「初めて審判をすることになったけど、カウントってどう言えばいいの?」「ゲームカウントは自分たちから言う?相手から言う?」。部活で正審を任されたとき、まず迷うのがカウントの言い方です。
結論から言うと、ソフトテニスのカウントはサーバー側の数字を先に、英語の数字で言うのが基本です。この記事では、日本ソフトテニス連盟の資料と、中学校体育連盟の審判資料をもとに、ポイントとゲームカウントの言い方を早見表にまとめました。ファイナルゲームのコールや、7ゲームマッチの流れも具体例で紹介します。
まず結論|カウントの言い方は3つのルールで覚える
ソフトテニスのカウントの言い方は、次の3つを押さえれば迷いません。
| ルール | 言い方 | 例 |
|---|---|---|
| ①サーバー側から言う | サーバー側の数字を先に言う | サーバー側2点・レシーバー側1点 →「ツー・ワン」 |
| ②0は「ゼロ」、同点は「オール」 | 硬式テニスの「ラブ」は使わない | 1-1 →「ワンオール」 |
| ③3-3だけ特別 | ポイントは「デュース」、ゲームカウントは「スリーオール」 | ゲームカウント3-3 →「ゲームカウント スリーオール、ファイナルゲーム」 |
日本ソフトテニス連盟の資料でも、ポイントやゲームのカウントは「正審がサービス側からスコアをコール」すると定められています。「自分たちから」「勝っている方から」ではない点に注意しましょう。
ポイントカウントの言い方|早見表

ポイントカウントは、サーバーとレシーバーの準備ができてから、サーバー側の得点を先に言います。数字は英語で、0は「ゼロ」、1は「ワン」、2は「ツー」、3は「スリー」です。
| サーバー\レシーバー | 0 | 1 | 2 | 3 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | - | ゼロ・ワン | ゼロ・ツー | ゼロ・スリー |
| 1 | ワン・ゼロ | ワンオール | ワン・ツー | ワン・スリー |
| 2 | ツー・ゼロ | ツー・ワン | ツーオール | ツー・スリー |
| 3 | スリー・ゼロ | スリー・ワン | スリー・ツー | デュース |
1ゲームは4ポイント先取なので、4点目が入ったらポイントのコールではなく「ゲーム」とコールします。
同点は「オール」、3-3だけは「デュース」
1-1、2-2のように同点のときは「ワンオール」「ツーオール」と言います。ただし、3-3になったときだけは「スリーオール」ではなく「デュース」です。
デュースになると、2ポイント続けて取った方がゲームを取ります。
デュースのあとのコール
デュースのあとは、どちらが1ポイントリードしているかで言い方が変わります。
| カウント | コール | 意味 |
|---|---|---|
| 3-3 | デュース | 2ポイント連取でゲーム |
| サーバー側が1点リード | アドバンテージ・サーバー | サーバー側があと1点でゲーム |
| レシーバー側が1点リード | アドバンテージ・レシーバー | レシーバー側があと1点でゲーム |
| 再び同点(4-4、5-5など) | デュースアゲン | もう一度デュースの状態 |
連盟の資料では「デュースアゲン」、中学校体育連盟の資料では「デュース アゲイン」と表記されています。どちらも同じ意味です。
ゲームカウントの言い方

ゲームカウントは、ゲームが終わって次のゲームを始める前にコールします。言い方は「ゲームカウント」のあとに、ポイントと同じように数字を続けます。
ゲームカウントもサーバー側から言う
ゲームカウントも、次のゲームでサーブを打つ側が取ったゲーム数を先に言います。ここが一番間違えやすいポイントです。
ソフトテニスでは、1ゲームごとにサーブを打つペアが交代します。そのため、同じスコアでも、次にどちらがサーブを打つかで言い方が逆になります。
| 状況 | Aペアのゲーム数 | Bペアのゲーム数 | 次のサーバー | コール |
