手権大会」と呼びます。
| 大会(2026年の正式名称) | 中身 |
|---|---|
| 第80回 文部科学大臣杯 全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会 | 大学どうしの団体戦 |
| 第81回 三笠宮賜杯・三笠宮妃賜杯 全日本学生ソフトテニス選手権大会 | 個人戦(ダブルス) |
| 第68回 全日本学生ソフトテニスシングルス選手権大会 | 個人戦(シングルス) |
主催は日本学連、共催は日本ソフトテニス連盟と大学スポーツ協会(UNIVAS)です。近年は8月末〜9月上旬に、約1週間かけて団体戦→ダブルス→シングルスの順で行われます(2025年は8月29日〜9月3日、2026年は9月4日〜9日)。
大学のソフトテニス大会には、ほかに「全日本大学ソフトテニス王座決定戦」や、東日本・西日本ごとの学生大会(東インカレ・西インカレと呼ばれることがあります)もあります。単に「インカレ」と言えば、この全日本学生選手権大会を指すのが一般的です。
2026年(令和8年度)インカレの日程・開催地
2026年のインカレは、9月4日(金)〜9日(水)に千葉県長生郡白子町で開かれました。主会場はサニーインむかいテニスコートです。
熊本から千葉・白子町へ会場変更
当初は熊本県(熊本県民総合運動公園庭球場など)で開催する予定でした。しかし2026年7月28日に起きた熊本地震の影響で、主要会場が臨時閉鎖に。日本学連は8月3日、安全を最優先して熊本開催を断念し、日程はそのままで白子町に変更すると発表しました。
日別のスケジュール
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 9月4日(金) | 前日練習・代表者会議 |
| 9月5日(土) | 開会式・大学対抗 1日目 |
| 9月6日(日) | 大学対抗 2日目・地元カップ |
| 9月7日(月) | 選手権(ダブルス)1日目 |
| 9月8日(火) | 選手権 2日目・シングルス 1日目 |
| 9月9日(水) | シングルス 2日目・表彰式・閉会式 |
| 9月10日(木) | 予備日 |
開会式は当初9月4日16時の予定でしたが、会場変更に伴い9月5日9時に変更されました。
2026年インカレの結果

2026年大会の優勝校・優勝ペアは次のとおりです(日本学連が公開した最終結果の表記にそろえています)。
| 種目 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 大学対抗 優勝 | 日本体育大学 | 日本体育大学 |
| 大学対抗 準優勝 | 同志社大学 | 明治大学 |
| 大学対抗 3位 | 早稲田大学・中央大学 | 関西大学・神戸松蔭大学 |
| 選手権(ダブルス)優勝 | 川﨑康平・黒坂卓矢(日本体育大学) | 前田梨緒・中谷さくら(明治大学) |
| シングルス 優勝 | 植田璃音(早稲田大学) | 天間麗奈(日本体育大学) |
大学対抗の決勝は、男子が日本体育大学3-0同志社大学、女子が日本体育大学3-0明治大学でした。日本体育大学は男女アベック優勝です。
ダブルスでは、黒坂卓矢選手が2025年(片岡暁紀選手とのペア)に続いて連覇しました。女子の前田梨緒・中谷さくらペアも2025年から2年連続の優勝です。シングルスは男子が早稲田大学の植田璃音選手、女子が日本体育大学の天間麗奈選手で、女子シングルスは2025年の天間美嘉選手に続いて日本体育大学の選手が制しました。
インカレの種目と試合形式

インカレは「大学対抗(団体戦)」「選手権(ダブルス)」「シングルス」の3種目で、それぞれ試合の長さが違います。
| 種目 | 試合形式 | 出場の単位 |
|---|---|---|
| 大学対抗 | 3ペアの団体殲滅戦、7ゲームマッチのトーナメント | 1大学1チーム(4〜10名) |
| 選手権 | ダブルス、原則9ゲームマッチのトーナメント | 同じ大学のペア |
| シングルス | 7ゲームマッチのトーナメント | 個人 |
大学対抗は「殲滅戦(勝ち抜き戦)」
大学対抗は3ペアで戦う殲滅戦です。勝ったペアが次の相手と続けて戦い、相手の3ペアすべてを倒したチームが勝ちます。点取り戦と違い、1ペアが連勝して試合を決めることもあります。中学・高校の団体戦で多い点取り戦とは戦い方が変わる点が、大学ソフトテニスの見どころです。
