「部活でやっていたソフトテニスを、社会人になってもう一度やりたい」「大人になってから始めても、仲間や大会はあるの?」。そんな疑問を持つ方は多いはずです。

結論から言うと、社会人のソフトテニスは地域のクラブ(サークル)に入る→所属先を通じて会員登録をする→市区町村や都道府県の大会に出るの順で広がります。この記事では、練習できる場所の違い、クラブの探し方、日本ソフトテニス連盟の会員登録、社会人が出られる大会と参加資格まで、日本ソフトテニス連盟の公開資料をもとに整理しました。

まず結論|社会人のソフトテニスは3ステップで広がる

ステップやることポイント
①練習の場を見つける地域のクラブ・サークル、スクール、職場のチームから選ぶまずは体験や見学で雰囲気とレベルを確かめる
②会員登録をする所属するクラブ(団体)を通じて日本ソフトテニス連盟に登録する個人ではなく、団体単位で申請する仕組み
③大会に出る市区町村・都道府県の大会から始め、成績しだいで全国大会へ全国大会の多くは、公認審判員の資格も必要

試合に出ずに楽しむだけなら、①だけで十分です。大会に出たくなったら、②と③に進みましょう。

社会人がソフトテニスをする場所4種類|クラブ・サークル・スクール・実業団の違い

ナイター照明のある屋外の青いテニスコート
場所向いている人大会との関係費用の傾向
地域のクラブ仲間と練習し、大会にも出たい人クラブとして連盟に登録し、大会に出ることが多い年会費・月会費制が多い
サークル(同好会)試合より楽しく打ちたい人大会に出るかはサークルしだいコート代の割り勘など
スクール・教室基礎から教わりたい人、ブランクが長い人原則は練習の場。大会は別に申し込む月謝制
実業団(職場のチーム)勤務先にチームがある人実業団の大会に出る会社や部の方針による

地域のクラブ

社会人のソフトテニスの中心です。市区町村のソフトテニス連盟に加盟しているクラブが多く、所属すれば地域の大会に出やすくなります。練習日は土日が中心のクラブもあれば、平日の夜や午前に集まるクラブもあります。

サークル(同好会)

「勝ち負けより、体を動かしたい」という人に合う場です。連盟に登録していないサークルもあるため、大会に出たい場合は登録の有無を最初に聞いておきましょう。

スクール・教室

打ち方を基礎から教わるなら、スクールや自治体・連盟が開く教室が向いています。まったくの未経験なら、スクールで基本を覚えてからクラブに入る流れも無理がありません。選び方の詳細は、記事末の関連記事で解説しています。

実業団(職場のチーム)

企業や官公庁などのチームです。全日本実業団選手権の要項では、部長と出場選手は所属団体に勤務する者とされています。勤務先にチームがあるかは、社内の部活動の案内で確認しましょう。

社会人クラブ・サークルの探し方5つ

街なかの公園にある屋外テニスコート

ネットで検索しても、活動中のクラブがすべて見つかるとは限りません。次の5つを組み合わせると、候補を見つけやすくなります。

  1. 市区町村のソフトテニス連盟に問い合わせる:加盟クラブを紹介してもらえることがあります。連絡先は自治体のサイトや、都道府県連盟のサイトに載っていることが多いです。
  2. 自治体の「登録団体名簿」を見る:スポーツ団体の一覧に、活動日・活動場所・会費・入会資格が載っている例があります。
  3. 公営のテニスコートや体育館で聞く:施設の掲示板や受付に、会員募集の案内が出ていることがあります。
  4. 地域の大会を見に行く:市区町村の大会には、地元のクラブが多く出ます。気になるクラブの人に声をかけるのも手です。
  5. SNS・メンバー募集サイトで探す:「地域名+ソフトテニス+社会人」で検索します。初心者歓迎か、男女・年齢層はどうかを投稿から確かめましょう。