|---|---|---|---|---|
| 例1 | 2 | 1 | Aペア | ゲームカウント ツー・ワン |
| 例2 | 2 | 1 | Bペア | ゲームカウント ワン・ツー |
例2のように、リードしている側が後になることもあります。「勝っている方から言う」と覚えていると間違えるので、「サーブを打つ方から言う」と覚えましょう。
ゲームカウント3-3は「スリーオール」
ポイントの3-3は「デュース」ですが、ゲームカウントの3-3は「スリーオール」です。中学校体育連盟の審判資料でも、「3-3は『デュース』ではなく『スリーオール』」と注意書きがあります。
ゲームが終わったときのコールの流れ
1ゲームが終わったら、正審は次の順番でコールします。
- 「ゲーム」:ゲームが終わったことを知らせる
- 「チェンジサイズ」または「チェンジサービス」:奇数ゲーム(1・3・5ゲーム目)のあとは「チェンジサイズ」(サイドとサービスを交代)、偶数ゲーム(2・4・6ゲーム目)のあとは「チェンジサービス」(サービスだけ交代)
- 「ゲームカウント○-○」:次のゲームを始める前に、サーバー側から言う
つなげると、「ゲーム、チェンジサイズ」→(選手の移動)→「ゲームカウント ゼロ・ワン」のようになります。
ファイナルゲームのカウントの言い方

5ゲームマッチでゲームカウントが2-2、7ゲームマッチで3-3になったら、次のゲームはファイナルゲームです。
ファイナルゲームに入るときのコール
ファイナルゲームの前は、ゲームカウントに続けて「ファイナルゲーム」とコールします。
- 5ゲームマッチ:「ゲームカウント ツーオール、ファイナルゲーム」
- 7ゲームマッチ:「ゲームカウント スリーオール、ファイナルゲーム」
ファイナルゲーム中のポイントの言い方
ファイナルゲームは7ポイント先取です。そのため、4以上の数字も使います。
| カウント | コール |
|---|---|
| 3-3 | スリーオール |
| 4-0 | フォー・ゼロ |
| 4-4 | フォーオール |
| 5-0 | ファイブ・ゼロ |
| 5-5 | ファイブオール |
| 6-0 | シックス・ゼロ |
| 6-6 | デュース |
通常のゲームと違い、ファイナルゲームでは3-3は「スリーオール」、6-6が「デュース」です。6-6のあとは、通常のゲームと同じく2ポイント連取で勝ちが決まります。
また、ファイナルゲームは2ポイントごとにサーバーが交代します。「サーバー側から言う」ルールは変わらないため、サーバーが代わったら数字の順番も入れ替わる点に注意しましょう。
7ゲームマッチの流れをコールで追ってみよう
実際の試合で、正審がどうコールするかを例で見てみます。第1ゲームのサーブはAペア、ゲームの勝敗は一例です。
| ゲーム | 取ったペア | ゲーム後のコール | 次のゲーム前のコール(サーバー側から) |
|---|---|---|---|
| 第1ゲーム(A サーブ) | A | ゲーム、チェンジサイズ | ゲームカウント ゼロ・ワン(Bがサーブ) |
| 第2ゲーム(B サーブ) | B | ゲーム、チェンジサービス | ゲームカウント ワンオール |
| 第3ゲーム(A サーブ) | A | ゲーム、チェンジサイズ | ゲームカウント ワン・ツー(Bがサーブ) |
| 第4ゲーム(B サーブ) | A | ゲーム、チェンジサービス | ゲームカウント スリー・ワン(Aがサーブ) |
| 第5ゲーム(A サーブ) | B | ゲーム、チェンジサイズ | ゲームカウント ツー・スリー(Bがサーブ) |
| 第6ゲーム(B サーブ) | B | ゲーム、チェンジサービス | ゲームカウント スリーオール、ファイナルゲーム |
| ファイナルゲーム | A | ゲームセット | (試合終了) |
第3ゲームのあと、Aペアが2-1でリードしているのに「ワン・ツー」と言っているのは、次のサーバーがBペアだからです。
