「アンダー14に選ばれるにはどうすればいい?」「Step1とかStep3って何?」。中学生の選手や保護者の方から、よく聞かれる疑問です。
結論から言うと、ソフトテニスのアンダー14(U-14)は、日本ソフトテニス連盟の「競技者育成プログラム」でつくられる全日本の育成チームです。地域→都道府県→ブロック→全国の4段階(Step1〜4)で選考が進みます。この記事では、連盟のプログラム本体(2024年2月改訂版)と公式発表をもとに、アンダー14・17・21の違い、選考の流れと推薦人数、選ばれた後の活動、今からできる準備までを整理しました。
結論|アンダーカテゴリーで押さえる5つのこと
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 正体 | 日本ソフトテニス連盟の「競技者育成プログラム」の全日本チーム |
| カテゴリー | U-14(小学高学年〜中1・2)、U-17(中3〜高1・2)、U-21(18〜22歳) |
| 選考ルート | U-14・U-17はStep1(地域)→Step2(県)→Step3(ブロック)→Step4(全国選考会) |
| U-21 | Step1〜4は行わず、指定大会の上位者+監督推薦で選ぶ |
| 人数 | 全日本の各カテゴリーは男女各20名以内 |
アンダー14は「全国大会で勝った人だけのチーム」ではなく、地域の練習会から段階的に選ばれる仕組みがあります。
競技者育成プログラムとは

目的は「国際レベルの選手を一貫した方針で育てる」こと
競技者育成プログラムは、日本ソフトテニス連盟が定めた選手育成の仕組みです。要点は、選手の発掘・育成・強化を共通の理念とカリキュラムでつなぎ、年代ごとに合った指導を続けること。これを「一貫指導システム」と呼び、小・中・高と指導者が変わっても同じ考え方で育成が続くようにしています。
なぜ必要とされたのか
背景には、部活中心のため学校段階ごとに指導が途切れやすいこと、少子化で自然に勝ち残る選手を待つだけでは国際競技力が上がりにくいことがあります。そこで、素質のある選手が所属チームや地域に関係なく、段階に合った指導を受けられるようにしたのがこのプログラムです。事業は「スポーツ振興くじ(toto)」の助成を受けて行われています。
アンダー14・17・21の違い

3つのカテゴリーと対象年齢
全日本のアンダーチームは3カテゴリーです。U-14とU-17は、学年の枠をあえてまたぐ区切りになっています。
| カテゴリー | 対象の目安 | 人数 | 主な派遣先(プログラム記載) |
|---|---|---|---|
| U-14 | 10〜14歳(小学高学年〜中1・2) | 男女各20名以内 | 国際ジュニア大会 |
| U-17 | 15〜17歳(中3〜高1・2) | 男女各20名以内 | 国際ジュニア大会、日・韓・中ジュニア交流競技会 |
| U-21 | 18〜22歳(令和6年度の改定告知による) | 男女各20名以内 | 国際ジュニア大会、日・韓・中ジュニア交流競技会 |
年齢で区切るのは、小・中・高の枠を外して選手同士が交わるためです。たとえば中学3年生は高校1・2年生と同じU-17に入ります。
また、U-14にはその年の全日本小学生選手権の優勝ペアとJOC杯U-14の優勝者が、U-17には全中(全国中学校大会)個人戦の優勝ペアとJOC杯U-17の優勝者が含まれます。
アンダー20は「アンダー21」に変わった
以前の「アンダー20」は、令和6年度(2024年度)からアンダー21に改定されました。2024年2月20日の連盟のお知らせによると、主な変更点は次の2つです。
- 活動年齢を18〜21歳から18〜22歳へ広げた
- Step1〜4による選考をやめ、選考基準大会の上位者と監督推薦で選ぶ形にした
旧U-20は高校3年生の1年間だけの強化になりやすく、大学3・4年生などが埋もれていたのが理由です。選考人数は変わりません。
U-21の年齢表記に注意:プログラム本体(PDF)の図では、U-21は「下限なし〜21歳」のままです。この記事では改定のお知らせに合わせて「18〜22歳」としています。年齢の基準日は公開資料にないため、境目の年齢の人は連盟に確認してください。
Step1〜4の選考の流れ

U-14とU-17は、4つのStepを順に上がって全日本チームが決まります。全体像は次のとおりです。
| Step | 単位 | 内容 | 次へ進む人数 |
|---|---|---|---|
| Step1 | 地域(市町村など) | 合同の強化練習会で有望選手を発掘 | 都道府県が指定 |
| Step2 | 都道府県 | 県の強化練習会・選考会 | 1県あたりU-14は男女とも3名以内、U-17は男女とも2名以内 |
| Step3 | ブロック(全国8つ) | 年1回のブロック強化練習会・選考 | ブロックごとに2〜5名(下記) |
| Step4 | 全国 | 全日本U-14・U-17選考会 | 男女各20名以内を決定 |
Step1(地域)とStep2(都道府県)
Step1は市町村などで開く合同の強化練習会、Step2はStep1で選ばれた選手が参加する県の強化練習会や合宿です。県のレベルから始める地域もあります。
