「新人戦っていつあるの?」「1年生も出られる?」「親は何を準備すればいい?」。夏に3年生が引退すると、ソフトテニス部の次の大きな目標が新人戦です。初めて公式戦に出る1年生と保護者には、分からないことが多いはずです。

この記事では、各地の中学校体育連盟(中体連)やソフトテニス連盟が出している大会要項を読み比べて、新人戦の時期・試合形式・上位大会への流れ・準備・当日の流れをまとめました。

まず結論|中学の新人戦で押さえる5つのこと

項目ポイント
どんな大会3年生の引退後に行われる、1・2年生中心の大会
時期9〜11月の例が多い。都道府県や市によって違う
試合形式個人戦(ダブルス)と団体戦(3ペアの点取り戦)。7ゲームマッチが基本
上位大会地区予選→都道府県大会が一般的。その先の大会は地域ごとに違う
準備ペア・審判・服装とゼッケン・体調管理。保護者は費用・送迎・応援マナー

ソフトテニスの新人戦とは?

屋外のテニスコートを遠くから見た全景

3年生が引退したあとの「1・2年生の大会」

新人戦(新人大会)は、3年生が夏の大会で引退したあと、1・2年生だけで戦う大会です。新しいチームで臨む最初の公式戦になります。

対象学年は要項に書かれています。たとえば三重県の中学生新人大会は「中学1、2年生徒」、群馬県高崎市の中学校新人大会は「2年生以下」と定めていました。

時期は9〜11月の例が多い

新人戦の時期は地域によって違います。確認できた要項では、次のように9月中旬から11月上旬に開かれていました。

地域(大会)確認できた開催時期
群馬県高崎市(市の新人大会)2023年9月16日・17日
三重県(県の新人大会)2025年10月4日
東京都(都の新人大会)2025年10月26日(個人戦)、11月9日(団体戦)
埼玉県(県の新人大会)2026年10月26日〜30日
山梨県(県の新人大会)2025年11月1日(個人戦)、11月3日(団体戦)

※各大会の要項より。市や地区の予選は、県大会より前に行われます。今年の日程は、お住まいの都道府県の中体連ソフトテニス専門部や、ソフトテニス連盟のサイトで確認してください。

1年生だけの大会がある地域も

山梨県の新人大会の要項では、出場枠を決めるときに「前年度県1年生大会」の成績を使っていました。新人戦とは別に、1年生だけの大会を開く地域もあります。

新人戦の試合形式

審判台の見える屋外のテニスコート

個人戦と団体戦がある

多くの新人戦は、個人戦と団体戦の両方を行います。個人戦はペア(2人1組)で出るダブルスのトーナメントです。

ただし、すべての大会が両方あるわけではありません。三重県の中学生新人大会は、個人戦のトーナメントだけでした。

7ゲームマッチが基本

確認した要項は、どれも7ゲームマッチ(4ゲーム先取で勝ち)でした。天候や時間の都合で5ゲームマッチに短くすることがある、と書かれた要項もあります。

団体戦は3ペアの点取り戦

団体戦は、1チーム3ペアで戦い、先に2勝したチームが勝つ「点取り戦」が基本です。登録できる人数は大会ごとに違い、高崎市は「選手8人まで」、埼玉県は「6名以上8名以内」でした。団体戦のくわしいルールや服装の決まりは、記事末の関連記事にまとめています。

新人戦から上位大会への流れ

地区予選→都道府県大会が一般的

新人戦は、市や地区の予選で勝ち上がった選手が都道府県大会に進む形が一般的です。何位まで進めるかは、地域ごとに決まっています。

  • 高崎市:県大会に進めるのは、団体戦が男女各3チーム、個人戦が男女各16ペア
  • 埼玉県:地区予選のあとに県大会。夏の県大会の結果に応じて、成績のよかった地区に新人戦の出場枠を上乗せする「持ち帰り枠」がある
  • 山梨県:各支部から出られる数を、学校数や前年度の1年生大会の成績などから計算する

新人戦の先にある大会は地域で違う

都道府県の新人戦が終わったあとに、どんな大会につながるかも地域によって違います。

  • 東京都:2025年度の要項では、団体戦の上位4チームが1月の「関東中学校研修大会(東京インドア)」に出場できる。個人戦の上位16ペアと団体戦の上位16チームは、都の強化研修会の参加資格を得る
  • 三重県:上位8ペアが「三重県中学生選抜ソフトテニスインドア大会」の参加資格を得る。上位者などを対象に、選抜チームの候補選手の選考会もある

新人戦の結果は、その後の大会の組み合わせやシード(強い選手同士が早く当たらないようにする仕組み)に使われることもあります。埼玉県では、全国大会・関東大会・県大会の個人戦の結果をポイントにして、組み合わせの参考にしていました。

自分の地域の日程・要項の探し方

日程・会場・出場枠は、次の場所で公開されることが多いです。

  • 都道府県の中学校体育連盟(中体連)ソフトテニス専門部のサイト
  • 都道府県のソフトテニス連盟のサイト(「中学」「中体連」のページ)
  • 顧問の先生から配られる大会要項・案内

検索するときは「(都道府県名) 中学 ソフトテニス 新人大会 要項」のように入れると見つけやすくなります。

1年生が新人戦までに準備すること

色とりどりのグリップテープを巻いたラケットを持つ手

ペアを決めて、試合の練習を増やす

新人戦は、新しいペアで出る最初の大会になることが多いです。サーブとレシーブの順番、ポイントごとの声かけなど、試合と同じ流れで練習する時間を増やしましょう。前衛・後衛の役割分担も、ペアで話し合っておくと安心です。

