「先輩に『逆クロスで乱打して』と言われたけど、どこに打てばいいの?」「ツーバウンズとダイレクトって何?」。ソフトテニス部に入ると、聞き慣れない言葉が一気に飛び込んできます。
この記事では、ソフトテニスの用語93語を8つのカテゴリに分けて表にしました。2026年の改訂で変わった呼び名や、まぎらわしい用語の違いもまとめています。
まず覚えたい10語|入部した日から使う言葉
全部を一度に覚える必要はありません。最初の1週間は、前衛・後衛・乱打・球出し・シュートボール・ロブ・ボレー・フォルト・デュース・ファイナルゲームの10語が分かれば、練習についていけます。意味は下の表で確認してください。
呼び方は指導者や地域で違うこともあるため、チームでの使い方もあわせて確認しましょう。
試合・ルールの用語(19語)

試合の進み方に関する用語(11語)
| 用語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| ラリー | ボールの打ち合いが続くこと | 1回のラリーで1ポイントが決まる |
| ポイント | 1回のラリーで得る点 | 先に4ポイント取ると1ゲーム |
| ゲーム | 4ポイントを先に取ると取れる単位 | 3対3になるとデュース |
| 7ゲームマッチ | 4ゲームを先に取った方が勝つ試合 | 5・9ゲームマッチもある |
| デュース | ポイントが3対3で並んだ状態 | ここから2ポイント連取でゲーム |
| アドバンテージ | デュースのあと、1ポイントリードした状態 | サーブ側なら「アドバンテージサーバー」 |
| デュースアゲン | アドバンテージのあと、再び並んだ状態 | 2ポイント連取するまで続く |
| ファイナルゲーム | ゲーム数が並んだときに行う最終ゲーム | 7ポイント先取。6対6からはデュース |
| マッチポイント | あと1ポイントで試合の勝ちが決まる場面 | |
| チェンジサイズ | 相手とコートを入れ替えること | 奇数ゲームが終わるごと。ファイナルゲームは決まり方が別 |
| ヒートルール | 暑い日の休憩の決まり | 暑さ指数(WBGT)原則31以上で、ファイナルゲームの前に3分間休める |
失点・反則に関する用語(8語)
| 用語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| アウト | 打球がコートの外に落ちること | ラインにかかればイン(入っている) |
| ツーバウンズ | ボールが2回バウンドする前に返せないこと | 打てなかった側の失点 |
| ネットタッチ | プレー中に、ラケットや体、服がネットに触れること | 2026年改訂で条文が1か所にまとめられた |
| ボディタッチ | ボールがラケット以外の体や服に当たること | 当たった側の失点 |
| ドリブル | ボールがラケットに2度以上当たること | いわゆる「2度打ち」 |
| キャリー | ボールがラケットの上で止まること | 2026年改訂でドリブルと別の号になった |
| ダイレクト | サーブがノーバウンドのまま、レシーブ側の選手に当たること | レシーブ側の失点 |
| インターフェア | 相手のプレーをじゃましたときなどの判定 | サーブがワンバウンド後にレシーバーのパートナーに当たった場合など |
審判のコールの言い方は、記事末の関連記事で解説しています。
ポジション・陣形・コースの用語(11語)
| 用語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| 前衛 | ネット近くを守り、ボレーやスマッシュで決める人 | 相手の打球をさえぎる役も担う |
| 後衛 | ベースライン付近で打ち合い、チャンスを作る人 | ラリーの組み立て役 |
| ペア | ダブルスで組む2人 | |
| 雁行陣(がんこうじん) | 前衛1人・後衛1人で、前後に分かれる陣形 | ソフトテニスのダブルスの基本形 |
| ダブルフォワード | 2人ともネット近くに出る陣形 | 「ダブル前衛」とも呼ぶ |
| ダブル後衛 | 2人ともベースライン付近で守る陣形 | |
| クロス | コートの対角線の方向 | 距離が長く、ミスしにくい |
| ストレート | サイドラインに沿ったまっすぐな方向 | 距離が短く、攻めのコースになりやすい |
| センター(ミドル) | 相手2人の間、またはコートの中央 | どちらが取るか迷わせる |
| 正クロス | 自分から見て右側同士で打ち合うクロス | 「順クロス」とも呼ぶ。右利き同士ならフォア側 |
| 逆クロス | 自分から見て左側同士で打ち合うクロス | 右利き同士ならバック側 |
正クロス・逆クロスは、日本ソフトテニス連盟の用語解説にも出てくる言葉です。正・逆はコートの左右どちらに立つかで決まり、利き腕は関係ありません。左利きの選手は、正クロスでもバック側で打つことになります。
ストロークの用語(13語)

ストロークは、ワンバウンドしたボールを打つことです。打点の高さと球の種類で呼び名が変わります。
| 用語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| フォアハンド | 利き腕側で打つこと | 右利きなら体の右側 |
| バックハンド | 利き腕と反対側で打つこと | フォアと同じ握りのまま、面の反対側で打つことが多い |