試合が終わったら「ゲームセット」とコールし、あいさつのときに「4対3で○○ペアの勝ちです」のように勝者を伝えます。
言わないコール・間違えやすい言い方5つ
硬式テニスやテレビ中継のイメージで、ソフトテニスでは使わない言い方をしてしまうことがあります。次の5つは注意しましょう。
- 0を「ラブ」と言う:ソフトテニスでは「ゼロ」と言います
- 「マッチポイント」「セットポイント」と言う:こうしたコールはしません
- 「ゲームオーバー」と言う:ゲームが終わったときは「ゲーム」とだけコールします
- ゲームカウント3-3を「デュース」と言う:正しくは「スリーオール」です
- インのときに「セーフ」と言う:インは特にコールしません。ソフトテニスでは「セーフ」は使いません
硬式テニスとのカウントの言い方の違い

硬式テニス経験者や、テレビでテニスを見ている人は、言い方の違いに戸惑うことがあります。主な違いを比べてみましょう。
| 項目 | ソフトテニス | 硬式テニス |
|---|---|---|
| 0点 | ゼロ | ラブ |
| ポイントの数え方 | ワン・ツー・スリー | 15・30・40 |
| 1ゲームの取り方 | 4ポイント先取(3-3はデュース) | 4ポイント先取(40-40はデュース) |
| 試合の単位 | ゲーム(5・7・9ゲームマッチなど) | セット |
| 同点の決着 | ファイナルゲーム(7ポイント先取) | タイブレークなど |
ソフトテニスは数字をそのまま言うので、硬式よりも覚えやすいのが特徴です。
カウントを間違えたときはどうする?
審判に慣れないうちは、カウントを言い間違えることもあります。連盟の資料では、間違いを直せる期限が次のように決められています。
| 間違い | 訂正できる期限 |
|---|---|
| ポイントカウントの誤り | そのゲームの中で |
| ゲームカウントの誤り | そのマッチ(試合)の中で |
間違いに気づいたら、そのままにせず、期限内に正しいカウントをコールし直しましょう。
カウントを間違えないコツは、ポイントごとに採点票(ジャッジペーパー)へ記入し、コールする前に目で確認することです。
よくある質問
Q. ゲームカウントは勝っている方から言うのですか?
いいえ。ゲームカウントは、次のゲームでサーブを打つ側の数字を先に言います。リードしている側が後になることもあります。
Q. 0点のときは「ラブ」と言いますか?
言いません。ソフトテニスでは0点は「ゼロ」です。たとえば1-0は「ワン・ゼロ」、0-1は「ゼロ・ワン」とコールします。
Q. ファイナルゲームで3-3になったら「デュース」ですか?
いいえ。ファイナルゲームの3-3は「スリーオール」です。ファイナルゲームでは6-6になったときに「デュース」とコールします。
Q. 「マッチポイント」とコールしてもいいですか?
しません。ソフトテニスの正審は「マッチポイント」「セットポイント」のようなコールは行いません。カウントだけを伝えます。
Q. 5ゲームマッチでもカウントの言い方は同じですか?
同じです。違うのは、ゲームカウント2-2で「ゲームカウント ツーオール、ファイナルゲーム」とコールする点だけです。
まとめ
- カウントは「サーバー側の数字が先」。ポイントもゲームカウントも同じ
- 0は「ゼロ」、同点は「オール」。ポイントの3-3だけ「デュース」
- デュースのあとは「アドバンテージ・サーバー/レシーバー」「デュースアゲン」
- ゲームカウントの3-3は「スリーオール」。ファイナル前は「ゲームカウント スリーオール、ファイナルゲーム」
- ファイナルゲームは3-3が「スリーオール」、6-6が「デュース」
- 「ラブ」「マッチポイント」「ゲームオーバー」「セーフ」は使わない
次に審判をするときは、まず「サーブを打つ方から言う」だけを意識してみてください。それだけで、カウントの言い間違いはぐっと減ります。