選手権(ダブルス)は9ゲームマッチ
ダブルスの選手権は原則9ゲームマッチで、一般的な7ゲームより長い試合です。ただし運営状況によって、途中の回戦まで7ゲームに変える場合があります。
なお、大学対抗の初日に負けた大学は、「地元カップ」という3ペアの点取り戦(7ゲーム)に参加できます。2026年の使用球は、大学対抗・選手権・シングルスとも男子がアカエム、女子がケンコーでした。
インカレの出場資格と予選のしくみ

インカレに出るには、日本学連に会員登録した大学ソフトテニス部に所属し、公認審判員2級の資格を持っていることが前提です。そのうえで、個人戦は地区学連の予選などで選抜基準を満たす必要があります。
大学対抗の出場資格
大学対抗は、日本学連に登録した大学のソフトテニス部が、男女それぞれ1校1チームで出場できます。同じ大学に在学する4〜10名でチームを組みます。
選手権(ダブルス)の選抜基準
ダブルスは、次のどれかに当てはまるペアが出場できます(2026年の要項)。
- 前年度の日本学生ランキング ベスト10以内
- 前年度の全日本学生選手権 ベスト16以内
- 当年度の東西学生選手権 ベスト32以内
- 当年度の地区学生選手権(予選会)で地区ごとの順位以内
- 開催地推薦枠(8ペア以内)
- 日本学連の推薦枠
- 各大学の出場枠(1大学5ペアまで)
地区予選で必要な順位は、地区によって違います。
| 地区 | ダブルス | シングルス |
|---|---|---|
| 関東・関西 | ベスト32以内 | ベスト16以内 |
| 北海道・東北・東海・中国・九州 | ベスト16以内 | ベスト8以内 |
| 北信越・四国 | ベスト8以内 | ベスト8以内 |
7番目の「各大学の出場枠」があるため、予選で上位に入れなかった選手でも、大学の枠で出場できる可能性があります。
シングルスの選抜基準
シングルスは、前年度の全日本学生シングルス ベスト8、当年度の東西学生シングルス ベスト8、地区予選の上位(上の表)、日本学連の推薦枠のいずれかで出場できます。
天皇杯につながる大会
インカレの選手権でベスト16以上に入り、技術等級SP以上を持つペアは、天皇杯・皇后杯全日本ソフトテニス選手権大会の出場資格を得られます。大学生が社会人のトップ選手と戦う舞台への入口にもなっています。
インカレの近年の優勝校(2024〜2026年)
日本学連の結果資料で確認できた、大学対抗の優勝校は次のとおりです。
| 年度 | 開催地 | 男子 大学対抗 | 女子 大学対抗 |
|---|---|---|---|
| 2026年 | 千葉県白子町 | 日本体育大学 | 日本体育大学 |
| 2025年 | 千葉県(千葉市ほか) | 法政大学 | 日本体育大学 |
| 2024年 | 沖縄県 | 早稲田大学 | 日本体育大学 |
個人戦の優勝者は次のとおりです。
| 年度 | 男子ダブルス | 女子ダブルス | 男子シングルス | 女子シングルス |
|---|---|---|---|---|
| 2026年 | 川﨑康平・黒坂卓矢(日本体育大学) | 前田梨緒・中谷さくら(明治大学) | 植田璃音(早稲田大学) | 天間麗奈(日本体育大学) |
| 2025年 | 片岡暁紀・黒坂卓矢(日本体育大学) | 前田梨緒・中谷さくら(明治大学) | 橋場柊一郎(法政大学) | 天間美嘉(日本体育大学) |
| 2024年 | 橋場柊一郎・菊山太陽(法政大学) | 久保田茜・原千晴(國學院大學) | 矢野颯人(早稲田大学) | 本間友里那(神戸松蔭女子学院大学)※ |
※大学名は当時の表記です(2026年の結果資料では「神戸松蔭大学」)。
それ以前の結果は、日本学連の公式サイトの大会結果ページで年度ごとに確認できます。
強豪大学の傾向
ここ3年の結果を見ると、女子は日本体育大学、男子は年ごとに優勝校が入れ替わるという傾向がはっきりしています。
- 女子:大学対抗は日本体育大学が2024〜2026年の3大会すべてで優勝。明治大学は2025・2026年と続けて決勝に進み、ダブルスでも2連覇しています
- 男子:大学対抗の優勝は早稲田大学(2024年)、法政大学(2025年)、日本体育大学(2026年)と毎年違う大学です。2026年は同志社大学が決勝に進み、関西の大学も上位に入りました