| 回り込み | バック側のボールに回り込み、フォアで打つこと | 逆クロスでよく使う |
| トップストローク | 肩より高い打点で打つこと | |
| サイドストローク | 腰くらいの高さで、横に振って打つこと | 基本となる打点 |
| アンダーストローク | ひざより低い打点で打つこと | |
| シュートボール | ネットのすぐ上を、低く速く通る打球 | 「シュート」とも呼ぶ |
| ロブ | 高く打ち上げ、相手の頭上を越す打球 | 「ロビング」とも呼ぶ |
| 中ロブ | シュートとロブの中間くらいの高さの打球 | 相手前衛のラケットのすぐ上を通す |
| ツイスト | 回転をかけ、短く角度をつけて落とす打球 | 相手を前に出させたいときに使う |
| ドライブ | 前回転(順回転)をかけた打球 | バウンド後に伸びやすい |
| 引っぱり | 体を回して、利き腕の反対方向へ打つこと | 呼び方はチームで異なる |
| 流し | 体の開きをおさえ、利き腕側の方向へ打つこと | 引っぱりの反対。呼び方はチームで異なる |
右利きのフォアなら、左へ打つのが引っぱり、右へ打つのが流しです。前衛にコースを読まれないよう、両方打てるようにしましょう。
ボレー・スマッシュの用語(9語)
| 用語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| ボレー | ノーバウンドで打ち返すこと | 前衛の基本技術 |
| ハイボレー | 肩より高い打点で打つボレー | |
| ローボレー | ひざくらいの低い打点で打つボレー | |
| ハーフボレー | バウンドした直後を打つこと | 「ショートバウンド」とも言う。厳密にはボレーではない |
| ポーチ | 前衛が横に動いて、相手後衛の打球をボレーで取りにいくこと | 「ポーチボレー」とも言う |
| ストップボレー | 勢いを消して、ネット近くに短く落とすボレー | 相手が後ろにいるときに有効 |
| フォロー | 前衛が、相手の強打やスマッシュを拾って返すこと | 呼び方は地域やチームで異なる |
| スマッシュ | 高いボールを、頭の上から打ち込むこと | ロブへの代表的な返し方 |
| ジャンピングスマッシュ | ジャンプして打つスマッシュ |
サーブ・レシーブの用語(13語)
| 用語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| ファーストサーブ | 1本目のサーブ | |
| セカンドサーブ | 1本目がフォルトのときに打つ2本目のサーブ | |
| フォルト | サーブの失敗 | 連盟の資料では「フォールト」と書く。入らない、トスを打たないなど7つの場合がある |
| ダブルフォルト | ファーストもセカンドもフォルトになること | サーブ側の失点 |
| レット | サーブなどをやり直すこと | ネットに触れて正しいコートに入ったサーブなど。打てる回数は減らない |
| トス | サーブを打つために、ボールを手から上げること | 放したボールを打たないとフォルト |
| フラットサーブ | 回転をほとんどかけない、速いサーブ | |
| スライスサーブ | 横回転をかけ、曲がりながら落ちるサーブ | 入れやすく、セカンドにも使う |
| リバースサーブ | スライスと逆向きの回転をかけたサーブ | |
| カットサーブ | 肩より低い打点から、ボールを切るように強い回転をかけて打つサーブ | ショルダーカット・アンダーカットなどがある。低く跳ねにくい |
| フットフォルト | サーブのときにラインを踏む、または外側に足が出ること | フォルトの1つ |
| レシーブ | 相手のサーブを打ち返すこと | ワンバウンドさせてから打つ |
| 3球目 | サーブ側が打つ3打目 | サーブ→レシーブのあと。「3球目攻撃」のように使う |
道具・握り方の用語(10語)

| 用語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| ラケット | ボールを打つ道具 | 前衛向け・後衛向け・オールラウンドの区分がある |
| フレーム | ラケットの、ガットを張る外わくの部分 | |
| シャフト | フレームとグリップをつなぐ部分 | 1本のものと2本に分かれたものがある |
| ガット | ラケットに張る糸 | 「ストリング」とも呼ぶ |
| テンション | ガットを張る強さ | |
| 元グリップ | ラケットに最初から巻かれているグリップ | この上にグリップテープを巻くことが多い |
| グリップテープ | 元グリップの上に巻くテープ | すべり止めや太さの調整に使う |
| ウエスタングリップ | 地面に置いたラケットを、真上からつかむ握り方 | ソフトテニスのストロークの基本 |
| イースタングリップ | ラケットの面を立て、握手するように持つ握り方 | サーブやスマッシュで使うことが多い |
| 空気入れ | ボールに空気を入れる道具 | ゴム製のボールの弾みをそろえるために使う |
審判・大会の用語(10語)

| 用語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| 正審(せいしん) | 審判台に座り、試合を進める審判 | |
| 副審(ふくしん) | 正審と協力して判定する審判 | 正審の反対側のネットポスト付近に立つ |