参加資格は、連盟が公開している最新の要項である令和7年度(2025年度)のStep1・2実施要項で確認できます。主催は日本ソフトテニス連盟、運営(主管)は都道府県の連盟で、期間は2025年4月〜2026年2月でした。参加資格は次の2つです。
- 各支部で推薦され、保護者の承諾を得ていること
- 技術等級制度と公認審判員制度の資格を持っていること
2026年10月29日時点で、連盟サイトに令和8年度(2026年度)の要項はまだ載っていません。ただしStep1・2そのものは2026年度も県単位で行われており、たとえば秋田県の中学生支部は2026年7月にU-14 Step2の結果を公開しています。日程や会場は都道府県ごとに違うため、自分の県の連盟や中学生支部・高校の専門部のサイトで確認しましょう。
Step3(ブロック)
Step3は、全国8ブロック(北海道・東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州)で年1回開かれる強化練習会です。ここで、Step4に進むブロック推薦選手が選ばれます。プログラムには、各県から必ず1人選ばれるわけではないと明記されており、同じ県から複数人が選ばれることも、1人も選ばれないこともあります。
Step3からStep4への推薦人数(U-14・U-17の1カテゴリーあたり)は次のとおりです。
| ブロック | 推薦人数 |
|---|---|
| 関東、九州 | 各5名 |
| 北海道・東北、北信越、近畿、中国 | 各3名 |
| 四国、東海 | 各2名 |
| 日本連盟推薦(全日本大会の上位者など) | 12名以内 |
内訳を足すと最大38名ですが、プログラムには「1カテゴリー約40〜45人」という目安も書かれています。
開催時期は、過去のお知らせを見ると夏から初秋です。2024年8月29日には北信越ブロックの中止が告知され、2025年度は事前学習の動画が9月4日まで公開されていました。2026年度の会場・日程は連盟の「Step-3情報」ページで案内されますが、2026年10月29日時点で同ページは「公開準備中」です。
Step4(全日本U-14・U-17選考会)
Step4は、ブロック推薦選手と日本連盟の推薦選手が集まるオーディション型の選考会です。技術だけでなく、体力テスト(持久力・筋力・柔軟性・瞬発力・敏捷性・調整力)や心理面も含めて総合的に評価されます。
日本連盟の推薦枠には、全日本小学生選手権・全中・全日本高校選手権・全日本ジュニア選手権などの上位者(ベスト2など)が入ります。つまり、全国大会で上位に入るルートと、地域からStepを上がるルートの2つがあるわけです。
時期は「夏の全国大会や秋の全日本選手権以降」が想定され、2024年度は「第19回ジュニアジャパンカップ」の中で、11月22日〜25日にStep4が行われました。2026年度の日程・会場を案内する「Step-4情報」ページも、2026年10月29日時点では「公開準備中」です。
メンバーの発表はどこで見る?
メンバーは連盟サイトの「全日本強化チーム」ページで年ごとに発表され、令和8年(2026年)のチームは2025年12月25日に発表されました。未成年の選手が多いため、この記事では個人名を載せていません。
Step3に参加する選手の事前学習
Step3の会場では例年、全日本チームの方針やコンディショニング、アンチ・ドーピングについての座学があります。これに関連して、参加選手には3つの事前学習が案内されています。
| 内容 | 担当 | やること |
|---|---|---|
| 全日本チームの方針を知る | 強化委員会 | 連盟YouTube公式チャンネルの動画を視聴 |
| ウォームアップ、クーリングダウン | トレーナー部会 | 「コンディショニングバイブル」を読み、QRコードから回答 |
| アンチ・ドーピング | アンチ・ドーピング部会 | 「コンディショニングバイブル」を読み、課題に回答 |
コンディショニングバイブルは、連盟がStep3用に公開している冊子(PDF)です。事前に回答できなかった選手は、集合時に役員へ伝えて会場で回答するよう案内されています。
2025年度の動画は期間限定の公開だったため、Step2の段階から連盟の案内を見ておくと安心です。アンチ・ドーピングは市販の薬やサプリの扱いも関わるため、保護者も一緒に確認しておきましょう。
アンダー21の選び方(選考基準大会)
U-21はStep1〜4を行いません。選考基準大会の上位者に、継続選手と監督推薦を加えてチームを編成します。その年度のインターハイ優勝、JOC杯(アンダー20)のダブルス優勝・シングルス優勝は決定扱いです。
選考基準大会は次の9大会です。
- インターハイ(全日本高校選手権)
- JOC杯(JOCジュニアオリンピックカップ)
- 全日本選手権
- 国際大会予選会
- 全日本社会人選手権
- 全日本学生選手権
- 全日本シングルス選手権
- 全日本ミックス選手権
- 国民スポーツ大会
高校生はインターハイとJOC杯、大学生や社会人は学生・社会人の全日本大会が主な入口です。
選ばれた後の活動
強化合宿と国際大会