入会前に確認したい7項目

確認すること理由
活動日・時間帯仕事と両立できるかを決める一番の条件
練習場所・コートの種類通いやすさと、砂入り人工芝・クレー・ハードなどの違い
レベルと年齢層初心者やブランクのある人を歓迎しているか
会費と別にかかる費用コート代・ボール代・大会参加費が別のこともある
連盟への登録の有無登録していないと、出られる大会が限られる
大会への出場方針試合中心か、練習中心か
体験・見学ができるか入会前に雰囲気を確かめられる

日本ソフトテニス連盟の会員登録とは|登録料と仕組み

公式の大会に出るなら、会員登録の仕組みを知っておきましょう。

登録はクラブ(団体)を通じて行う

日本ソフトテニス連盟の会員登録は、所属する団体・クラブが会員登録システムで申請する仕組みです。登録料は団体・クラブから日本連盟に支払い、入金が確認されて本登録となります。登録の締め切りは毎年6月末とされていますが、追加登録は年間を通してできると案内されています。

日本連盟の登録料(年額)

区分登録料(年額)
一般2,000円
指導者2,000円
大学生・高校生・高専1,000円
中学生・小学生500円

これは日本連盟の分です。このほか、都道府県や市区町村の連盟の登録料がかかる場合があり、金額は地域で異なります。金額は2026年10月時点の日本連盟の案内によるもので、変わることもあるため所属先で確認してください。

登録しておくと何が違う?

全日本社会人選手権や全日本シニア選手権の要項では、参加料が1ペア6,000円で、会員登録をしていない選手を含む場合は1ペア9,000円とされています。また、日本連盟の傷害補償制度は、登録を終えた会員が公式の大会や研修会などに参加する際の事故を対象としています。

全国大会には「公認審判員」の資格も必要

見落としやすいのが審判の資格です。2026年度の全日本社会人選手権・全日本シニア選手権・全日本クラブ選手権・全日本実業団選手権の要項では、いずれも出場選手に公認審判員制度の有資格者であることを求めています。社会人が取るのは主に2級審判員で、都道府県連盟などが開く検定会(筆記と実技)を受けて認定されます。日本連盟の登録会員であることが前提で、有効期間は6年です。大会に出たい人は、会員登録とあわせて検定会の日程も確認しておきましょう。

社会人が出られる主な大会

屋外のテニスコートで大会が行われ、多くの人が会場を行き来している様子

まずは市区町村・都道府県の大会から

いきなり全国大会を目指す必要はありません。社会人の多くは、市区町村の連盟が開く大会から試合に出始めます。一般の部のほか、年齢別や初心者向けの部を設ける大会もあります。日程や申込方法は地域の連盟のサイトや、所属クラブで確認しましょう。

社会人・大人が対象の主な全国大会

大会名2026年度の開催時期特徴
全日本社会人選手権8月下旬ダブルス。一般・35歳・45歳の部
全日本シニア選手権10月上旬ダブルス。50歳から80歳まで5歳きざみの部
全日本クラブ選手権10月下旬実業団以外の社会人クラブによる団体戦。年齢制限なし
全日本実業団選手権7月下旬〜8月上旬企業・官公庁などのチームによる団体戦
国民スポーツ大会(成年の部)10月中旬都道府県代表。都道府県大会→ブロック大会→本大会
全日本レディース個人戦9月下旬女性が対象。年齢別のほか「初心者」の部もある

このほか、全日本ミックスダブルス選手権(一般・35歳以上)や日本スポーツマスターズなども開かれています。開催時期・会場・参加資格は年度により変わるため、必ず最新の要項で確認してください。

全国大会に出るための条件

たとえば2026年度の全日本社会人選手権では、一般の部の選手に技術等級2級以上と公認審判員の資格を、35歳・45歳の部の選手に公認審判員の資格を求めています。また、日本学連・高体連・中体連に登録している学生は出場できません。そのうえで、前年度のランキング上位や前年大会の上位ペア、ブロック大会の上位、都道府県ごとの出場枠などで出場ペアが決まり、申し込みは都道府県連盟から行います。まずは都道府県の予選で上位に入ることが目標になります。

