ソフトテニスやテニスで日本のメーカーに慣れていると、「ピックルボールのラケットも国産で選びたい」と思う方は多いはずです。
結論から言うと、メーカー公式で「原産地:日本」と表示されているピックルボールのラケット(パドル)は、ヨネックスのEZONEとVCOREです。一方、ミズノのように日本のメーカーでも生産は海外というケースもあります。この記事では、各メーカーの公式サイトに書かれた原産国・価格・重さ・厚さと、USA Pickleballの承認リストへの掲載状況を、2026年10月20日時点で調べてまとめました。
結論|国産パドルの早見表
先に、日本のメーカー・ブランドのパドルを一覧にします。
| メーカー・ブランド | 主なモデル | 原産国(公式表示) | 価格(公式) | USAP承認リスト |
|---|---|---|---|---|
| ヨネックス | EZONE/VCORE | 日本 | 各31,900円(税込) | 掲載あり |
| ミズノ | アクロストライクLX/アクロスピードSX/キャリバー | 中国製 | 16,500〜39,600円(税込) | 掲載あり |
| EVERYDAY SOCIAL | ASAMA/グランクラス | 記載なし | 16,000〜30,000円(公式通販の表示価格) | 掲載あり |
| Mino | Carbon Bloom ほか | 記載なし | トップページに記載なし | 掲載あり(Carbon Bloom) |
「国産」を日本製(生産国が日本)の意味で探すなら、選択肢はヨネックスです。日本のブランドという意味なら、ミズノなどにも選択肢が広がります。
「国産パドル」には2つの意味がある

日本製=生産国が日本
1つ目は、日本の工場で作られているという意味です。メーカー公式の商品ページでは「原産地」「原産国」の欄で確認できます。
ピックルボールのパドルは、海外ブランドを含め、多くが海外で生産されています。そのなかで、ヨネックスは公式オンラインショップで原産地を「日本」と表示しています。
日本ブランド=日本の会社が企画・販売
2つ目は、日本の会社のブランドという意味です。ミズノは日本のスポーツ用品メーカーですが、パドルの原産国は公式ページで「中国製」と表示されています。
「日本のメーカーだから日本製」とは限りません。日本製にこだわるなら、購入前に商品ページの原産国の欄を確認するのが確実です。
ヨネックス|原産地「日本」の国産パドル
新潟工場で作られるEZONEとVCORE
ヨネックスは2024年7月下旬から、ピックルボールのパドルを日本で順次発売しました。発表によると、新潟県長岡市の新潟工場で自社開発・製造しています。
公式オンラインショップの仕様は次のとおりです。
| 項目 | EZONE(PCL-01EZYX) | VCORE(PCL-01VCYX) |
|---|---|---|
| 価格 | 31,900円(税込) | 31,900円(税込) |
| 重さ | M(Mid)230g/L(Light)215g | M(Mid)230g/L(Light)215g |
| 厚さ | 14mm(エッジガードを除く) | 14mm(エッジガードを除く) |
| 長さ | 15.8インチ | 15.8インチ |
| グリップ | G2 | G2 |
| 素材 | 高強度カーボン、PPハニカムコア、グラスファイバー、微粒子コーティング | 同左 |
| 原産地 | 日本 | 日本 |
テニスやソフトテニスのラケットと同じ「EZONE」「VCORE」の名前なので、ヨネックスのラケットを使ってきた方にはなじみやすいシリーズです。
EZONEとVCOREの違い
どちらも重さ・厚さ・素材は同じです。ヨネックスの発表では、2つのモデルを次のように紹介しています。
- EZONE:広いスウィートエリア(よく飛ぶ範囲)
- VCORE:高い操作性と振り抜き
当てやすさを重視するならEZONE、操作性を重視するならVCOREが目安です。ヨネックスによると、ラケット・ゴルフ・スノーボードで培ったカーボン加工の技術を活かし、100回以上の試作を重ねて開発したパドルです。なお、ヨネックスは2022年にアメリカのピックルボール市場へ先に参入しています。重さは、パワーがほしいならM(230g)、軽く振りたいならL(215g)を選びましょう。
購入前の注意点
2026年10月20日の確認時点では、公式オンラインショップで2モデルともSOLD OUT(入荷通知の受付あり)と表示されていました。スポーツ用品店や正規取扱店の在庫もあわせて確認しましょう。
USA Pickleballの承認パドルリストには、YONEXの「EZONE」「VCORE」などが掲載されています。大会で使う予定がある方は、購入するモデルの名前でリストを検索しておくと安心です。
ミズノ|日本ブランド・2026年8月に国内発売