| アンパイア | 正審・副審など、その試合を担当する審判 | 2026年改訂で「アンパイヤー」から表記変更 |
| レフェリー | 大会で、規則の適用などを判断する役割の人 | 審判の判断で決まらないときに対応する |
| チーフレフェリー | 大会のレフェリーのまとめ役 | 2026年改訂で「レフェリー長」から名称変更 |
| スコアシート | 試合の得点を記録する用紙 | 2026年改訂で「採点票」から名称変更 |
| ルールブック | 日本ソフトテニス連盟が発行する規則の本 | 2026年改訂で「ソフトテニスハンドブック」から名称変更 |
| オーダー票 | 試合に出る選手や順番を書いて出す用紙 | 団体戦などで提出する |
| 団体戦 | 学校やチームの単位で、複数の試合の勝敗を競う形式 | 個人戦はペアや個人で勝ち上がる |
| ゼッケン | 背中につける、名前や所属を書いた布 | 大きさや付け方は大会の規定で決まる |
部活でよく使う言い回し(8語)
ここからは、ルールブックにはのっていない、練習の現場の言葉です。意味や使い方は学校・地域で違うことがあります。
| 用語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| 乱打(らんだ) | 練習のはじめに行う、決まりの少ない打ち合い | ウォーミングアップをかねる。ラリーと同じ意味で使うこともある |
| 球出し | 練習する人に向けて、ボールを送ること | 手で投げる「手投げ」と、ラケットで打つ方法がある |
| 素振り | ボールを打たずに、フォームを確認する練習 | タオルを持って振る方法もある |
| シャドー | ボールを使わずに、フットワークや打つ動きだけをくり返す練習 | 「シャドースイング」とも呼ぶ |
| 球拾い | 練習中に散らばったボールを集めること | |
| ブラシがけ | 練習後に、ブラシでコートの表面をならすこと | 土のコートや砂入り人工芝のコートで行う |
| 「1本!」 | 次の1ポイントに集中しよう、という声かけ | 「1本集中」「1本ずつ」などチームで言い方が違う |
| 「ドンマイ」 | ミスした仲間への「気にするな」という声かけ | 英語の Don't mind から来た和製英語 |
まぎらわしい用語の違い|セットで覚えよう
似ている用語は、違いをセットで覚えると混乱しません。
| 用語のペア | 違い |
|---|---|
| フォルト/ダブルフォルト | 1本目の失敗はフォルト(もう1本打てる)。2本続けて失敗するとダブルフォルトで失点 |
| フォルト/レット | フォルトは失敗。レットはやり直しで、打てる回数は減らない |
| ドリブル/キャリー | ドリブルはラケットに2度以上当たる。キャリーはラケットの上で止まる |
| ダイレクト/インターフェア | サーブがノーバウンドで当たればダイレクト。ワンバウンド後にレシーバーのパートナーに当たればインターフェア |
| 正審/レフェリー | 正審はその試合の審判。レフェリーは大会全体で、規則の判断を担う |
2026年の改訂で変わった呼び名
2026年4月1日の規則改訂では、国際化を考えて用語の名前が見直されました(岩手県ソフトテニス連盟「改訂についての要点」より)。
| これまでの呼び名 | 2026年改訂後 |
|---|---|
| ソフトテニスハンドブック | ソフトテニスルールブック |
| アンパイヤー | アンパイア |
| レフェリー長 | チーフレフェリー |
| 採点票 | スコアシート |
古い資料では前の呼び名が残っていることもありますが、どちらも同じものを指します。
よくある質問
Q. ソフトテニスの用語は、まず何から覚えればいいですか?
前衛・後衛・乱打・球出し・ボレーなど、毎日の練習で使う言葉からです。次にフォルトやデュースなど、試合の言葉を覚えましょう。
Q. 正クロスと逆クロスの違いは何ですか?
自分から見て右側同士で打ち合うのが正クロス、左側同士で打ち合うのが逆クロスです。正クロスは「順クロス」とも呼びます。立つ位置で決まり、利き腕は関係ありません。右利き同士なら、正クロスはフォア側、逆クロスはバック側になります。
Q. シュートとシュートボールは同じ意味ですか?
同じ意味で使われることがほとんどです。ネットのすぐ上を、低く速く通る打球を指します。
Q. ツーバウンズとは何ですか?
ボールが2回バウンドする前に打ち返せなかったことです。打ち返せなかった側の失点になります。ソフトテニスでは、ボールはノーバウンドかワンバウンドで返す決まりです。
Q. ルールの用語の正しい意味は、どこで確認できますか?
日本ソフトテニス連盟の「ソフトテニスルールブック」で確認できます(2026年4月に「ハンドブック」から改称)。大会ごとの決まりは、大会要項も確認しましょう。
まとめ
- 用語は試合・ルール、陣形、ストローク、ボレー、サーブ、道具、審判、部活の言い回しの8つに分けると覚えやすい
- フォルトとレット、ドリブルとキャリーなど、まぎらわしい用語はセットで覚える
- 2026年の改訂で、ルールブック・アンパイア・チーフレフェリー・スコアシートに呼び名が変わった
- 正クロス・逆クロスは立つ位置で決まる。部活の言い回しは、チームによって使い方が違うことがある
次の練習では、先輩やコーチが使った言葉を1つメモして、この表で意味を確かめてみてください。