天皇杯・皇后杯への道筋

2026年度で第81回を数える天皇賜杯・皇后賜杯全日本選手権は、日本ソフトテニス連盟が主催する全日本選手権です。2026年度の要項では、出場枠の一つが全日本社会人選手権・一般の部の上位16ペア以内とされています。社会人にとっては、地域の大会→都道府県予選→全日本社会人→天皇杯・皇后杯という道筋があります。

費用の目安|公開されている例

項目確認できた例
地域クラブの会費年会費8,000円、月額1,500円など(ある自治体が令和5年度に公表した団体一覧の例)
日本連盟の会員登録料一般 年額2,000円(2026年10月時点。都道府県・市区町村の分は別)
全国大会の参加料全日本社会人・シニア:1ペア6,000円/全日本クラブ:1チーム20,000円(いずれも2026年度・登録会員の場合)

会費はクラブごとに決めており、コート代や指導料を含むかどうかでも変わります。上の例は数年前の資料のため、金額は入会前に必ず確認してください。このほか、ラケット・シューズ・ウェアなどの道具代と、大会に出る場合の交通費がかかります。

大人になってから始める・ブランク明けの注意点3つ

重ねて置かれたソフトテニスのラケットとボール

久しぶりの練習は短めから

ブランクが長いと、頭のイメージに体が追いつきません。最初は短い時間の練習から始め、ストレッチと準備運動を丁寧に行いましょう。急に走り出すダッシュや、無理な体勢からのスイングは控えめにします。

道具とルールは最新のものを確かめる

昔のラケットやシューズは、ガットの張り替えや靴底の状態を確認してから使いましょう。大会では、日本ソフトテニス連盟の公認品のラケット・ストリングや、着用基準を守ったユニフォームが求められます。ルールも改訂されることがあり、2026年度の全国大会の要項では、サービス・レシーブなどの選択をコイントスで決める方式が定められています。最新のルールブックと大会要項で確認しておくと安心です。

目標を決めると続けやすい

「月2回はコートに立つ」「1年後に市区町村の大会に出る」など、小さな目標を決めると続けやすくなります。年齢別の部がある大会なら、同じ世代の人と試合ができます。

よくある質問(FAQ)

Q. 社会人になってから、未経験で始めても大丈夫ですか?

大丈夫です。初心者を歓迎するクラブや、自治体・連盟の教室もあります。全日本レディース個人戦のように「初心者」の部を設けている大会もあり、大人から始めても試合の目標を持てます。

Q. 社会人のサークルとクラブは何が違いますか?

明確な定義はありませんが、連盟に登録して大会に出るチームを「クラブ」、楽しむことが中心の集まりを「サークル」と呼ぶことが多いです。大会に出たいなら、連盟への登録の有無を確認しましょう。

Q. 会員登録は個人でできますか?

日本ソフトテニス連盟の会員登録は、所属する団体・クラブを通じて申請する仕組みです。まずはクラブに所属し、その団体の管理者に登録を依頼しましょう。

Q. 社会人の全国大会には誰でも出られますか?

誰でもは出られません。全日本社会人選手権では、公認審判員の資格や技術等級、都道府県予選などの実績が求められます。まずは市区町村や都道府県の大会から始めましょう。

Q. 社会人の大会はダブルスだけですか?

ダブルスの大会が中心ですが、全日本シングルス選手権のようにシングルスの全国大会もあります。地域の大会でシングルスの部を設けているかは、各連盟の案内で確認してください。

まとめ

  • 社会人のソフトテニスは、練習の場を見つける→会員登録→大会の3ステップで広がる
  • 練習の場は、地域のクラブ・サークル・スクール・実業団の4種類。大会に出たいならクラブが基本
  • クラブは、市区町村の連盟・自治体の団体名簿・公営コート・地域の大会・SNSの5つで探す
  • 会員登録はクラブ(団体)を通じて行い、日本連盟の登録料は一般で年額2,000円(2026年10月時点)
  • 全国大会の多くは公認審判員の資格が必要。天皇杯・皇后杯へは全日本社会人選手権からの道筋もある

まずは、住んでいる市区町村の「ソフトテニス連盟」を調べ、体験や見学ができるクラブを1つ探すことから始めてみてください。

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