- 個人戦:男子は法政大学(2024年ダブルス・2025年シングルス)、早稲田大学(2024・2026年シングルス)、日本体育大学(2025・2026年ダブルス)と複数の大学に分散。女子シングルスは日本体育大学の選手が2025・2026年に続けて優勝しています
大学選びでは、優勝回数だけでなく、部員数や大学ごとの出場枠(ダブルスは1大学5ペアまで)で試合に出られる人数も考えておくと、入学後の姿をイメージしやすくなります。
結果・速報・ライブ配信の見方
インカレの結果は、日本学生ソフトテニス連盟の公式サイトで確認するのが確実です。
- 公式サイトの「大会結果」:大会後に男女別の最終結果(トーナメント表のPDF)が公開されます。訂正版に差し替えられることもあるので、最新版を確認しましょう
- 公式SNS:日本学連の公式SNSで、大会の告知や途中経過が発信されることがあります
- YouTube:日本学連は2026年6月に公式YouTubeチャンネルを開設し、王座決定戦・インカレ・全日本学生インドアの3大会を中心に配信するとしています。どの試合をライブで流すかは大会ごとに告知されるので、公式サイトやSNSで確認してください
会場で観戦する場合は、日本学連が案内する撮影の制限や応援マナーを事前に確認してください。2026年は白子会場について、撮影の制限と安全確保に関するお知らせが出ていました。
大学でソフトテニスを続けるには

大学でインカレをめざすなら、まずは日本学連に登録している大学のソフトテニス部(体育会)に入ることが出発点です。サークルや同好会では、インカレの出場資格を満たせない場合があります。
入部後に必要になる主な準備は次のとおりです。
- 日本学連・日本ソフトテニス連盟への会員登録(インカレの申し込みは日本ソフトテニス連盟の会員システムで行います。日本学連の未登録者を含む場合、参加料は1.5倍になります)
- 公認審判員2級の取得(インカレの出場資格に含まれます)
- 所属地区の学連大会・予選会への出場(地区の順位がインカレの出場権に直結します)
高校生の段階で気になる大学があれば、部のSNSや公式サイトで、部員数・練習環境・地区学連の大会成績を見ておくと比較しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. ソフトテニスのインカレはいつ開催されますか?
例年8月末〜9月上旬です。2026年は9月4日(金)〜9日(水)に開催されました。2027年の日程は、日本学生ソフトテニス連盟の公式サイトで発表を確認してください。
Q. ソフトテニスインカレ2026はどこで開催されましたか?
千葉県長生郡白子町です。当初は熊本県で開催する予定でしたが、2026年7月の熊本地震の影響で会場が変更されました。主会場はサニーインむかいテニスコートでした。
Q. ソフトテニスのインカレの正式名称は?
「全日本学生選手権大会」です。大学対抗の「文部科学大臣杯全日本大学対抗ソフトテニス選手権大会」、ダブルスの「三笠宮賜杯・三笠宮妃賜杯全日本学生ソフトテニス選手権大会」、「全日本学生ソフトテニスシングルス選手権大会」の3大会で構成されます。
Q. 2026年のインカレで女子が優勝したのは?
大学対抗は日本体育大学が優勝し、2024年から3大会続けての優勝です。シングルスは日本体育大学の天間麗奈選手が優勝しました。ダブルスは明治大学の前田梨緒・中谷さくらペアが2年連続で優勝しています。
Q. 東日本インカレ・西日本インカレとの違いは?
東日本・西日本の学生大会は地域ごとの大会で、全日本学生選手権(インカレ)とは別の大会です。東西学生選手権の上位に入ると、インカレの個人戦に出場する資格の1つになります。
まとめ
- ソフトテニスのインカレは、大学対抗・ダブルス・シングルスの3大会からなる全日本学生選手権大会
- 2026年は熊本地震の影響で千葉県白子町に会場を変え、9月4日〜9日に開催
- 2026年の大学対抗は男女とも日本体育大学が優勝。ダブルスは川﨑康平・黒坂卓矢ペア、前田梨緒・中谷さくらペア、シングルスは植田璃音選手、天間麗奈選手が優勝
- 出場には日本学連への登録と公認審判員2級が必要。個人戦は地区学連の予選や大学の出場枠(ダブルスは5ペアまで)で出場する
- 女子大学対抗は日本体育大学が2024年から3大会続けて優勝、男子は毎年優勝校が入れ替わる混戦
大学でインカレをめざす人は、まず志望校のソフトテニス部が所属する地区学連と、その地区の予選で必要な順位を確認するところから始めましょう。