ミズノは2026年7月にピックルボール市場への参入を発表し、8月から国内でパドル・シューズ・バッグの販売を始めました。パドル3モデルは、いずれもUSA Pickleballの公認を取得しています。
| 項目 | アクロストライクLX | アクロスピードSX | キャリバー |
|---|---|---|---|
| 品番 | 63GPB600 | 63GPB621 | 63GPB690 |
| 対象 | 中上級者(ツアーモデル) | 中上級者(ツアーモデル) | 初級〜中級者 |
| 価格 | 39,600円(税込) | 31,900円(税込) | 16,500円(税込) |
| 重さ | 平均約235g | 平均約227g | 平均約230g |
| 厚さ | 16mm | 13mm | 16mm |
| 特徴 | 両サイドの重りを動かしてスイングウエイトを調整できる(専用レンチ付属) | 独自素材「エナジーセル」で反発性能を高めた | スピンをかけやすい「スピンコート」、細めのグリップ |
| 原産国 | 中国製 | 中国製 | 中国製 |
ミズノのパドルは日本製ではありませんが、日本のメーカーが企画し、国内の公式オンラインで買えるのが特徴です。初心者向けのキャリバーは1万円台なので、日本ブランドで最初の1本を探している方の候補になります。
なお、確認時点でキャリバーは公式オンラインで「予約」表示でした。
そのほかの日本発ブランド
ピックルボールでは、日本で立ち上がった新しいブランドも増えています。製造国は公式サイトで確認できなかったため、「日本発のブランド」として紹介します。
| ブランド | 公式サイトでの紹介 | 公式通販の主なモデルと価格 |
|---|---|---|
| EVERYDAY SOCIAL | 軽井沢発・日本初のデザイナーピックルボールブランド | ASAMA 110-W(16mm)・ASAMA Hybrid 110(14mm)16,000円、ASAMA PWR 28,000円、グランクラス PWR 30,000円 |
| Mino | 日本で誕生したプレミアムなピックルボールパドルブランド(運営:株式会社日本ピックルボールホールディングス) | 「MINO PRO SERIES」「Entry Series」を展開 |
EVERYDAY SOCIALの一部モデルは、確認時点で予約受付中(2026年11月下旬発送予定)でした。2ブランドとも、USA Pickleballの承認リストにパドルが掲載されています。
日本の会社が販売する海外ブランドもある
DIADEM(ダイアデム)は、アメリカ・フロリダのDIADEM SPORTSのブランドです。日本では釣具などで知られるグローブライドが、2024年4月から国内販売を行っています。
日本の会社が扱っていても、ブランド自体は海外のものです。「国産」にこだわる場合は、ブランドの国と生産国を分けて考えましょう。
国産パドルを選ぶときのチェックポイント

国産にこだわって選ぶときは、次の4つを確認すると失敗しにくくなります。
- 原産国の表示:商品ページの「原産地」「原産国」の欄を見る。日本製を求めるなら、ここが「日本」になっているか
- USA Pickleballの承認:大会に出るなら、承認パドルリストにモデル名が載っているか
- 重さと厚さ:同じメーカーでも、厚さは13〜16mm、重さは215〜235gと幅がある
- 在庫と販売店:人気モデルは品切れや予約販売になっていることがある。正規取扱店で買う
日本の公式大会では、使用パドルを「USAPまたはUPA認証パドル」と指定する例があります(Pickleball Japan「PJ TOP TOUR 2026 T8 OARAI」の告知)。国産かどうかとは別に、大会で使えるかは承認リストで確認しましょう。
重さや厚さ、面の形の選び方は、記事末の関連記事で詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 日本製のピックルボールのラケットはありますか?
あります。ヨネックスのEZONEとVCOREは、公式オンラインショップで原産地が「日本」と表示されており、新潟県長岡市の新潟工場で製造されています(2026年10月20日確認)。
Q. ミズノのピックルボールのパドルは日本製ですか?
ミズノ公式オンラインの商品ページでは、アクロストライクLX・アクロスピードSX・キャリバーの3モデルとも原産国は「中国製」と表示されています。日本のメーカーが企画・販売するパドルです。
Q. 国産パドルの値段はいくらくらいですか?
メーカー公式の税込価格で、ヨネックスのEZONE・VCOREが各31,900円、ミズノは16,500〜39,600円です。価格は時期や販売店によって変わることがあります。
Q. 国産パドルは大会で使えますか?
ヨネックス・ミズノのパドルは、USA Pickleballの承認パドルリストに掲載されています。ただし、大会の条件は要項ごとに異なるため、出場前に要項と承認リストの両方を確認してください。
まとめ
- 公式で原産地「日本」と表示されているのは、ヨネックスのEZONE・VCORE(各31,900円・税込)
- ミズノは日本ブランドだが、パドル3モデルの原産国は中国製。16,500円の入門モデルもある
- EVERYDAY SOCIAL・Minoなど、日本発の新しいブランドも登場している
- 「国産」は日本製か、日本ブランドかで意味が変わる。商品ページの原産国欄で確認する
- 大会に出るなら、国産かどうかに関係なくUSA Pickleballの承認リストで確認する
日本製にこだわるならヨネックス、日本ブランドで価格を抑えたいならミズノのキャリバーから比べてみましょう。
※本記事の価格・仕様・在庫状況は、2026年10月20日時点の各メーカー公式サイトの情報です。

