天皇杯・皇后杯(全日本ソフトテニス選手権大会)に出るには、どうすればいいのか。「都道府県予選で勝てばいい」と思われがちですが、実際には出場ルートが何通りもあり、枠数も毎年見直されています。

この記事では、2026年11月開催の第81回大会の要項をもとに、出場資格の条件、ルート別の枠数、中学生・高校生・大学生の推薦条件、申込と参加料を整理しました。2025年の第80回から変わった点も、あわせてまとめています。

※旧版(2025年版)の記事にあった一部の記載は、第81回の要項と合わないため、この記事で更新しています。

まず結論|第81回の出場資格はこの3つ

条件内容
① 実績要項に定める出場ルート(ランキング・各大会の成績・都道府県枠など)のいずれかに該当すること
② 技術等級技術等級制度SP以上であること
③ 審判資格公認審判員制度の有資格者であること

出場できるのは、ペア(男子は天皇賜杯、女子は皇后賜杯)単位です。外国選手は、①〜③の条件からは除かれ、別枠が設けられています(後述)。

出場ルートと枠数(第81回・2026年)

コートにのびる、ラケットを振り上げた選手の影

要項に記載された出場ルートは、次のとおりです。男女共通です。

区分出場ルート枠数
①2025年度 日本連盟ダブルス総合ランキング上位10位以内
②2026年度 全日本社会人選手権(一般)上位16ペア以内
③2026年度 全日本学生選手権上位16ペア以内
④2026年度 全日本高校選手権上位8ペア以内
⑤2026年度 東・西日本選手権上位4ペア以内
⑥2026年度 各ブロック選手権(北海道を除く)優勝ペア
⑦2026年度 全国中学校大会上位2ペア以内
⑧開催都道府県(東京都)上位3ペア以内
⑨愛知県・埼玉県・神奈川県・千葉県・兵庫県・静岡県・大阪府・北海道・茨城県別枠(人数は要項で確認)
⑩⑧・⑨以外の府県上位1ペア以内
⑪外国選手(日本連盟と所属国の連盟が認めた場合)3ペア以内

このほか、日本ソフトテニス連盟から推薦されたペアも出場できます。

「都道府県予選」はどこにある?

⑧〜⑩が、いわゆる都道府県の代表枠です。たとえば、⑩に当たる府県は、上位1ペアが出場できます。⑨の9府県道は、別枠として扱われています。

予選の方法や日程は、各都道府県連盟が決めます。自分の都道府県の連盟サイトで、予選の要項を確認しましょう。

2025年(第80回)からの変更点

コートに置かれたソフトテニスボール

第80回(2025年)と第81回(2026年)の要項を比べると、枠数が大きく絞られています。

出場ルート第80回(2025年)第81回(2026年)
全日本高校選手権上位16ペア以内上位8ペア以内
東・西日本選手権上位8ペア以内上位4ペア以内
全国中学校大会上位4ペア以内上位2ペア以内
開催都道府県上位6ペア以内上位3ペア以内
⑨以外の府県上位2ペア以内上位1ペア以内
全日本社会人(一般)上位16ペア以内上位16ペア以内(変更なし)
全日本学生選手権上位16ペア以内上位16ペア以内(変更なし)

また、第80回には次の区分がありましたが、第81回の要項には記載が見当たりません。

  • 全日本社会人選手権の35歳(上位4ペア)・45歳(上位2ペア)
  • 開催都府県の属するブロックの都府県(規程数+1ペア)

ランキングの対象年度も、前年度分が使われます(第81回は「2025年度」ランキング上位10位)。

今年の枠数は、毎年の要項で変わります。必ず、その年の最新の要項を確認してください。

中学生・高校生・大学生の出場条件

試合に向けて練習するソフトテニス選手

学校に所属する選手は、推薦などの条件があります。

区分条件
大学生日本学連会長の推薦により、一定数の参加が認められる
高校生(④の全日本高校選手権の枠)全国高体連の部長の推薦を受け、所属校の校長の承認を得た者
中学生(⑦の全国中学校大会の枠)日本中体連の部長の推薦を受け、所属校の校長の承認を得た者
⑧〜⑩の都道府県枠大学生・高校生・中学生も参加できる。ただし、日本学連・高体連・中体連の所属選手を申し込む場合は、所属の都道府県連盟会長の承諾が必要

つまり、中学生でも、全国中学校大会の上位2ペア、または都道府県枠で、天皇杯を目指せます。

出場権のルール|知らないと困る4つの注意点

  • 出場権が重複したら、補充はない:たとえば、①〜⑦の複数の大会で出場権を得ても、枠は増えません
  • 選手変更は限定的:①〜⑦の資格を持つ選手が出場できなくなった場合、有資格者同士以外への変更は認められません。また、2人とも変更することもできません
  • 他の都道府県から枠を譲ってもらえない:出場数の譲渡は不可です
  • 他の都道府県の選手と組める:ただし、いずれかの連盟会長を通じて申し込み、申し込んだ都道府県の枠に入ります