審判ができるようにしておく

中学の大会では、生徒が審判を担当する場面が多くあります。

  • 山梨県:個人戦の正審・副審は、すべて生徒審判で行う
  • 三重県:負けた側が次の試合の審判をする「敗者審判」
  • 高崎市:出場する選手が審判と採点票の記入をできるよう、指導しておくことを求めている
  • 埼玉県:団体戦は監督が正審、生徒が副審を担当する

コール(「ゲームカウント」などの言い方)と採点票の書き方は、大会前に部内で練習しておきましょう。

服装・ゼッケン・シューズをそろえる

服装の決まりも大会によって違います。高崎市の新人大会は「1年生のみ学校の体育着でも可」でしたが、東京都の大会では「体育着は不可」と定めていました。ユニフォームが必要かどうかは、顧問の先生に早めに確認しましょう。

背中には、都道府県名・名字・学校名を3段で書いたゼッケンを付けます。テニスシューズも必須です。服装のくわしい決まりは、記事末の関連記事を参考にしてください。

体調を整える

大会前は、睡眠と食事を大切にして体調を整えましょう。高崎市の要項では、家庭での検温と、体調が悪いときは参加を見合わせることを求めていました。埼玉県では、大会の14日前から記入する「体調管理シート」が用意されていました。

保護者が準備すること

費用の目安

新人戦の参加料は、大会ごとに決まっています。

大会参加料
山梨県1人500円
埼玉県登録選手1人1,000円
東京都個人戦1ペア1,000円、団体戦1チーム7,000円
三重県1ペア1,500円(日本ソフトテニス連盟に未登録の選手がいる場合は2,250円)

このほかに、会場までの交通費、昼食・飲み物代、ユニフォームやゼッケンの用意などがかかります。集め方は学校によって違うので、案内を確認しましょう。

持ち物チェックリスト

一般的に用意しておきたい持ち物です。学校から指定がある場合は、そちらを優先してください。

  • ラケット(予備があれば2本)、テニスシューズ
  • ユニフォーム、ゼッケン、帽子・サンバイザー
  • 着替え、タオル、上着(秋の朝夕は冷えるため)
  • 水筒・スポーツドリンク、昼食、補食
  • 雨具、ゴミ袋(ゴミは持ち帰りが基本)
  • 学校から配られた書類(参加承諾書など)

送迎・駐車のルールを守る

会場によっては、駐車場所や車の乗り入れに決まりがあります。山梨県の要項では、指定された駐車場を使い、路上での駐停車や乗り降りをしないよう求めていました。東京都の要項には、学校が会場になる場合は車の乗り入れを禁止する、とありました。

応援・観戦のマナー

応援のルールは大会ごとに決められています。埼玉県の新人大会の保護者向けの案内では、次のような決まりがありました。

  • 保護者の応援は拍手のみで、声を出す応援はしない
  • アドバイスと受け取られる声かけをすると、注意や退場の対象になる
  • フラッシュ撮影はしない
  • 撮影した動画を勝手にSNSに投稿しない

東京都の要項では「飲食しながらの応援」を禁止していました。ルールが分からないときは、顧問の先生に確認しましょう。

新人戦当日の流れ

コートのラインとプレーヤーの足元

当日は、おおむね次の流れで進みます。時刻は山梨県の新人大会の要項の例です。

時刻(例)内容
7:20〜受付(顧問の先生などが行う)
7:50〜8:20練習コートの開放
8:00〜8:15監督会議
8:30〜開会式
8:45〜試合開始
試合後閉会式・表彰式

当日の注意点は、次の3つです。

  1. 開会式には必ず出る:埼玉県では、開会式(開始式)に出ない選手は原則として出場を認めないとしていました。
  2. 自分の試合の時間を自分で確認する:試合前の呼び出しを原則として行わない大会もあります。組み合わせ表と進み具合をこまめに見ましょう。
  3. 雨の日は朝の連絡を待つ:雨で行うかどうかは当日の朝に決まります。山梨県は午前5時、三重県は午前6時、高崎市は午前7時15分までに判断すると定めていました。

よくある質問(FAQ)

Q. 中学生のソフトテニスの新人戦はいつですか?

地域によって違いますが、9〜11月に行われる例が多いです。たとえば東京都の新人大会は、2025年度は10月26日に個人戦、11月9日に団体戦が行われました。正確な日程は、都道府県の中体連ソフトテニス専門部などのサイトで確認してください。

Q. 1年生でも新人戦に出られますか?

出られます。新人戦は1・2年生を対象にした大会です。ただし、学校から出られるペア数やチームの人数には上限があるため、誰が出るかは部内で決まります。

Q. 3年生は新人戦に出られますか?

一般的には出られません。新人戦は3年生が引退したあとの大会で、三重県は「中学1、2年生徒」、高崎市は「2年生以下」を参加資格としていました。

Q. 新人戦の団体戦は何人で出ますか?

3ペアの点取り戦が基本です。登録できる人数は大会ごとに違い、高崎市は選手8人まで、埼玉県は6名以上8名以内でした。

Q. 保護者は声を出して応援してもいいですか?

大会のルールによります。埼玉県の新人大会では、保護者の応援は拍手のみで、声を出す応援はできないと決められていました。事前に顧問の先生や大会の案内で確認しましょう。

まとめ

  • 新人戦は、3年生の引退後に行われる1・2年生の大会
  • 時期は9〜11月の例が多いが、地域によって違う
  • 試合は個人戦と団体戦(3ペアの点取り戦)、7ゲームマッチが基本
  • 地区予選→都道府県大会が一般的。その先の大会は地域ごとに違う
  • 1年生はペア・審判・服装・体調、保護者は費用・送迎・応援マナーを準備する

まずは顧問の先生から大会要項をもらい、日程と出場の条件、服装の決まりを家族で確認しておきましょう。

あわせて読みたい