プログラムでは、全日本の各カテゴリーで年2〜3回(5泊6日)程度の強化合宿を行い、うち1回は全カテゴリーの合同合宿にする計画が示されています。活動期間は12月1日から翌年11月30日までの1年単位です。
連盟のお知らせに合宿の案内が出ていたのは2024年までで、2026年度の全日本U-14・U-17・U-21の合宿日程は、2026年10月29日時点で公開されていません。
国際大会への派遣も活動の柱です。2026年10月26日〜11月1日には、中国・湖北省京山市で第5回世界ジュニアソフトテニス選手権が開かれており、日本選手団が派遣されています。団体戦は男女別にU-15・U-18・U-21のダブルス3ペアで戦う形式で、国内のU-14・U-17とは年齢の区切りが違います。
ナショナルチームへのつながり
ナショナルチームは、必要に応じて全日本U-14・U-17・U-21から選考・招集できるとされています。プログラムが描く理想は、U-14で発掘→U-17で育成→U-21で国際大会に向けて強化→日本代表という流れです。U-14は毎年入れ替わりが多く、年代が上がるほど入れ替わりは少なくなる見込みとされています。
選手・保護者・指導者が今からやっておくこと

プログラムと要項の内容から、立場別に準備しておきたいことをまとめました。
選手
- 技術等級と公認審判員の資格を取っておく(令和7年度要項でのStep1・2参加資格)
- 県の大会で結果を残し、支部の推薦対象に入る
- 体力テストを意識して、持久力や敏捷性も鍛えておく
保護者
- 連盟への会員登録と資格の有効期限を確認する
- 推薦された場合の承諾や、健康保険証(写し)の準備をしておく
- 県・ブロックの練習会は遠方の場合もあるため、移動や費用を家族で話し合っておく
指導者
- 自分の県のStep1・2の実施時期と推薦方法を、連盟や支部に確認する
- 選手にStep3の事前学習(動画・コンディショニングバイブル)を案内する
- 連盟が示す指導者像を、所属チームの指導と照らし合わせておく
連盟の指導者像は、一貫指導の理念を理解し、年齢や技能に合った指導で選手の自立心を育てることが軸です。Step1・2の指導者は、公認スタートコーチやコーチ1の資格を持つ人から任命するのが望ましいとされています。
よくある質問(FAQ)
Q. アンダー14とは何ですか?
日本ソフトテニス連盟の競技者育成プログラムでつくられる、全日本の育成チームです。対象は小学校高学年から中学1・2年生(10〜14歳)が目安で、男女各20名以内で編成されます。
Q. アンダー14に選ばれるにはどうすればいいですか?
主なルートは2つです。地域のStep1から県(Step2)、ブロック(Step3)、全国選考会(Step4)と上がる方法と、全日本小学生選手権や全中などの上位者として日本連盟の推薦を受ける方法です。令和7年度の要項では、Step1・2の参加に支部の推薦と保護者の承諾、技術等級・公認審判員の資格が必要でした。
Q. アンダー14の選考会はいつ・どこでありますか?
Step1・2は都道府県ごとに、4月から翌年2月ごろに行われます。Step3は全国8ブロックで年1回、過去の例では夏から初秋に開かれています。Step4は秋以降で、2024年度は11月に行われました。2026年度のStep3・Step4の会場と日程は、2026年10月29日時点で連盟サイトが公開準備中です。
Q. アンダー14・17の2026年のメンバーはどこで見られますか?
連盟サイトの「全日本強化チーム」ページで、年ごとのチームが発表されています。令和8年(2026年)のチームは2025年12月25日に発表されました。
Q. アンダー20とアンダー21は何が違いますか?
令和6年度から、アンダー20がアンダー21に改定されました。活動年齢が18〜22歳に広がり、Step1〜4ではなく、インターハイやJOC杯などの選考基準大会の上位者と監督推薦で選ぶ形になりました。
まとめ
- アンダー14・17・21は、日本ソフトテニス連盟の競技者育成プログラムの全日本チーム
- U-14は小学高学年〜中1・2、U-17は中3〜高1・2、U-21は18〜22歳が目安
- U-14・U-17はStep1(地域)→Step2(県)→Step3(ブロック)→Step4(全国選考会)で選ばれる
- 全国大会の上位者は、日本連盟の推薦枠でStep4に進むルートもある
- U-21は令和6年度からStep選考をやめ、選考基準大会の上位者+監督推薦で選ぶ
- 2026年度のStep3・Step4・合宿の日程は、2026年10月29日時点で未公開
まずは、技術等級と公認審判員の資格が有効かを確認し、自分の県のStep1・2の案内がどこに出るかを調べておきましょう。選考の仕組みを知っておくと、日々の練習や大会の目標が立てやすくなります。
参考資料:日本ソフトテニス連盟「ソフトテニス競技者育成プログラム(2024.2改訂版)」、同「競技者育成プログラム アンダー20カテゴリーの改定について」(2024年2月20日)、同「令和7年度 競技者育成プログラム Step-1、Step-2実施要項」、同「全日本強化チーム」(いずれも2026年10月29日に確認)