申込方法・参加料・締切

項目内容
申込方法大会申込システムで申し込む。①・②・④〜⑩の出場者は各都道府県連盟、日本学連登録者(③など)は日本学連、外国選手(⑪)と連盟推薦ペアは日本ソフトテニス連盟から申し込む
参加料1ペア 6,000円(会員登録制度の未登録者は1ペア9,000円)
申込期日2026年10月1日(木)(第81回は終了)
宿泊斡旋なし(各自で手配)

第81回の申込は、すでに終了しています。個人で直接申し込む形ではなく、都道府県連盟などを通す点にも注意してください。

出場が決まったあとの条件

体育館に置かれたソフトテニスラケット

要項では、出場者に次の条件が示されています(抜粋)。

  • ユニフォームとシューズは、連盟の「ユニフォーム等の着用基準」を守る
  • アンダーウェア(長袖含む)とスパッツは、今大会に限り単色が原則
  • ユニフォームはペアで同一色。準決勝以降は、ペアで主とする色が同一の2種類以上を用意し、相手と色を判別できるようにすることが望ましい
  • ラケットとストリングは、連盟が公認した製品を使う
  • 所定の時刻までに受付を済ませ、開会式にはユニフォーム姿で必ず参加
  • 連盟指定のゼッケンを、四隅を止めて着用
  • 入賞者は、表彰式に必ず参加
  • 健康管理に留意し、マイナ保険証または資格確認書を持参
  • 大会はドーピング検査の対象。18歳未満の選手は、親権者の署名した同意書を大会に持参する
  • 組合せは、特別な事情がない限り開会式の10日前までに連盟サイトで公開

試合方法は、トーナメントで、ルールは「ソフトテニスルールブック(2026年4月1日発行版)」による9ゲームマッチです。

これから出場を目指す人へ|次の大会に向けて

第81回の申込は終了していますが、次回(第82回)以降を目指すことはできます。

  1. 技術等級制度SP以上と公認審判員の資格を、早めに確認する(審判資格の取り方は、記事末の関連記事へ)
  2. 自分の所属する都道府県連盟の、予選の要項をチェックする
  3. 学生の場合は、学連・高体連・中体連の推薦の流れを指導者に確認する
  4. 要項が発表されたら、その年の枠数を必ず確認する(今回のように、枠数が変わることがあります)

大会本番の日程・見どころ・観戦情報は、別の記事でまとめています。

よくある質問

Q. 天皇杯の出場資格は何ですか?

要項に定める出場ルート(ランキング、各大会の上位、都道府県枠など)のいずれかに該当し、技術等級制度SP以上で、公認審判員制度の有資格者であることです。外国選手は別枠です。

Q. 都道府県予選で勝てば出られますか?

予選を勝ち抜いて、その都道府県の枠に入れば出場できます。ただし、枠数は都道府県によって異なり、上位1ペアの府県もあります。予選の方法は、各都道府県連盟が決めます。

Q. 中学生でも出場できますか?

出場できます。全国中学校大会の上位2ペア、または都道府県枠が主なルートです。日本中体連の部長の推薦と、所属校の校長の承認が必要な場合があります。

Q. 2025年から、何が変わりましたか?

枠数が絞られました。たとえば、全日本高校選手権は16→8ペア、東・西日本選手権は8→4ペア、全国中学校大会は4→2ペアです。35歳・45歳の区分は、第81回の要項には記載がありません。

Q. 参加料はいくらですか?

1ペア6,000円です。会員登録制度の未登録者は、1ペア9,000円になります。

Q. 今から第81回に申し込めますか?

申込期日は2026年10月1日(木)で、すでに終了しています。次回以降を目指す場合は、要項の発表を待ちましょう。

まとめ

  • 第81回の出場資格は、①要項の出場ルートのいずれか、②技術等級制度SP以上、③公認審判員の有資格者
  • 出場ルートは11区分。社会人・学生は上位16ペア、高校は上位8ペア、中学は上位2ペア
  • 2025年から、高校・東西日本・中学・開催地・府県の枠が絞られた
  • 中高大の選手は、学連・高体連・中体連の推薦などの条件がある
  • 申込は都道府県連盟などを通じて。参加料は1ペア6,000円
  • 試合は9ゲームマッチのトーナメント

次の大会を目指すなら、まず技術等級と審判資格の確認と、所属する都道府県連盟の予選要項のチェックから始めてみてください。

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